ロビンソン・クルーソー (1996年)

監督/ジョージ・ミラー
出演/ピアース・ブロスナン、ウィリアム・タカク、ポリー・ウォーカー
リセット・アンソニー、イアン・ハート、ジェームズ・フレーン

原作ダニエル・デフォー。

何も描かれていない人類未踏の空白の場所で、自然と人間の知恵比べによっ
て創意工夫し、無人島から脱出するその日まで、サバイバル生活を行うと
いう"ロビンソン・クルーソー"からイメージする映画とは多少異なる。

無人島と言えば子供の頃、夢に見た"秘密基地"を築き上げていく姿、自分
の居場所を確立していく過程こそが楽しい要素だが、これが無いというの
はやや不満が残る(・o・;)

そんなサバイバル生活から生み出される"泥臭さ"よりも、民族同士の対立
する"きな臭さ"と、そこから生まれる人間関係が映画の主題だ。

宗教観の違いにより仲違いし、試行錯誤しながらも言葉の通じない相手と
の交流を育むのだが、この一連の行動が主人公自身の人間性の向上に繋が
ったのかは誰にも分からず、その背景にある白人と黒人の対立する主従
関係の歴史や構図も、結果的に主人公が帰国するまでの一要素でしかない
ところが、映画を中途半端なものとしている(´ω`=)

前述の映画を求めるのならば、ブルック・シールズの「青い珊瑚礁」。
続編のミラ・ジョボビッチの「ブルーラグーン」がお奨め。

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