ホンボシ 〜心理特捜事件簿〜 (2011年1月期・テレビ朝日・木曜20時枠) ゼネラルプロデューサー：井土隆 プロデューサー：井上千尋、目黒正之、和佐野健一 脚本：丸茂周、真部千晶、武上純希ほか 音楽：吉川清之 監督：猪原達三、石川一郎、藤岡浩二郎 http://www.tv-asahi.co.jp/honboshi/

第1話 誘拐連鎖…表情分析が暴く嘘!!
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2010年1月ハイチ共和国では地震によって多くの犠牲者を出す。

2010年1月14日、女性・海野由美子が誘拐され、父・康弘の元に
一枚の写真が送られてくる。ジャーナリストの風間貴則の事を
24時までに殺害しなければ娘を殺害するというもの。
風間をナイフで襲う康弘だが、偶然通りかかった森本義男に
よって取り押さえられて事なきを得る。

1月16日、由美子は遺体で発見される。3日間誘拐された挙げ句
の出来事だった。
京都府警はすぐに現場へ行くと鑑識が遺体を調べる。
死因は後頭部を鈍器で殴られた事による脳挫傷。死亡推定時刻
は16日の深夜24時から26時だという。被害者の片方のコンタクト
が外れている事、ポケットの中にはメモが入っており、"約束を
守らないものには死を"と書かれていた。
しかし犯人はどうして、他人を利用して殺害を犯そうとした
のか。本当に殺害したいのならば本人が確実に仕留めるべきでは
無いのか?と疑問を持つ。
元鑑識係の友枝凛子は靴底から、被害者の靴に付着している
土を採取し、鑑識に回す。

そんな中、現場に桐島孝作がやってくる。
人の心は理解するのが難しいのだという彼は、東京では生きて
いる人相手に医者をしていたのだという。
彼はキスシスクの専門家で、表情や仕草を見て相手の事を見抜
いていくのだとの事だった。

海野康弘から事情聴取する。
14日の夜10時頃娘が誘拐され、15日の24時までに風間を殺せと
指示されたという。写真は郵便受けに入っていたとのこと。
娘は歌が好きな子で、外国語の宗教歌の様なものを歌ってくれ
たという。桐島は康弘が事情聴取を受けている表情を見て、
嘘をついている事が有ると見抜いていく。

そんな頃、京都府警では風間に警備をつけるとするが、彼は
それを断る。桐島はそんな彼から彼が執筆した本を借りる。

捜査会議では、風間の芸能事務所には誹謗するメールが大量
に送られていること、そして車には釘跡のような傷が付けられて
いた事を報告される。
凛子は写真ではコートを着ているのに、見つかった際にはコート
を着ていない事を指摘。コートには何か犯罪現場が分かるような
証拠物が付着していたのではないかと疑う。
更に御子柴は、相手は自信家で土地勘がある事を告げると、
吉村から、現場を知らない素人が口を出すなと茶々が入る。

そんな中、被害者の由美子が勤めていた中京図書館に浦辺誠二
の車が頻繁に留まっていたとの目撃証言がある。
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一人の女性・海野由美子が誘拐され殺害されて見つかる。
由美子の父・康弘には、決められた時間内にジャーナリスト
の風間を殺害せよと指示があり、それが出来なかった事で、
殺害されていたことを知る。

フジテレビの「CONTROL 犯罪心理捜査」と似たような設定の
ドラマだけど、流石にテレ朝のこのドラマの方が重厚感は有る。
しかしこのドラマでも、結局の所、心理学を利用する意図がイマ
イチ感じられず、相変わらず人間の単純な行動習性を紹介する
ばかりの展開だった。

なによりドラマとしてのマイナス点は、登場する人物が多すぎる
事。みんなそれぞれに活躍の機会を与えようとしている為に
一言だけ語り次々とカメラのカットが切り替わってキャラクター
を覚えづらいし、感情移入はしづらい。

相変わらずプロファイル捜査との差別化に於いてはきっちりと
されているのかよく分からないものが有るし、プロファイル
捜査を毛嫌いする刑事が登場する辺りも、かなりの食傷感が有る。

視聴者に考える隙もなく次々と展開してしまう点も、好みが
分かれる点だと思う。
鑑識が土の成分を分析して場所まで特定していく辺りの描写が
簡略化されすぎていてあまり説得力がないのも残念な部分。
普通コンタクトレンズなんて見つけるのは、宝くじに当たるよ
りも難しそうだ。

相棒シリーズがあれだけ丁寧に描かれている所を見れば、
もう少し落ち着いた映像で見せて欲しい所である。