CONTROL 犯罪心理捜査
(2011年1月期・フジテレビ・火曜21時枠)

脚本:寺田敏雄(1)(8)、田辺満(2)(6)、高山直也(3)
中村功一(4)(5)、吉高寿男(6)、佐伯俊道(7)
音楽:井筒昭雄
編成企画:鹿内植
演出:村上正典(1)(2)(5)(8)、佐藤源太(3)(6)、城宝秀則(4)(7)
プロデュース:貸川聡子
アソシエイトプロデュース:小椋久雄

http://www.fujitv.co.jp/control/index.html



第8話 逃亡!?過去を消せない犯罪者
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大田区に住む須永陽一(57歳)家に強盗が入る。
現場の状況から、窓硝子を三角割りと呼ばれる手法を使って
外から鍵を開け、中から350万円を奪い、外出先から戻って来た
陽一と鉢合わせになって殺害して逃げたというもの。過去三件
の空き巣事件と手口が類似しており、4件目でついて殺人事件
に発展したと考えられる。
鑑識によると、過去三件同様に指紋が検出されず、手口を見る
限りでは相当技術を持つ犯罪者だと分かる。

蒲田南署梅里、清水刑事はこれまで内定調査をしており、
容疑者として塚本洋二が浮かび上がっているという。彼は一年
前に仮出所になっているとの事だった。
準は犯罪現場を見て窃盗犯ならば最後までポリシーを貫いて
欲しかったという。しかしその話を聞いていた寺西は、犯人は
塚本ではないという。

6年前の2005年、世田谷区で24件の空き巣事件が起こり、25件目
を物色していた塚本のことを警邏中の寺西が逮捕していた事が
有った。6年前のこの事件と犯行が類似していたのである。
しかし寺西は、出所してから塚本に会ったとし、彼は模範囚で
認められ今では真面目に働いているという。しかし窃盗事件の
再犯率の高さや、任意の同行を拒んでいる事を告げ、寺西が
容疑者である事を外すことは出来ないという。寺西に任意で
塚本を引っ張ってくるよう告げる。

里央も一緒に塚本の元に行くことになる。
里央は寺西に何故彼が犯人ではないと言い切れるのか?と問う。
すると6年前に彼を捕まえた際に彼はありがとうと言われたの
だという。これで盗みを辞められるとの事だった。

塚本が働く工場へいく。経営者の
高橋は塚本の事を呼び出す。
里央と寺西は塚本に事件のことを尋ねると、何度も刑事が来て
同様のことを聞いていったとし、寺西に対して信じてくれます
よね?と尋ねる。
そんな中、
週刊リアル誌の記者・滝沢が近付いてきて、塚本に
自分は早くから貴方に目をつけていた事を告げる。
塚本は同僚のみんなにも知られた事を告げ、やっていないこと
の証明はどうすれば良いのか?と問う。アリバイにしても、自分
は仕事場とアパートの往復だけで、仕事が終われば家に一人
でいる事を告げる。

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連続窃盗事件が起きる。
6年前に塚原洋二が行った手口と類似する点が多い中、ついに
4件目に於いて窃盗事件が強盗殺人事件へと発展してしまう。
寺西だけは容疑者である塚原を信じていくが、それも徐々に
限界が近付いていく。

前後半に分かれているエピソードだとは思っていなかった
ので、寺西の刑事らしからぬ容疑者への感情移入、客観性と
言う名のロジックを越えた行動が、新たな被害を生み出すと
する人間不信パターンなのかと思って見ていたけど、
意外にも寺西の潔白さが浮かび上がってくるものだった。

塚原が何処かで犯罪者としての裏の顔やら裏の事情が絶対に
出てくるはずだとする視線があったので、予想外のサプライズ
感が味わえた。

犯罪を犯せば、それだけ世間の視線が厳しくなることは当たり前
の話であり、その辺の主人公の認識の甘さが何とも言えない
感じだったけど、窃盗事件の範疇で捕まっている事でも有るの
で、更生のチャンスは与えて欲しいかな。

今回の準の活躍は、塚原の表情を読み取り感じたこと。
自信、決意、安堵、そして敵意。これらの意味するものとは
一体何なのか。

犯罪者が殺人を犯したことでポリシーを失った結果、自己抑制
が利かなくなり、自首、逃亡、暴走、自殺、人質籠城など
のケースを挙げていたけど、殺人者でもないのにこの様な段取り
を踏んでいる事への状況もまた興味深いものがあるのかも。

現場に於いて一つの証拠から捜査が進んでいく事など有ること
だし、回答編ではどの辺の切り口から真犯人へとたどり着かせ
るのか。

瀬川里央 …… 松下奈緒 (捜査係分室・室長)
南雲 準 …… 藤木直人 (稜南大学・心理学教授)
寺西 景 …… 横山裕 (警部補)
岩崎幹也 …… 北村有起哉 (警部)
香坂美奈 …… 臼田あさ美 (鑑識課・写真班)
木下由紀夫 …… 佐藤二朗 (鑑識課・課長)
江藤真人 …… 与座嘉秋 (警部補)
安斉千尋 …… 奥村佳恵 (文学部心理学科3年)
小坂橋正次 …… 勝村政信 (警視)
杉浦幸造 …… 泉谷しげる (警部補)

桜井聖、橋本拓也、安藤広郎、田村崇一


塚原洋二 …… 柏原崇 (窃盗罪で6年前に捕まる。再犯なのか?)
蓑田 …… 小野武彦 (保護司、蓑田工務店)
長谷川 …… 内田滋 (塚原と同じ会社の同僚)
高橋 …… モロ師岡 (塚原の会社の社長、高橋機器製作所)
由美 …… 原田佳奈 (塚原の妻)
綾菜 …… 小林星蘭 (塚原の娘)
滝沢 …… 斎藤歩 (週刊誌の記者)
梅里 …… 三井善忠 (蒲田南署の刑事)
清水 …… 三浦剛 (蒲田南署の刑事)

佐藤みゆき、松井正樹、渡辺勝彦


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