幼獣マメシバ (2009年) 監督：亀井亨 原案・脚本：永森裕二 製作：永森裕二、間宮俊二、関佳史、松本宏、青柳洋治、波多美由 紀、細井俊介、江副純夫、小川貴史、伊藤明博、曽我勉、岡田修紀 プロデューサー：森角威之 ラインプロデューサー：岩城一平 音楽：野中“まさ”雄一 http://mame-shiba.info/

第3話 社会は、甘くない時はとても甘くないのだ。
--------------------------------------------------------
二郎によって飼い犬が何処かに逃げてしまった事を受けて、
八島夫婦が二郎の家を訪ね文句を言おうとするが、二郎は
居留守を使って切り抜ける。
二郎は陽介に、どうやら母さんの魔の手にかかってしまった
みたいだという。
"バカ夫婦"が飼っていた犬に付けられていたメッセージは、
"富士見公園の五時の少女"だったとすると、陽介は富士見公園
といえば県道の向こうだと告げる。しかし二郎は先日県道を
生まれて初めて越えたことを告げる。
バカ夫婦の犬ポロが持っていたメモの中には、再び楽譜の続き
が有り陽介に弾いてもらう。二郎に対してこの曲を聴いたことが
有るのか?とするが、全く覚えがない。しかし犬の一郎は聞いた
ことが有るような行動を見せる。
こんなゲームは早く終わらせて早く安全な生活を確保したいと
二郎は考える。

鞠子が一郎のために貯蓄していた貯金を二郎は引き出して生活費
に当てる。それだけでは悪いと考えた二郎は、一郎のために
ペットショップで一郎の玩具を購入してあげようとする。
店員に、最近一郎の抜け毛が酷いことを話すと、今は抜け替わり
の時期だとして、積極的に抜いてあげて欲しいと言われる。この
ままでいると皮膚病になる恐れがあるというのである。
生まれたての犬はコミュニケーションが大事であることを告げ
られ、店員は二郎に対して犬に好かれている様な感じがする事
を言われる。

二郎は帰宅すると、一郎を風呂に入れてあげ、体中を洗って
犬の毛をむしってあげる。

翌日県道の外に出て、富士見公園に向かう。
すれ違う人たちが、まるで二郎の事を非難しているような感覚
に陥るが、何とか公園にたどり着き少女が来るのを待つ。
しかし意外にも公園で犬を散歩している人は多く、取りあえず
近くにいた犬を連れた女性に声を掛けていく。
--------------------------------------------------------

母が仕掛けたゲームを早く終わらせるために、二郎は母が残し
た2個目のメッセージ""富士見公園の五時の少女"の消息を
追う。一郎と共に公園に行き、この犬を連れた老人と会ったこと
はないか?と尋ねていく。

不審者と間違われて警察に捕まってしまう辺り、想定していた
事だけど、確かに一見すると二郎は危ない奴には見えるかも。
二郎自ら、犬をダシにして近づこうとする気はないとぼそぼそ
語る辺りがツボに入る。

二郎のセリフはどれも心の中に思っているべき事であるのを
つい口に出してしまう所が全て全て笑える。
夜の商売風の女性に、平日の午後に優雅に犬の散歩している事
を指摘して小馬鹿にしている辺り、失礼だけど笑えるな。

さて目的の少女らしき人物と遭遇した。
名前はさとみとだけ分かったし、彼女の後を付けていくと、
相当な心配性の父親の元で生活している事が判明するが、
鞠子との関係は単なる犬友達だけなのか。それともこの家庭の
問題を解決させようとする為に、あえて問題のある家庭の犬
にメッセージを持たせているのか。


芝二郎 …… 佐藤二朗 (無職の中年ニート)
芝鞠子 …… 藤田弓子 (二郎の母)
芝良男 …… 笹野高史 (二郎の父、故人)
財部陽介 …… 高橋洋 (二郎の親戚、郵便局員。)
芝富子 …… 角替和枝 (二郎の叔母)
芝重男 …… 志賀廣太郎 (二郎の叔父)
芝加代子 …… 渋谷琴乃 (二郎のいとこ。)

市村景虎 …… 高橋直純 (ペットショップ店員。)
御手洗藤子 …… りりィ (犬の銅像のある家、家主。)
山下知輔 …… ささの堅太 (喜助の息子)
氷川さとみ …… 伊藤かな恵 (富士見公園5時の少女)
御手洗クリス …… FIFI (新造の妻、離婚調停中。)
御手洗新造 …… 西本竜樹 (藤子の息子、工場経営者。)
笹波幸四郎 …… 西田幸治 (犬好きの元サラリーマン。)
八島秀吉 …… 山田将之 (二郎の中学時代の同級生)
八島千秋 …… 木夏リオ (秀吉の妻。)

ポロ …… まめてぃ (秀吉夫妻に飼われている犬。チワワ。)
一郎 …… 柴犬 (二郎が飼っている犬)

野中"まさ"雄一

内田量子、千鶴ちい、井上優里菜、大石継太、小嶌天天
田中智保、齊藤光司、新堀蓮、森崎愛、氏家優希、佐藤香織
甲斐野由佳、清水佑美、堀田京兵、多久島由佑、黒澤琉衣
黒澤飛偉、山田優輝、伊藤あゆみ 

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)