自殺を図ろうとするクリスマスの日に突然天使が現れる。

Frank Capra 監督の映画「素晴らしき哉、人生」で天使が主人公の
自殺を思い止まらせたように、この映画でもナンセンスに彩られた
天使が最後に出てきて、主人公の行く末を導いてくれる。しかし
その方法は、まさにナンセンスそのもの(￣□￣;)
そんなナンセンスだらけの典型的なアメリカ映画と古き良き時代の
ハートフルなアメリカ映画を上手く融合した作品。

色んな映画から引用したと思われる部分がたくさん有る。
中でもストーリーの主軸は、Tim Burton監督の「シザーハンズ」だ。

不意に現れた男が突然、奇抜な態度とは裏腹に才能を認められて英雄
のように扱われる。しかし悪い奴が世論を利用して運命を操作し、
罪のない人間を追い込んでしまうもの。綺麗な雪景色の摩天楼の
町並みで、市民に追い立てられる主人公を見て、Johnny Deppの
姿とダブるところが有った��(ﾟ□ﾟ)

時計台などのセットやカメラワーク映像を見ると、Coen監督兄弟色
以上に、撮影監督や脚本で参加したSam Raimi色の強い映画。

繰り返しの行動によるツボにハマるような笑劇は、日本のお笑い界
では極有り触れたもの。そしてこの様なマンガっぽい展開は、日本
人が得意とする内容のはずだ。是非、日本でもこの様な映画が出て
くる事を期待したい(´▽｀)

http://www.sankei.co.jp/mov/review/97b/0001hudsucker/