フルスイング

脚本/森下直
出演/高橋克実、伊藤蘭、川口翔平、小林克也、本田博太郎
里見浩太朗、吹石一恵、塚本晋也、萩原聖人、斎藤工
大島蓉子、黒谷友香、久野雅弘、徳永えり、佐野和真
井筒太一、落合恭子、矢崎広、池田愛、岡本奈月、淺井孝行
内田明、近江麻以子、中野真渡嘉

http://www.nhk.or.jp/dodra/fullswing/

第5話 先生のセンセイ

平成15年11月。
サッカーでの大学推薦が決まっていた佐伯悠(佐野和真)が
部の後輩を殴る事件が発生する。佐伯は殴った理由を語らず
反省した様子も見せないことから、進路指導担当の天童先生
は無期停学の処分を下す。推薦の内定は取り消しになる事で
一部先生からは難色を示すが、校長は天童先生の判断を全面
的に指示した。佐伯の両親はその処分に激怒し、処分撤回の
署名運動を展開。それを見た高林は、なんとか佐伯から心情
を聞き出そうとして、連日家庭を訪れる。

今回の脚本は、3話を担当した関えり香さんだった。

天童先生の厳しい処分の裏にある大きな包容力が全快に描か
れた話しだった。
恨まれるのを承知で下した処分を生徒自らに考えさせ、反省を
促し軌道を修正させる。
現在の教育界では堅く厳しい教育方針が時代にそぐわないと
される中で、その方針を貫き、厳しさの中にある生徒思いの
愛情を知らしめた。

子供をもう一度夢に向かわせるためにはどうしたら良いのか。
高林先生の苦悩が垣間見えるが、やはり彼が起こす行動は、
コーチ時代に培った方法だ。

最近ではこの方法に天童先生も感服させられており、一目置い
ているところがある。それでもやっぱり直接解決に向かわせた
のは、天童先生の人脈によるところだった。
そんな天童先生も最良の先生は誰でもなく生徒であるとする点
は面白いね。

人に教える資格のある教師になることの必要性。
生徒の人気者になる事以上に、厳しい先生になる事の難しさ
がよく伝わってくるような内容だった。

相変わらず良くできた内容です。

ただ親が署名運動するっていうのはちょっと突拍子も
ない気がした。でも今時の教育の現場ってこんな事が有り得る
んだろうな。

guest
水内猛、中根徹

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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