あしたの、喜多善男
〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜

脚本/飯田譲治
出演/小日向文世、松田龍平、小西真奈美、今井雅之
栗山千明、要潤、生瀬勝久、吉高由里子、岩松了、温水洋一
丸山智己、吉家章人、渡辺万美、片山瞳、桂亜沙美

http://www.ktv.co.jp/yoshio/index.html

第11話 衝撃の最終回へ!!生きるか、死ぬか

二人が一瞬でも繋がっていた思い出の場所とは何処のことなのか。
平太はみずほに尋ねるが一向に思い出すことが出来ない。
一方みずほと同じ携帯を契約していた人物が判明する。

善男と出会ったことで悩み抱えていた人たちの問題が全て解決
してしまった。
ドラマとしてはセリフにも現れていたが、過去と現在とで善男を
殺そうとしていた者達が手を取り合って助けようとしている様な
現実が実に皮肉で面白く描かれていたと思う。

クリスティーナの絵に隠されていたもの。
絵に描かれている後ろを向いた女性像をみずほとの関係に例えら
れていた所は良くできている。
自殺を決めた場所はそんな絵の光景と似ている場所。
これって撮影のために建てたセットだろうか?
遠景はCGにも見えたが、随分と見晴らしの良い場所に小屋が建って
いる。

以前までの善男で有れば、命を落とす事に躊躇いも無いのだろう。
ネガティブと合体し、全ての現実を一身に受け止めた彼ならでは
の結論へと導かれたのでは無かろうか。

みんな自分の心と向き合い結論つげたものがある。
みずほは善男自身が嫌いなのではなく、罪を犯している自分と
対峙する事を拒否したモノだった。
平太は弱いオヤジの姿が嫌いなのではなく、自殺した事が嫌い
だった。

自分と向き合えたのは何よりも善男自身だろう。
そんな現実に向き合っても友達と呼べる人は付いてきてくれる
事になんとも心地良いエンディングを迎えた気がする。

このドラマ、何と言っても宵町しのぶが良かったけれど、
平太の店で働くキャバクラの子たちの役割も小さいようで意外と
大きかった。商売抜きにして自分のことを心配してくれる子
たちの存在に何か暖かいモノを感じる。

guest
島田雅彦、市川勇、井田國彦、生津徹、樋口靖、松沢有紗

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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