トーマス・クラウン・アフェアー (1999年)

監督/ジョン・マクティアナン
出演/ピアース・ブロスナン、レネ・ルッソ、デニス・レアリー
ベン・ギャザラ、フェイ・ダナウェイ、エスター・カニャーダス

スティーヴ・マックイーン、フェイ・ダナウェイ主演「華麗なる賭け」
のリメイク作品。

美術館で盗まれたモネの名画を巡り、犯人と警察、そして賞金稼ぎとも
言える敏腕の保険調査員の熱い攻防戦が繰り広げられる映画。

まるで推理小説を読んで居るかのような緊張感とワクワク感に溢れ、話の
概算的な展開こそ想像に難くはないものの、解決していく方法とその内容
には舌を巻くほど豪快かつ想像を超える展開が待っている(>▽<)

警察官の行動は、視聴者の視点や思考と ほぼ同程度の感覚で描かれ、
彼らが証拠探しの為のアクションを起こすたびに、犯人の行動の全てを
固唾を飲んで見守り、そして監視する事になる。

そんな思考の上を行くのが、今回用意した2人の人物。
特に犯人役の男は、金持ちで上品かつ紳士的な人物で、愉快犯的に美術品を
周到に盗む様が、イギリス諜報員007のジェームズボンドを演じてきたピア
ース・ブロスナンに適しており、そんな過去の作品のイメージが今回の役
の中にもプラスに働いている。

自信に満ち溢れ、過信が過ぎるほどの行動の数々も全ては計算済み。
しかしそんな彼にも計算できない"恋の行方"が、映画の不確定要素として
存在し緊迫感を与える。

"物"を盗まず、人の"心"を盗んでいくお洒落な怪盗を目の前にして、細かい
脚本の解れは一切気にならず、かつて観賞した名作映画「スティング」に
匹敵するような心地良さでエンディングを迎える(o゚▽゚)o

お奨めの映画です。

inserted by FC2 system