BOSS 2
(2011年4月期・フジ・木曜22時枠)

脚本 - 林宏司(1)、西平晃太
プロデュース - 村瀬健、保原賢一郎、三竿玲子
演出:光野道夫(1)、石井祐介、星野和成、成田岳
オープニングテーマ 「Alright!!」Superfly
主題歌「Rollin’Days」Superfly

http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html



第1話 最強女刑事が帰ってきた
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野立はキャバ嬢たちの前で二年前の事件について語る。
警視総監と誘拐された事件には後日談があるという。
囚人の
高倉龍平が脱走し、当時の参事官の屋田が撃たれてしまう。
犯行を行ったのは、高倉が属していたテログループの
黒い月
犯行に思われる。更にテログループは国家公安委員長・
黒原
健蔵
殺害を予告してくる。式典の中、絵里子は今すぐ式典を
辞めるべきだと進言するが、黒原はこんな時だからこそ怯まず
式典を辞めべきとの持論を展開。
現場で容疑者の捜索を行う中、
木元真実が爆弾を発見。
なんとか起爆の解除を行う中、その爆弾は警備を手薄にする
為のダミーで、実際にはライフル銃で、黒原は狙撃される。
黒原は一命を取り留めるが辞職し、真実は責任を取らされ
僻地に左遷。犯罪対策室も解散になり、絵里子はアメリカへ
渡ることになった。

そんな中、野立が参事官に昇格した事を受けて、絵里子の帰国
と共に対策室を設置する。方々に左遷されたメンバーを招集。
玲子は玉の輿にのり、辞職した為に変わりに科捜研から
沼田良美と科警研から田所幸子がやってくる。
かつてのメンバーを呼び寄せると早速事件に取りかからせる。

マンションで殺害されたのは
鬼塚五郎(30歳)
元凶悪犯罪者では有るが、
刑法39条が適用され、心神喪失で
無罪
になった男性が被害者だった。鬼塚が殺害した夫婦の
関係者の犯行なのか。それとも司法制度への恨みなのか。
現場近くのゴミ捨て場からは被害者の血の付いた手袋、
タオルそして凶器が発見される。被害者のマンションの外には
誰が置いたのか花束が有り、犯人からのメッセージだと思われ
た。
すぐにマンションの監視カメラ映像を調べるが犯人は写って
おらず、犯人はベランダから侵入したことは明らかだった。
しかし花束が置かれている映像が映っており、犯行時刻の
PM9:30からPM10:30よりも早いPM8:00に花束が置かれていた事
を知る。

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再び野立の発案によって犯罪対策室のメンバーが招集される。
2年前に国家公安委員長・黒原健蔵の狙撃事件を阻止できずに
遺恨を残したまま別れたメンバーは果たして、そんなブランク
を乗り越えてチームとして上手くまとまっていくのか。

2009年4月期に放送していたBOSSのシーズン2。

コント色が強くなった感じのするBOSS。
シーズン1でも確かに仲間内でのノリは軽いものが有ったけど
今作のBOSSでは、見た目のイメージとは別のキャラクターの
一面を引き出そうとしている感じがする。
それがまた少々マニアックな一面を引き出し、狙った感じに
見えてしまう作りが残念な部分かも。

スクール水着を口にするとか、ガチャガチャをする彼らの姿。
玉山鉄二さんや大森南朋さんをこんな砕けた役で使うという
のも凄い思い切ったものがあるな。折角のイケメンも台無し
である。

笑えるのは吉瀬美智子さんが別のドラマハガネの女のた
めに退出。
当初絵里子を模造した犯人像の出現という事で、真っ先にライ
バル関係にある吉瀬さん演じる玲子を疑ったけど、流石に
それは無かった。

そしてツイッターの使い方を見ると、なんとなくこの枠で
放送していたドラマ素直になれなくてを皮肉っている感じ
に見えてしまう所もちょっぴり興味深いところだ。

またシーズン1の最終的な事件で、津川雅彦と反町隆史が
一緒に顔を合わせていたのは今思うと劇場版「交渉人を思い
出させるシチュエーションだった。ただ、この二人シーズン1では
テロリストと警視総監だったのね。

さてドラマとしては絵里子の相手には申し分ない程の頭脳派
な犯人の登場。ドラマとしての背景にはテロ組織"黒い月"
との攻防戦がメインなのだろうけど、暫くは沼田良美との対決
になっていくのかな。

きっちりと犯人に対するプロファイルも出来ているし、
地理的プロファイリングの生みの親であるキムロスモの数学
理論なる方程式を使って犯人の先を行こうとする試みなど
きちんと警察と犯人の攻防戦がバランス良く描かれていて
見ていて飽きない。

木元真実や黒原理香が犯行を犯すだけの理由付けが成されて
いる状況の中で、彼女たちの登場のさせ方も上手く出来ていて
ミスリードに上手く誘い込むような仕掛けがしてある所も
見事だった。

大澤絵里子 …… 天海祐希 (課特別犯罪対策室・室長)
野立信次郎 …… 竹野内豊 (警視庁・参事官補佐)
木元真実 …… 戸田恵梨香 (科学警察研究所から異動)
花形一平 …… 溝端淳平 (葛飾交番勤務から異動)
奈良橋玲子 …… 吉瀬美智子 (科学捜査研究所)
岩井善治 …… ケンドーコバヤシ (組織対策課から異動)
山村啓輔 …… 温水洋一 (生活安全課から異動)
片桐琢磨 …… 玉山鉄二 (刑事)

丹波博久 …… 光石研 (刑事部・刑事部長)
屋田健三 …… 相島一之 (刑事部・参事官、丹波博久の側近)
田所幸子 …… 長谷川京子 (科捜研)
沼田良美 …… 釈由美子 (科捜研)
森岡博 …… 大森南朋 (政治家秘書)
黒原健蔵 …… 西田敏行 (元国家公安委員長)
黒原理香 …… 成海璃子 (娘、アメリカMIT卒)


青木一、井川修司、木川淳一、中谷竜、平野貴大、益子梨恵
伊藤沙莉、吉川まりあ、古川慎、薬師寺順、戸沢佑介
菊田大輔、広村美つ美、北村燦來、
永島和明、村松和輝、大田正樹、児玉貴志、芹澤興人
杉原貴幸、鈴木アキノフ、川口直斗、長谷川恵一郎
森下能幸、椎名泰三、上村依子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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