人間の心の透き間に入り込むような商品が陳列している古物店、ニー
ドルフ・シングス。その商品の価格は限りなく無料に近いのだが、
古今東西タダより高いものは無い(ﾟ□ﾟ)

巨匠スティーブン・キング原作の映画らしく、キャッスル・ロックが
舞台の映画。映画は、1970年頃から続く藤子不二雄の原作
「笑ゥせぇるすまん」のキング版と言った感じの内容。

個々の独立した問題によって、あれこれ錯綜している内に、破滅に
向けて主題が一本化していく。一見本筋とは全く関係のない人間の欲を
くすぐる一つのアイテム。そんなアイテムを通して、身近な人間関係から
街全体に波及する破滅への"面白い"流れの調律。
破滅がまるで芸術で有るかの如く、流れるBGMは荘厳なイメージを
持って映画をサポートする。

構成は素晴らしいが、時にぶつかり合う人間の動機付けは、弱い
ものがあった(・o・;)
住人が呪術にかかって狂気を演じて居るかのような印象を受けるが、
気が付けば決して強制でもなく、全ては自らの意思によるもの。
その辺の抜け目の無さが、この映画の良さでも有った(oﾟ▽ﾟ)o