ハンマーセッション!
(2010年7月期・TBS土曜20時枠)

脚本 - 高橋麻紀、金沢達也
音楽 - Audio Highs、横山克
演出 - 麻生学、中前勇児
プロデューサー - 佐藤毅、佐藤善宏

http://www.tbs.co.jp/hammersession/


第9話 ついに詐欺師の正体が暴かれる!!衝撃の最終章始まる!!
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登校時にサラリーマンの男性が千夏の事を盗撮していた。千夏
はそれに気がつき、近くにいた甲斐に捕まえてと助けを求める
が、甲斐は彼女を無視する。

学校では最近痴漢や盗撮が流行っているとして、注意する様
喚起される中、涼子は悟郎の顔を見つめる。先日、校長室で見た
悟郎の履歴書は、目の前の男性とは全く別人の写真が貼られて
いたのである。

千夏は友人たちに盗撮被害にあったことを告げるが、許せない
のは盗撮犯ではなく、甲斐が見て見ぬ振りをしたことだという。
アイツは自分の得にかる事にしか興味がないと、彼を知る者は
語る。楓はそれを聞いて甲斐に文句を言うが、千夏がクラスメ
ートになったのは偶然のことだと告げる。

しかし甲斐は何故県内でもトップクラスの学力が有るのに、
ウチに来たのか?と悟郎は生徒に尋ねる。秀明館高校に行くのが
普通だろうという。親も開業医で東大に行けと言われているの
だと知る。

司馬は甲斐に声を掛けるが、楓に語ったのと同様に、千夏を
助けても何のメリットもないと告げる。しかし甲斐の手には
握り拳が握られていた。

涼子は父に悟郎の履歴書を突きつけどういう事なのかと尋ねる。
私が知っている悟郎は一体誰なのか?。しかし父・賢一は、今は
父さんを信じろと告げる。

そんな中、野島がサットカフェに居るのを極東高校の佐久間に
絡まれたという。みんなあのカフェでのんびりするのが好き
だったが、最近極東高校の生徒が屯しているのだという。

一方甲斐保は帰宅すると、弟・智樹と母。美津子が会話している
のを聞いてしまう。父さんは兄さんに病院を継がせる気がある
のか?と。兄を見ても一切会話もないという。

悟郎たちは甲斐の家庭について調べる。
父・卓は開業医で、彼の病院は毎日患者で溢れているという。
回りにも沢山病院があるのに何故患者が集中して訪れるのか?

甲斐は受験に落ちたときに、父・卓からお前はホントに馬鹿だ
なと言われた事を気にしていた。公園のブランコに乗りながら
石を投げると、なんと運悪く極東高校の佐久間たちが屯してい
る所に石が投げ込まれてしまう。しかもその石は佐久間のバイク
のミラーに直撃。佐久間たちは、石を投げた相手が光学園の
制服とだけは気がつくが、逃げられてしまう。そんな一部始終
を司馬は見ていた。

翌日悟郎は甲斐に、何故お前の父の病院には人が集まるのかと
尋ねると、父は治療など二の次でビジネスだと思っているという。
計算高い人だというと、悟郎は甲斐に父親に似たんだなと告げる。
そんな中、学校の校庭に極東高校の生徒たちがバイクで乗り込
んでくる。ミラーを壊した生徒を捜しているとして、必ず見つ
けて制裁を食らわすと告げる。

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なかなかクラスに溶け込もうとしない生徒・甲斐保は、県内でも
最高の高校に通える実力があるにもかかわらず、光学園に在籍。
そんな彼は自分の利益ばかりを追求して、回りに気配りする
事のない事実に、クラスメートは憤怒していく。そんな中、甲斐
が他校の生徒との間に問題を起こしていく。

甲斐の親子の問題、そして甲斐が回りを見ることが無くなった
過去が明らかにされていく。

仕返しという行為は正直、何の生産性も生まないものだと思う
けど、コメディチックに演出することで、限りなく犯罪性を
相殺する様気を配って描かれるような展開だった。

どんなに都合の良い方法を使って相手を打ち負かしても、結局
後日仕返しされれば終わりだなと思っていたけど、その辺は
実に都合良く作ってある。

ちょっと失笑するほどマンガチックな構成で描かれていた。

司馬がなんとか、かつての仲を取り戻したいと体を張る中で、
甲斐自身にも体を張らせる事で、男性の友情は傷つけ合った
後に生まれるとばかりに演出している所が、ちょっと古風な
味付けでも有る。

少々親子関係に関しては歪な物があり、父親の息子に対する
意図が分かりづらいこともあって不自然だったけど、これまで
の矢島健一さんの役柄からして、小狡い医者を想定していた人に
とっては、最後にサプライズが有るような内容だった。

さていよいよ残り二話だね。
前回の8話に於いて驚異的な視聴率を取ってしまった所が
残念なドラマ。速水もこみちさん=視聴率が取れないという
印象を強めてしまった感じもするが、このドラマのもこみち
さんの役柄は決して悪くはない感じがする。
今回はついに教室内で、オイルを塗っている姿に笑えたし。


蜂須賀悟郎 …… 速水もこみち (数学教師、音羽4号)
水城涼子 …… 比嘉愛未 (国語教師)
ロク(本物の蜂須賀悟郎) …… 村上健志
里中玲奈 …… 宮坂絵美里 (保険教師)
服部祐一郎 …… 肥野竜也 (英語教師)
塚本哲也 …… 永田彬 (体育教師)
太田靖子 …… 濱田マリ (教頭)
今村昌平 …… 六平直政 (事務員、麻布10号)
水城賢一 …… 小日向文世 (校長)
立花功一 …… 堀部圭亮 (刑事、楓の父)

光学園3年B組 (30名)

立花楓 …… 志田未来 (お節介)
司馬祐生 …… 石黒英雄 (親がリストラ)
甲斐保 …… 入江甚儀 (ガリ勉、回りに溶け込まない)
藤井圭介 …… 佐野和真
黒沢正宗 …… 竹内寿 (親が過保護)

坂本洋平 …… 菅田将暉 (ダンス好き)
野島健太 …… 阪本奨悟
広瀬巧海 …… 竜星涼
海老原健 …… 野村周平
葛城信吾 …… 延山信弘
咲山エリカ …… 山下リオ (キャバクラで働く)

水野繭 …… 逢沢りな (年上の男性と不倫)
早乙女耀子 …… 松山メアリ (芸能界で働く)
新田真潮 …… 高山侑子 (万引きどん引き)
浅倉結衣 …… 紗綾
安藤岬 …… 増元裕子

長谷川千夏 …… 藤本泉
井上百花 …… 立石晴香
川原詩織 …… 中山絵梨奈
藤本杏奈 …… 疋田英美
石田優希 …… 勝目真央

森本玲、三浦まゆ、橋本わかな、奏美、武居明生、山口優
湯沢晃平、翼、真島亮、山田美緒、坂本亮太

甲斐卓 …… 矢島健一 (父、開業医)
甲斐美津子 …… 降矢由美子 (母)
甲斐智樹 …… 井之脇海 (次男)
佐久間 …… 藤井祐伍 (極東高校)

瀬戸陽一朗、大迫一平、淺井孝行、下田隼輝、寺本翔悟
中村祐一郎、森康子、牧口元美


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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