CONTROL 犯罪心理捜査 (2011年1月期・フジテレビ・火曜21時枠) 脚本：寺田敏雄(1)、田辺満(2) 音楽：井筒昭雄 編成企画：鹿内植 演出：村上正典(2)、佐藤源太 プロデュース：貸川聡子 アソシエイトプロデュース：小椋久雄 http://www.fujitv.co.jp/control/index.html

第2話 女教授殺害予告!守りたい嘘
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稜南大学・理学部教授の梶間久美は、マスコミでも取り上げら
れ、ベストセラー本を出版する人気の教授。

一方瀬川里央は、弱者が引き起こす犯罪について講義している
南雲準の講義を聞いていた。犯罪者には共通した行動のパターン
が有り、自分の力の無さを周囲のせいにしたり、殺害に於いては
殺傷能力の高い武器で犯行を犯すという。
里央は授業が終わると、準に警視庁に来て欲しいと頼む。
頼みたい仕事は山ほど有ることを告げると、君の立場ではボクが
居ないと仕事にならないから講義を聞いていたのだろう?と言わ
れる。

そんな中、大学のトイレで梶間久美が殺害された事を聞く。
すぐに現場に行くと、血まみれで倒れる久美(48歳)の姿が有った。
第一発見者・藤田綾子から話を聞いていると、そこに同じく
梶間久美の下で研究している平山美鈴もやってくる。美鈴に
アリバイを尋ねると、自分は実験室にいたとの事だった。

久美の死因は鋭利な刃物で7カ所刺された事による失血死。
犯人は相当返り血を浴びているはずで、目撃者が居ないという
のも不自然だという。
生徒の一人・千尋は、インターネットの掲示板に犯行を予告
する書き込みが有ることを聞かされる。
被害者の爪には犯人と争ったときについたとされる皮膚片が
検出される。

掲示板の書き込みを確かめると、キャンパスを血の海にする
だの、教授を殺すだの書き込みが為されていた。
その書き込み者もすぐに特定され、小柳保(25歳)だと判明する。
彼は元梶間久美教授が居た理学部・生命科学科の生徒で、
退学して以来、アルバイトを転々としているという。小柳が
何度も大学に来る姿を目撃されており、梶間と言い争う姿が
目撃される。更に校門の正門に有る監視カメラには、小柳が
犯行前に梶間の後を追うようにして建物に入っていることが
分かる。
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大学教授がトイレで惨殺される。
すぐにインターネット掲示板の書き込みから容疑者を割り出し
犯人の自供も引き出すが、腑に落ちない刑事達は、裏付け作業
を進める中でも、別の容疑者を捜していく。

以前似たような設定で、ドラマ「相棒」の中で柄本佑くんが
容疑者として起用されたドラマが有ったなと思ったけど、
柄本時生くんの方だった。「相棒8」の16話で大学教授とゼミ
生の関係が抽出されるドラマで、いずれにせよ柄本くんが犯行
に関わっているのではないかと疑われていく。

プロファイリング捜査をテーマとした「警視庁継続捜査班」と
同様な臭いがしてくるけど、どうしてもこの手のドラマは、
人間の行動心理の癖を紹介するばかりの展開になりがちで、
心理学を実際の事件のシナリオの流れに上手く融合し切れて
いない。

心理学とプロファイルの違いなどもイマイチ分かりづらいもの
が有り、どちらも似たようなものならばプロファイルという
枠組みで扱った方が、ドラマとしては見やすいものが有ると
思う。

結局所詮は心理学なので、それ自体が断定されるものではない
事。心理学を発揮するためには、犯人、または容疑者の行動を
間近に見なければならず、どちらかといえば事情聴取の場など
で威力を発揮する分野ではないかという感じ。

今回殺される方も如何にも恨みを買うキャラクターだったけど、
助手が全てを奪われたと印象づけるために、婚約者さえも
奪うという辺りは少々現実味がない。せめてモラハラの様な
形で、婚約者は教授の下に付く研究員くらいの設定の方が良か
ったと思う。