華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-66)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)(66)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)(56-61)、福田真治(31-35)(46-50)
井村次雄(41-45)(51-55)(62-65)





第66話
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圭吾ともみ合いになり階段から落ちた柳子は病院に運ばれる。
赤ちゃんは助からず母胎も危険だという医者は、すぐに手術を
するために輸血が必要だという。一也は自分がO型だとして
輸血するよう告げると、圭吾は貴様の血で朝倉家の血が汚され
てたまるかとして拒否する。しかし貴久子は圭吾を止め、一也
にお願いする。

取りあえず手術は成功し峠は越える。しかし出血の酷かった
子宮を全摘出した事を医者から聞かされる。もう跡継ぎは
産めないと知った圭吾と貴久子はショックを受ける。しかし
貴久子は時期を見てその事は私の口から柳子に語ると告げる。

貴久子はベッドで柳子に付き添う中、一人落ち込む圭吾。
一也は圭吾に柳子の様子を尋ねると、命だけは助かった事を
語る。しかし次の瞬間圭吾はお前が楯を突くから悪いのだと
して全ての責任を一也に押しつけようとする。しかし一也は
男爵の血を引く子供を心から期待していた事を語る。
そんな中、琴子も病院にやってくる。

翌朝、柳子は目覚める。しかし赤ちゃんがダメだった事を知り
自分の責任だと語る。貴久子と琴子は自分を責めないでと
語る。そんな中圭吾がやってくると、柳子は出て行ってと告げ
貴方が赤ちゃんを殺したのだと語る。

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圭吾ともみ合いの末、柳子が階段から転げ落ちてしまう。
果たして助かるのか。

11話で柳子が一也に輸血して助けた状況とは逆に、今回一也が
柳子を輸血して助けるという展開だった。

相変わらず一人の人物の血を輸血するだけで血が足りるのか
という滑稽なシチュエーションだったけど、11話での展開を
面白く踏襲した形で悪くはない。

朝倉家の崩壊は以前から始まっていたけど、名目だけでなく
実質的に終わりに近付いていく。
世継ぎの子供も出来なくなり、柳子と圭吾の離婚が決まれば、
まさに終わりだね。
まぁ琴子が子供を産めば朝倉家はまだまだ引き継がれていく事
になるんだろうけどね。

柳子と一也の接近は、再び圭吾を刺激するに十分だし、崖っぷち
の圭吾が自棄を起こさなければ良いけどね。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子

飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
杉山 …… 遠藤憲一 (圭吾の部下)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
小池 …… 大谷一夫
太田 …… 清水忠一
飛田組の若い衆 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん

章吾 …… 大熊敏志 (正一とソックリの少年)
英次 …… 橘慎之介 (ボス的少年)
松男 …… 岡部裕之 (少年)
佳子 …… 高橋美樹 (少女)


熊谷夫人 …… 木村翠 (元華族)
渋谷 …… 平林尚三 (元華族)
佐伯 …… 小島敏彦 (元華族)
医者 …… 阿部六郎


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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