幼獣マメシバ
(2009年)

監督:亀井亨
原案・脚本:永森裕二
製作:永森裕二、間宮俊二、関佳史、松本宏、青柳洋治、波多美由
紀、細井俊介、江副純夫、小川貴史、伊藤明博、曽我勉、岡田修紀
プロデューサー:森角威之
ラインプロデューサー:岩城一平
音楽:野中“まさ”雄一

http://mame-shiba.info/



第10話 神様を信じてもいいかと、一瞬だけ思ったのだ。
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二郎と知輔は二人でクリスの件で、その夫・新造の元を尋ねる。
二人が離婚の危機にあり、クリスは新造から慰謝料を請求する
が、二郎は会話していくウチに、クリスがあまりに身勝手に
自分のことばかり主張するのを聞いてついにはキレてしまう。

二郎は新造が飼っている大型犬"ギブミー"の首輪に、母が残した
赤いお守りが付いているのを知り、何とかそれを取ろうとして
ギブミーに近付く。二郎はギブミーの目をじっと見つめ、
吠えるのを辞めるまでじっとする。3時間も同様の状態を続け
て警戒心を解こうとする二郎。
そんな中、新造は出かけるために留守番を頼むと知輔に告げて
出て行く。クリスは慰謝料のことばかり言っているので、直接
話した方が良いと告げる。
新造はなんとかクリスとやり直したかった。自分に金がある事
を見せて、いつでも慰謝料は払えることを誇示した後に、
話し合いをするのがベストだという。しかしそんな金は有るのか?
と問われる。

新造は一人、富士見信用銀行へと足を運ぶと、裏口にいき
顔にパンストを被り、おもちゃの拳銃を取り出して強盗する
準備をする。新造はクリスに電話すると一度落ち着いて話したい
事を告げるが、相変わらず一方的に慰謝料を請求する彼女だった。

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猛犬によって行く手を阻まれた二郎。
しかし二郎はそんな犬と接していくウチに、かつて自分の家でも
犬のイチロウを飼っていたことを思い出していく。

自分も大型犬が苦手なので、見ているだけでハラハラする展開
だった。二郎がギブミーと接するときの目力が凄かったことも
有って、犬も懐くのかなと思わせるものが有ったし、下手に
イチロウを近づけたら危ないような感じもした。

新造とクリスのエピソードは何だかよく分からないけど、
離婚届と犬を交換するという辺り、未だにわらしべ的エピソード
が続いているのか?と。

二郎の勇気ある行動が、新造や知輔に伝わり、影響力を持つ
というのも良い感じだね。

同じ趣味を共有する人たちとの交流に心地よさを感じたり、
心を開くことの難しさを実感したりと、着実に人間力が付きつつ
有る。最後は"富士見神社"との事だけど、一体そこでは何が
待ち受けているのか。予告を見ると鞠子さんが巫女のような
感じだったけどね。

芝二郎 …… 佐藤二朗 (無職の中年ニート)
芝鞠子 …… 藤田弓子 (二郎の母)
芝良男 …… 笹野高史 (二郎の父、故人)
財部陽介 …… 高橋洋 (二郎の親戚、郵便局員。)
芝富子 …… 角替和枝 (二郎の叔母)
芝重男 …… 志賀廣太郎 (二郎の叔父)
芝加代子 …… 渋谷琴乃 (二郎のいとこ。)

市村景虎 …… 高橋直純 (ペットショップ店員。)
御手洗藤子 …… りりィ (犬の銅像のある家、家主。)
山下知輔 …… ささの堅太 (喜助の息子)
氷川さとみ …… 伊藤かな恵 (富士見公園5時の少女)
御手洗クリス …… FIFI (新造の妻、離婚調停中。)
御手洗新造 …… 西本竜樹 (藤子の息子、工場経営者。)
笹波幸四郎 …… 西田幸治 (犬好きの元サラリーマン。)
八島秀吉 …… 山田将之 (二郎の中学時代の同級生)
八島千秋 …… 木夏リオ (秀吉の妻。)

ポロ …… まめてぃ (秀吉夫妻に飼われている犬。チワワ。)
一郎 …… 柴犬 (二郎が飼っている犬)


水野倫太郎


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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