CONTROL 犯罪心理捜査
(2011年1月期・フジテレビ・火曜21時枠)

脚本:寺田敏雄(1)(8)(9)、田辺満(2)(6)、高山直也(3)
中村功一(4)(5)(11)、吉高寿男(6)、佐伯俊道(7)
音楽:井筒昭雄
編成企画:鹿内植
演出:村上正典(1)(2)(5)(8)(9)(11)、佐藤源太(3)(6)、城宝秀則
(4)(7)
プロデュース:貸川聡子
アソシエイトプロデュース:小椋久雄

http://www.fujitv.co.jp/control/index.html



第11話 最後の真実…心が解ければ事件が解ける
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心理学教授・準の大学の生徒・千尋が誘拐され、彼女の父親に
対して犯人は一億円の身代金を要求する。
千尋はなんとか救出され、人質にされていた準の元妻&子も無事
が確認される。里央は一億円の入ったキャリーケースを持った
男性・
沼田を捕まえるが、彼の持ったケースには一億円が入って
居なかった。しかも千尋が捕らわれていた場所には、犯人の一人
だと思われる男性・
黒岩健二が殺害されていたのである。
千尋は黒岩の姿を見て気絶する。

一方沼田から事情を聞く。
するとショッピングモールを出る際に、
青いトラックが近付いて
きて、そこに乗っていた人物の持っていたキャリーケースと
取り替えたという。トラックには横に文字で
"日井塗装"と書か
れていたという。犯人は
サングラスをして帽子を深く被ってい
ので顔は見ていないとの事。すぐに緊急配備を取ることに
なる。

小坂橋率いる凶行犯捜査課は、初めてそこで準が犯人によって
人質を取られてコントロールされていた事を知る。下手なこと
をすれば人質が殺されるので何も出来なかったという。バッグ
売り場でケースを取り替えさせられた際に、里央にだけはメモ
を渡してケースを持つ人物を尾行させていた事を告げる。
受け渡しが成立し人質の無事が確認された後に逮捕する段取り
だったが、沼田は金を持っていなかったのだという。

沼田によるとパチンコ屋の外で男に話しかけられて今回の行動
を起こしていたことを語る。

千尋の元に位置情報が有ったのは犯人のミスではなく、計算尽く
で見つかるようにしてあった事を知る。

そんな中、北砂の地下駐車場で犯人が逃走に使ったとされる
青いトラックが見つかる。しかし里央は沼田を尾行した際に
青いトラックは一切見ていないとのことだった。

捜査課に
安斉社長と秘書の山根がやってくる。
金はどうした?と問い、今の俺にとって最悪なことは一億円が
戻ってこないことだと怒鳴る。犯人は会社に詳しい人であり
複数犯の可能性が高いと告げる。
亡くなって発見された男の写真を見せると、二ヶ月前に会社を
リストラされた黒岩健二だと判明する。彼は警備を担当していて
現金輸送を担当したことも有る人物だと分かる。

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犯人の裏を書いて人質を助けた後に一億円の入ったキャリーを
取り戻したかに思えたが、犯人は更に上を行く緻密な行動で
捜査員達を出し抜いていく。果たしてそこに隠されている
トリックとかどんなもので、犯人は誰なのか。

事件としては二段階に発展した様な流れで、最初に犯行を計画
していたのは千尋と黒岩で、思わぬ所から計画に便乗して山根が
全体を掌握していたものだった。

警察と会社に精通している人物の犯行という事もあって、
容疑者はかなり絞られてはいたけど、どんな段取りで犯行が
行われていたのか。そして協力者が居るのかどうかなど、
色々と興味深い部分は存在している。

相棒の右京さんがドラマの中で人が犯行を犯す限りは、完全
犯罪は成立しない感じのことを語るけど、まさに人を完全に
コントロールしていくというのはなかなか難しいこと。

準と千尋の心理対決になると期待していたけれど、ドラマでは
自ら高卒だと言う山根が影で操っていたようだ。

最終話は前回の汚名を挽回するとばかりに準が事件解決に
於ける主導権を発揮して、犯人の行動の疑問点を指摘していたし
最後に弟子を独り立ちさせるくらいの勢いで、里央に一人で
事件を担当させる。
里央の父の事件だけを一話丸々使って解決させるのも有りかと
思ったけど、最後はテンポ良いながらも、蛇足のような形で
貼り付けてしまった感じがするのはちょっと残念だった。

当初イマイチ面白くなかったけど、後半は徐々にドラマとしての
面白さも描かれていた。是非ともシーズン2を作って欲しい
気がする。日本のドラマは各々のキャラクターに関して、
つかみ所が出てきた時点で終わってしまうので、かなり物足り
ない。しかも一からそんなキャラクターを把握するのは、
意外と面倒くさい作業なので、出来れば内容に没頭できる様に
するためにもこのメンバーでのシーズン2が欲しいところだ。

瀬川里央 …… 松下奈緒 (捜査係分室・室長)
南雲 準 …… 藤木直人 (稜南大学・心理学教授)
寺西 景 …… 横山裕 (警部補)
岩崎幹也 …… 北村有起哉 (警部)
香坂美奈 …… 臼田あさ美 (鑑識課・写真班)
木下由紀夫 …… 佐藤二朗 (鑑識課・課長)
江藤真人 …… 与座嘉秋 (警部補)
安斉千尋 …… 奥村佳恵 (文学部心理学科3年)
小坂橋正次 …… 勝村政信 (警視)
杉浦幸造 …… 泉谷しげる (警部補)

桜井聖、橋本拓也、安藤広郎、田村崇一


安斉昭典 …… 陣内孝則 (社長)
山根勇 …… 袴田吉彦 (安斉の秘書)
藤本俊昭 …… 半海一晃 (刑事)
中川めぐみ …… 豊嶋真千子 (準の元妻)
中川明菜 …… 小西舞優 (8歳、準の娘)
黒岩健二 …… 阿部亮平 (安斉の会社をリストラ)
瀬川省吾 …… 土屋伊 (里央の父)
沼田信二 …… ムロツヨシ (里央に逮捕される)
武井俊夫 …… 遠山悠介 (アンザイコーポレーションの元社員)
松山豊 …… 伊藤竜也 (アンザイコーポレーションの元社員)
社長 …… 真那胡敬二 (増谷商会の社長)
鉄工所の工場長 …… 小川あつし

徳秀樹、黒石高大、東正実

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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