幌馬車
(1950年) WAGON MASTER 監督/ジョン・フォード 出演/ベン・ジョンソン、ジョーン・ドルー、ハリー・ケリー・Jr ウォード・ボンド、アラン・モーブレイ、ジェームズ・アーネス、 ジム・ソープ、ジェーン・ダーウェル、フランシス・フォード |
「幌馬車」という同名タイトルの映画が2本有る。
サイレント時代1923年の作品と今回私が見た1950年の作品。
現在"ナバホ民族公園"として国定公園にも指定されているモニュメント
バレーを背景に、ユタ州からアリゾナ州国境のサンファンまでの道のりを
幌馬車に乗ったモルモン教徒たちが、悪漢や原住民の恐怖と戦いながら
突き進むロードムービー。
上述した恐怖と共に立ちふさがる自然の驚異と戦いながら、気迫溢れる
開拓者精神によって乗り越えていく、まさに西部劇の典型のような
作品だ。
映画の見所としては、ロデオチャンピオンでスタントから転身し西部劇
スターとして輝きを見せたベン・ジョンソンの馬術/手綱さばきだろう。
原住民に追われて凄い勢いで坂道を駆け下りる場面など、正直人間
技とは思えない迫力が有った。
ストーリーは凡庸の域を越えてはおらず、全体的には小粒な感じを受ける
が、一団と行動を共にする悪漢らの何時現れるとも分からない猟奇性が
ストーリー上、終始スリラー性を与えて、内容の引き締めを図っている。
この感覚や一連の展開を現代風にアレンジしたのが、ブラッド・ピット、
ジュリエット・ルイス共演の映画"カリフォルニア"だと思う(
´△`)