007 ドクター・ノオ Dr.NO 1962年 イギリス (シリーズ第1弾:007は殺しの番号) 監督 テレンス・ヤング 製作 ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ 原作 イアン・フレミング 脚本 リチャード・メイボーム 音楽 モンティ・ノーマン、M・バインダー 出演 ショーン・コネリー、ジョゼフ・ワイズマン、ウルスラ・アンドレス |
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ジャマイカのキングストンの街。会員制のクイーンズクラブで賭博(カード)をする四人の男たち。一人は、
イギリス秘密情報部のストラングウェーズ中佐、そして他にも賭博仲間ある冶金学者のデント教授、
旧インド軍将軍のポッターなどが来ていた。仕事の途中で出てきたストラングウェーズは、仲間に断りを
入れると、一時期仕事に戻ろうとする。車に乗り込もうとすると、三人組の黒人が彼を射殺した。そして、
タイミングよくやってきた彼らの仲間の車に遺体を乗せると、自分たちもそれに乗り込み立ち去るのだった。
更にストラングウェーズ邸には、イギリスの秘密情報部と無線交信出来るシステム(G7W)があった。新任の
秘書が本部ロンドンに通信しようとするが、ここにも先ほどの殺し屋たちが現れ、秘書をも殺害する。
そして邸内にある、”ドクターノオ”に関する書類を盗み取り、遺体を運んで立ち去るのだった。
ジェームズ・ボンドは、アンバサダークラブ・ロンドンに来ていた。ここの高級クラブは、公の賭博場でも
あり、彼は任務の合間の短い時間、ブラックジャックをして楽しむ。そこに一人の男が名刺を持ち、ボンドに
面会を求める者がやってきた。入り口のボーイからボンドにその名刺が手渡されると、ボンドは途中で
その場を後にするのだった。
ロンドンの本部では、ジャマイカの支部G7Wとの交信が途絶えたことで、局長に連絡が渡る。そこで、
ボンドを呼び出すと、ボンドは連絡を受け、事務所へとやってくる。ボンドの姿を見ると秘書のマネー・
ペニーは、ロンドン中を探したと少しムクれる表情を見せるのだった。クラブからすぐにかけつけたボンドは
スーツにネクタイ姿。そんな姿を見たことが無いペニーは、ボンドに、”今度その姿で食事に誘って” と皮肉
混じりに話した。するとボンドは、”政府の資産を誘うと”M”に処分される”と、負けずに応えるのだった。
ボンドに任務が告げられる。アメリカ政府の依頼でロケットの妨害調査を行っていたストラングウェーズ中佐
とその秘書が行方不明で通信が途絶えたという。その妨害電波の発信源はジャマイカ。これは明らかに
何者かによる”トップリング”(妨害電波で誘導ミサイルの軌道を変えること)。発射演習で南大西洋に放った
はずのミサイルがブラジルのジャングルに落ちたというのであった。CIAは局員のライターをジャマイカに
送り、現在事実の捜査に当たっているという。そこで、ボンドにジャマイカに渡り、彼と協力してその正体を
突き止め、彼らの陰謀を叩きつぶすよう言い渡されるのだった。
彼は早速任務に就こうとするが、そんな彼を引き留める声。前回の任務で唯一の失敗を期した事。それは
ボンドの持つ愛用の銃”ベレッタ”の老朽化(10年間使用していた)であった。更にその銃の性質から、軽くて
携帯には便利だが、殺傷力に不安があることを告げられる。アメリカのCIAも使用している”ワルサーPPK”
(口径7.65mm、消音器を付けても同様の殺傷力を誇る)に変えるよう命じられるのだった。
ボンドに付けられた”007”。その”00”の持つ意味は、イギリス秘密情報部の中でも殺人の許可のある者
だけに付けられた名である。名に恥じぬよう、その銃を所持しろと命じられるのだった。
ジャマイカへ向けて出発する。機内で今回の任務に対する資料を読み、空港に着くと、帽子を深く被って
警戒心を強めた。出口の所で、総督府からの命で迎えに来たという運転手に出会う。その男に荷物を車の
トランクに積み込む様話すと、ボンドは電話をかけに行く。不審に思ったボンドは、総督の元に直接電話を
入れるのだった。すると彼は目立つ行動を控えるために迎えは寄こさないという。誰の差し金なのか・・・
そこには、ボンドの事を遠巻きに監視する男も居るのだった。
ボンドはその運転手の元に行き、事実を知らないフリをして総督府まで連れていく様話す。車を走らせると
車のミラーには、先程から同じ車が映っていた。何者かによる尾行。運転手に細かく指示すると、横道に
入ってその車をまくよう指示した。なんとか敵の車をやり過ごす。そしてそこで初めて運転手に銃を突き付け
誰の差し金なのかを吐かせようとした。抵抗する男を車から引きずり降ろし格闘の末押さえ込む。すると
敵は、ボンドの隙を狙って、懐から取り出したタバコの中に入った毒薬を飲んで自殺するのだった。
ジャマイカに着いたばかりのボンド。何故彼の入国の情報がバレたのか・・・そして、この事件に隠された
真実とは!?
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007のジェームズ・ボンドシリーズの第1弾。ジャマイカから発信される謎の怪電波の謎を暴くイギリス
秘密情報部員ジェームズ・ボンド。裏で手を引く黒幕は果たして誰なのか・・
国内の映画産業をアメリカとフランスに押されていたイギリスが放った渾身の作品。人気シリーズを
プロデューサのハリー・サルツマンが原作者イアン・フレミングから映画権を購入。アルバート・R・ブロッ
コリと手を組み製作。
ショーン・コネリー(ジェームズ・ボンド) ウルスラ・アンドレス(ハニー・ライダー) ジョゼフ・ワイズマン(ドクター・ノオ/敵) ジャック・ロード(ライター/CIA) アンソニー・ダウソン(デント教授) バーナード・リー(M) Eunice Gayson(シルビア・トレンチ) ロイス・マックスウェル(マネー・ペニー) ジョン・キッツミラー(クオレル/釣り船船長) Lester Prendergast(パス/Barマスター) Tim Moxon(ストラング・ウェーズ中佐) ゼナ・マーシャル(ターロ) Yvonne shima(ローズ) Michele Mok(リリー) Marguerite LeWars(写真) 評価: |
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