高校の創立記念の日。
学校の伝統行事にもなっている演劇・チェーホフの「櫻の園」が
開演するまでの間に起こる青春の群像劇を22人の演劇部の女性が
瑞々しく演じる。

男性から見ても凄く面白い内容で、少なからず誰もがこの映画を
見て、学生時代に遡って気分に浸れる部分があると思う。
懐かしさと同時に今にしても思えば、あれをやって置けば良かったと
いう後悔の念は、この映画を見ていて最も感じた思い��(・o・;)

映画の中では終始、妙な緊張感に包まれている。

細かく指摘すれば、人間関係や演劇前の生徒達の心境によるものだ
が、この映画で表現されるところの緊張感は、喫煙による不祥事に
対して演劇の開催の是非を問うものに発展したように、１人１人
の年端も行かない生徒達たちが一時の感情に押し流されて行動した
結果、予期せぬ方向に進行してしまう"BAD Ending"である。

風船のように少し鋭利なもので刺してしまえば、破裂してしまう
ような繊細な学生の心情を上手く表現した映画だった��(ﾟ□ﾟ)

そんな生徒達の息遣いや、自然の息吹が生々しく伝わり、風の心地
よさや花の香りが漂う様子がはっきりと頭を過ぎて行くところに
好感が持てる映画だった(´▽｀)ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ