ホンボシ 〜心理特捜事件簿〜
(2011年1月期・テレビ朝日・木曜20時枠)

ゼネラルプロデューサー:井土隆
プロデューサー:井上千尋、目黒正之、和佐野健一
脚本:丸茂周(1)(3)(8B)、真部千晶(2)(4)(5)(6)、武上純希(5)
福田卓郎(7)、岩下悠子(8A)
音楽:吉川清之
監督:猪原達三(1)(2)(8)、石川一郎(3)(4)(7)、藤岡浩二郎(5)(6)

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http://www.tv-asahi.co.jp/honboshi/



第8話 京都嵐山、すれ違う二つの事件!!殺した?殺してない?消
えた殺人記憶の謎!!心理捜査vs連続射殺…16年目に動いた殺意

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夜銃声が聞こえた事で派出所勤務の窪田巡査は、音のした方を
見回りに行く。すると自ら
大阪府警の刑事だと名乗る沢村隆志
(42歳)
が血を流して倒れ、銃を奪われたので取り戻して欲しい
という。

そんな中、その現場から2km程度離れた場所で、
二階堂公則(42
歳)
が銃殺される。撃たれた弾丸は38口径である事から、沢村
から奪った銃で殺害されたのではないかという。死亡推定時刻
は20時から21時。銃を奪われたのが20時な為に、奪ってすぐに
被害者を撃ち殺したことが分かる。

そんな現場に
新庄明と呼ばれる桜ノ宮大学で心理学教授をして
いる教授がやってくる。心臓を一撃していることから犯人の強い
意思を感じるという。

襲われた刑事の沢村から話を聞く。
すると二日前に匿名の手紙が届いたとし、京都までやってきて
指定された場所に行くと突然殴られたという。その時目撃した
犯人は左手に火傷痕が有ったという、帽子とマスクをしていた
ので犯人の顔は見ていないとの事。

京都府警の刑事部長・
土井垣毅は、捜査本部の場で、この一件
は大阪県警との合同調査になった事を告げる。
神田刑事山本
刑事
は現在分かっている被害者の事を報告する。
しかし犯人は二階堂を殺す際、何故拳銃を使ったのか。凶器
など何でも良かったはず。単なる通り魔的犯行なのか。
もしかすると不当逮捕や冤罪で捕まった人物による犯行なので
はないか?と疑う。

そんな中、更に被害者が出てくる。
春田孝信(42歳)
死亡推定時刻は22時から23時の間。一人目の被害者とは違い
今度は二発も銃弾を撃って二発とも心臓を外していた。
真田は被害者の顔を見て、春田とは過去に因縁の相手である
事を語る。

1995年4月25日東山区の不動産業・藤野正の家に三人の強盗が
入る。両親は旅行中だったが、ジュエリーデザイナーをする
娘の
由起子が家にいて、強盗らに殺害され家に火をつけて
逃走する事件が起きた。その時の容疑者として、事件の起きる
前に防犯カメラに映った二人の男性、
大河内昌弘と春間孝信
が浮かび上がるが、当日の彼らのアリバイを下京区のバーの
店主・
雨宮勇作が証言したことから、起訴に持ち込まれる事が
無かったとのことだった。

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警察官が強盗に銃を盗まれ、その銃を使って次々と事件が発生
していく。桐島以外にも心理学の教授が事件解決のために
関与し、真犯人を突き止めていく。

最終話は真田の担当した16年前の事件の容疑者との因縁の対決
だった。

冒頭から通り魔的犯行なのか、それとも怨恨による犯行なのか。
その辺の葛藤が有るところは面白くできていた部分。
二人の心理学者がいるということで、なかなか興味深いものが
有ったけど、新庄明が容疑者であろう事を疑っている視聴者
にとっては、彼の描き出すプロファイリングは果たして視聴者
を意図的に誘導し、先入観を与えるばかりの発言ではないか?と
懐疑的な視線が存在したと思う。

結果的に被害者の共通点を探っていけば、自ずと16年前の関係
者であろう事は分かるけれど、それが判明するまでには、
色々とミスリードを起こすための仕掛けが施してあり、気が
抜けない展開だった。

そして事件が解決したと思われた後にも、サプライズ要素とし
て、ホンボシが浮かび上がってくるのもこれまでの展開を踏襲
しているとはいえ、一度は記者会見まで開くのだから凄い。

人が人である限り完全犯罪は出来ないとする桐島のセリフが
象徴している様に、人の持つ感情は時として邪魔にもなるし、
どんな計画でも必ずその通りに運ぶとは限らない。

心理学者だけ有って緻密さも有ったり、計算高い所もあった
けど、基本的に新庄明は、沢村から初期の段階から一連の件に
関わっているのではなく、最初の事件を知った後に、計画に
加わっている事もあって、その後の展開を計算高く練り上げて
いる辺りは、とても頭脳明晰な人だと思った。

桐島孝作 …… 船越英一郎 (元・心理学者の捜査官)
友枝凛子 …… 大塚寧々 (鑑識のプロ)
御子柴衛 …… 桐山漣 (天才プロファイラー)
六条舞 …… 安田美沙子 (特別捜査支援班の事務)
倉元吾郎 …… 菅田俊 (捜査一課)
梶原稔 …… 佐戸井けん太 (鑑識)
吉村和彦 …… 古宮基成 (捜査一課・メガネ)
桜井慎吾 …… 白石隼也 (鑑識)
矢代有作 …… 峰蘭太郎 (捜査一課)
土井垣毅 …… 榎木孝明 (京都府警のトップ)
諫早賢三郎 …… 石橋蓮司 (桐島の義父であり恩師)
真田英俊 …… 高嶋政宏 (刑事捜査のプロ)
中田 …… いわすとおる (捜査一課)

山田永二


新庄明 …… 杉本哲太 (桜ノ宮大・心理学教授)
沢村隆志 …… 山中聡 (42歳、大阪府警刑事)
二階堂公則 …… 池田稔 (42歳、最初の被害者)
春間孝信 …… 澤向要進 (42歳、二番目の被害者)
大河内昌弘 …… 岸祐二 (41歳、インターネット広告代理店)
藤野由紀子 …… 小浦愛 (藤野正の娘、ジュエリーデザイナー)
雨宮勇作 …… 野元学二 (下京区にあるバーの店主)
神田 …… 野仲イサオ (刑事)
山本 …… 稲田龍雄 (刑事)

迫田孝也、小谷浩三、北村明男、小泉敏生


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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