電話で抱きしめて (2000年)
Hanging Up

監督/ダイアン・キートン
脚本/デリア・エフロン、ノーラ・エフロン

酷評された映画ですが、私的には結構面白かった。
ただあらゆる面に於いて平凡な域を超えておらず、地味と
言えば地味な作品で、このドラマも会話中心のドラマなので
そこで楽しむことが出来なければ、ドラマとしての面白さ
を逸してしまう面も有るかも。

老人介護の問題に加えて、三姉妹間で起こる葛藤という
複雑で重たいドラマの中にも何処かコメディ基調で築き上げ
られた作品であり、アメリカンドラマらしく会話のやりとり
は軽快で、意図して三姉妹のキャラクターを対比するために
色づけしたような映画だった。

普通親と子の絆を取り上げるのならば、子供の中でもメインと
して取り上げられるのは末っ子なんだけど、ここでは妹からは
過度に甘えられて姉からは押しつけられる次女がバランサーと
しての役割を果たしている。

自分も仕事に家庭に忙しい日々を送っているにも関わらず
整理しきれないほどの用事が舞い込んでくる。まさに見ている
と介護と人間関係の難しさばかりを感じさせる作りだ。

一見するとお荷物になりがちな自分本位な父親では有るが、
父親の寂しい心情に触れたり、娘を愛している過去の映像を
見せられるウチに、彼に拘るメグ・ライアンの姿に納得して
しまうものがあった。

ウォルター・マッソーの遺作となった作品。

評価:★★★☆☆

メグ・ライアン...........次女。イベント企画業
ダイアン・キートン.......長女。出版業
リサ・クドロー...........三女。女優
ウォルター・マッソー.....父親。妻と離婚。
クロリス・リーチマン.....母親。子育て・家庭放棄。
アダム・アーキン.........メグの夫。
ジェシー・ジェームズ.....メグの息子。
ミンディ・クリスト.......医師
Shaun Duke...............イラン系医師。車衝突。
Ann Bortolotti...........イラン系医師の母親。
Maree Cheatham...........医師。
Libby Hudson.............ダイアンの秘書
Tracee Ellis Ross........メグの仕事仲間
Celia Weston.............メグの仕事上司。
Edie McClurg.............父親の彼女。

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