愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第39話
--------------------------------------------------------
ついに猛の元にも召集令状が届く。
絹にもそれを告げると、その事実を知った文彦は次は僕の番だ
と告げる。今度文化系の学生にも例外なく令状が届くよう法律
が改正されるのだという。文彦はこの戦争は勝ち目が無いと
言うことを耳にしており、犬死にだけは嫌だと呟く。思う存分
文学に励みたかったと告げる。絹はひかるだけでなく猛も居な
くなる事で寂しくなると告げる。
絹は猛に入隊に必要な物が有れば出来る限りの事をして送り出す
という。

一方猛ははなを呼び出すと、絹たちの事を彼女に託す。はなは
ひかるには伝えないのか?と問うと、猛は逢わずに行く事を告げ
る。

その頃大河原家では、女将の静子は、勇作の不可解な行動を気に
掛けていた。勇作はひかるを実家に一度も帰そうとしないという
のである。娘の秀子に尋ねると、ひかるは結婚式の前日に三枝
家の奉公人と駆け落ちしようとしている事を告げる。
秀子はひかるに勇作が部屋で呼んでいる事を告げると、彼女は
部屋を尋ねる。すると勇作は別の芸者とよろしくやっていた。

猛は伝右衛門の墓の前に立つと、戦地に行くことを報告。
旦那様の夢を果たすことが出来無かった事を謝罪し、今まで
長い間世話してくれたことに感謝を示す。そんな猛の元に和尚
がやってくる。和尚は猛が8歳の時に、境内の木に罰として
括り付けた時のエピソードを語る。当時ひかるの事を初めて好き
になった事。しかし現在は悲しい愛の嵐である事を呟く。

--------------------------------------------------------

勇作のせめてもの抵抗

ひかるの心がなかなか引き寄せることの出来無い勇作は、彼女
を傷つけようとして、他の女とイチャついてみたり、ひかるの
事を決して実家に帰そうとせずにいた。

猛の召集令状

戦争とは状況を一変させるには最も効果的な手段で有ると思う。
心境の変化も訪れるだろうし、新たな価値観なども生まれる
だろう。
果たして猛は無事に帰ってこられるのか?

はなはひかるに、猛が明日戦地に赴く事を告げる。

絶対に行くと約束するが、勇作に見つかってしまい、行くのは
勝手だがそうすれば田畑を全て小作人から取り上げると告げる。

ひかるの事を実家で待つ者達。猛は決めるのはひかる自身だと
してじっと耐える。

絹が猛に餞別として渡した物。

かつて伝右衛門が持っていた金の時計だった。
この時計に関するエピソードは5話の時にあったよね。

猛はサイパン島に派遣される

訓練を経てサイパン島へ。翌年には学徒出陣として文彦も戦地
に送られることになった。
そんな中、サイパン島総攻撃を受けて、全員戦死との報道が
行われてしまう。果たして猛は生きているのか!?


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
ゆき …… 立原ちえみ (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、専門学校生)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)
芸者 …… 高樹美沙 (勇作とじゃれ合う)

山海和尚 …… 内田朝雄 (光明寺)

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system