CONTROL 犯罪心理捜査
(2011年1月期・フジテレビ・火曜21時枠)

脚本:寺田敏雄(1)、田辺満(2)、高山直也(3)、中村功一(4)
音楽:井筒昭雄
編成企画:鹿内植
演出:村上正典(1)(2)、佐藤源太(3)、城宝秀則(4)
プロデュース:貸川聡子
アソシエイトプロデュース:小椋久雄

http://www.fujitv.co.jp/control/index.html



第4話 心理学者対決!!交換殺人の罠
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杉浦と小坂橋は将棋で勝負する。
大学教授の準が捜査に加わって以来、三度も捜査で遅れをとっ
ていることに小坂橋は難色を示す。寺西は協力していけば良い
のではないか?とするが、小坂橋は4連敗は無しにしてくれと
部下を鼓舞する。
小坂橋は古本店で購入してきた南雲準著作の本
"1秒で相手を
見抜く心理学"
を呼んで勉強しろと部下達に配る。
そこに里央がやってくると、捜査員達が何か隠し事をしている
とピンと閃く。

里央は準に頼まれていた資料を集めたとして準に電話するが、
彼はビリヤード場にいるので届けて欲しいという。
準は一人でビリヤードをしているとそこに、かつて大学院で
同級生だった
吾妻政則と、妻のユミカがやってくる。5年ブリ
の再会。まだここに通っていたのかと告げる吾妻は久しぶりの
勝負をする。吾妻もかつては同じ道を歩んでいた。
そんな中、里央がやってくると吾妻たちを紹介される。
そこで初めて準が離婚していたこと。自分のアシスタントで
二年で離婚していた事を暴露される。吾妻が片思いしていた
相手と結婚していた事。更にはバツ2である事実も知らされる。
見た目が良い奴は結婚に失敗する確率が高いとし、内面の相性
を無視して結婚するためだという。大体一年で関係は破綻する
という彼は、自費出版したという
推理小説"交換殺人"の本を
彼に置いていく。

そんな中、一軒家で殺人事件が起こる。
犯人はベランダから家に侵入し、ガラス戸を破って中に入って
いる事。被害者は広告代理店
"東都企画"の社員・檜山聡(28歳)
で第一発見者は恋人の
田崎マユミだった。マユミはあまりの
ショックに部屋の隅で座り込んでいた。
彼の勤める会社を調べているとすぐに容疑者らしき人物が捜査
線上に浮かび上がる。容疑者は
宮田健吾。高校時代の同級生で
現在東都企画の派遣社員として、檜山の下でこき使われていた
人物だった。高校時代から檜山に虐められ登校拒否になった
事も有り、会社でも虐められていたこと。更には檜山に恋人の
マユミを取られていた事が判明する。

マユミはネットカフェで働いており、宮田は常連客だったこと。
ある時バスに乗っていた際にバッグのひったくりに遭い、宮田
がバッグを取り戻してくれたことで付き合いが始まるが、本来
宮田のことは好きではなく断れなかった事を聞く。そしてある時
会社近くの喫茶店で二人で逢っているときに、偶然檜山と鉢合
わせし、宮田のことを仕事という名目でこき使う間に、彼女の
事を奪っていたのである。宮田はそれ以降会社にも出勤せず、
会社を首になっていたことを知る。

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南雲準とかつて大学院が同じで共に心理学を勉強していた男
吾妻政則が現れる。彼は金持ちの女と結婚し、その女性が亡く
なった事で遺産を引き継ぎ悠々自適の生活の中、推理小説を
自費出版したという。そんな中、この推理小説と同じような
殺人事件が起こる。100%の動機、100%のアリバイ。この矛盾点
を解く鍵は交換殺人にあった。

殺害動機としてはこれ以上にないものが存在するが、どうしても
アリバイの壁が崩せない。しかし容疑者・宮田は、この日だけ
は何故か目立った行動を取ってアリバイを意図的に強調する様な
態度に出ていたことで、そこに着眼点を見出していく。

吾妻のようなキャラクターが出てくると、どうしてもその時点
で、きな臭さが出てきて、何かしら悪事をはたらいている所に
繋がってしまう。しかもそれが挑戦状だとする辺りの安易な
展開はもう少し何とかして欲しいところ。

ある人に殺意を持ったとしても、殺意を持たない他人を殺害
する事はそれはそれでまた心理学的に複雑なものが働くのでは
ないか。

里央にコメディを演じさせる事もともかくとして、里央と吾妻
のやりとりにはそれなりの興味深さが有る。
里央に対して仮面を被っているとするけど、誰もが仮面くらい
被っていると思う。里央も準に感化されたのか、吾妻のイケメン
コンプレックスを上手く指摘する辺りは良くできていた。

二話またぎの話という事で、結論は先送りになったけれど、
吾妻が犯人とか出来ればそんな結末ではなく、別の形を期待
したいところ。

瀬川里央 …… 松下奈緒 (捜査係分室・室長)
南雲 準 …… 藤木直人 (稜南大学・心理学教授)
寺西 景 …… 横山裕 (警部補)
岩崎幹也 …… 北村有起哉 (警部)
香坂美奈 …… 臼田あさ美 (鑑識課・写真班)
木下由紀夫 …… 佐藤二朗 (鑑識課・課長)
江藤真人 …… 与座嘉秋 (警部補)
安斉千尋 …… 奥村佳恵 (文学部心理学科3年)
小坂橋正次 …… 勝村政信 (警視)
杉浦幸造 …… 泉谷しげる (警部補)

桜井聖、橋本拓也、安藤広郎、田村崇一


吾妻政則 …… 原田泰造 (準の同級生、小説を自費出版)
ユミカ …… 初音映莉子 (吾妻の妻)
檜山聡 …… 猪狩賢二 (被害者、広告代理店)
田崎マユミ …… 中丸シオン (檜山の彼女)
宮田健吾 …… 尾上寛之 (容疑者)

JK21、笹木重人、古賀正男

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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