スニーカーズ (1992年)
Sneakers

監督/フィル・アルデン・ロビンソン
出演/ロバート・レッドフォード、シドニー・ポワチエ
デイヴィッド・ストラザーン、ダン・エイクロイド
リヴァー・フェニックス、メアリー・マクドネル、ベン・キングズレー
メアリー・マクドネル、ジェームズ・アール・ジョーンズ

2時間6分の映画なのでTVで見るのも躊躇いましたが、過去この
映画を劇場で見たことが有るので、見直す意味で鑑賞してみました。
TV東京は今ロバート・レッドフォード特集をしているのかな。
http://www.tv-tokyo.co.jp/telecine/oa_afr_load/index.html

時代と共に色が褪せてしまうのが"ハイテク"を売りにした情報の攻防
戦ですが、それを使用する側の人間にシナリオの力点が置かれている
為に、今尚見て楽しめる作品。

アメリカでは実際のハッカーを逆に利用してセキュリティ管理の盲点
を探らせる仕事があるそうで、それは学歴など過去の経歴を除外した
能力至上の世界。
犯罪者であっても重要な職務に就かせる事で自覚を持たせて、社会に
適応させていく。しかし過去に起こした汚点というのは、記憶の何処
かで再犯の可能性を疑ってしまうものです。

この映画の中でも互いの契約の間に信頼性は無く、長年共に生活をして
気心の知れた時間の分だけ信頼性として跳ね返ってくる。
しかし共有した関係の中にも信頼性を失ってしまったとしたら..(・o・;)

そんな感じのスタートから始まり、"信頼性"といった無形の契約が映画
の中の一つのキーワードとなっている。

胡散臭いような過去の繋がりと殺伐とした関係が入り交じる世界の中で
対称的に映る目的の共通した主人公ら5人の人間性が、映画全体を暖かく
包んでいるかの様(o゚▽゚)o

目まぐるしいほどに主導権が入れ替わり立ち替わり、どんな場面でも
一度は助かったと思わせて、必ずその反転が起こる。しかし結果は必ず
主人公らに有益な ある意味ご都合主義的な側面は否定出来ないが、
時間的な切迫感と反転するスリルとか上手く重なり、視聴者を飽きさせ
ない作りとなっている。

現代に蘇った"スティング"みたいな映画。
(あっこのフレーズ、前にも使ったかも( ´△`))
なかなかの秀作。

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