愛がこわれるとき Sleeping with the Enemy
1990 America 99mins
監督 ジョゼフ・ルーベン 脚本 ロナルド・バス 原作 ナンシー・プライス
撮影 ジョン・リンドレイ 音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演 ジュリア・ロバーツ、パトリック・バーキン、ケビン・アンダーソン
エリザベス・ローレンス、カイル・セコア




 

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 朝の海辺で貝を拾うローラ、そしてそんなローラに優しく話しかけるマーチン。仲の良い理想的な夫婦像が
 ここにある。しかし、それは外面的なもの・・・ マーチンは少々潔癖症であり、嫉妬深く、妻を家庭に閉じこ
 めたがる所があった。
 ローラは、そんなマーチンからは離れたかった。外出するにもローラへの追求は必要以上に行われ、時には
 それが発端で愛が暴力という形に変わる・・
 ある時海辺で知り合ったヨット乗りのジョンとクルージングする事になる。ローラは幼少の頃溺れかけた事が
 あり、それ以来、水には近づかない生活をしていた。強引にローラをヨットに乗せるが、天候が悪化し海が荒
 れ始め、ついには、ローラが海に落ちるという最悪な事態が・・・
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  徐々に明らかになるローラの行動。徐々に迫り来るマーチンの影・・・
  不透明な所から次第に明らかになる様、疑惑が確信へと変わるそのシナリオは観ていてなかなか怖いもの
  がありました。(それが、マーチン側からのだけでなくローラ側からもそんな演出がされているのが怖いです
  (>_<))
  計画的に数ヶ月も前から名前を変えて水泳教室に通い、溺れたのを装うときも海岸の照明を予め壊して
  置くという知的な面を見せる反面、数々の生存の証拠を残してしまうような所はちょっと抜けていて良いです
  ね。僕ならわざわざそんな怖い家に戻らないで、お金や服も何処か別の所に隠して置いてとっととトンズラし
  ちゃいます(^^;その前にいくら泳げても荒れている海の中に飛び込んで死を装うことは考えないかな・・もと
  もと海を怖がっていたローラが居たのは事実だし、それを押し切ってまで夫の手を放れたいのなら、完全
  犯罪を考えねば!(犯罪ってのはおかしいですね(^^;)
  追いかける役のマーチン扮したパトリック・バーキン(Patrick Berkin)ですが、なかなか怖くて良かったです。
  マイケル・ケイン(Michael Caine)マイケル・キートン(Michael Keaton) 辺りが演じてもマーチン役には
  合っていると思います。

  ジュリア・ロバーツ/ローラ : マーチンの妻。溺れかけた経験から水が嫌い。
  パトリック・バーキン/マーチン : ローラの夫。もの凄く独占欲・支配力が強い人。潔癖性でもある。
  ケビン・アンダーソン/ベン : 隣人


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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