美男(イケメン)ですね (2011年7月期・TBS・金曜22時枠) 原作：韓国ドラマ「美男(イケメン)ですね」(韓国SBS) 脚本：高橋麻紀 ほか プロデュース：高橋正尚 協力プロデュース：加藤章一 演出：坪井敏雄、平野俊一 ほか Kis-My-Ft2「Everyday Go」 http://www.tbs.co.jp/Ikemen_Desune2011/

第3話 切なすぎるキス…
--------------------------------------------------------
美男が涙するのを廉が慰める。その姿を見た柊と勇気は何が
有ったのか尋ねると、デビューを果たして気が緩んだら涙が
出たのだろうと告げる。廉は美男に会見には出なくて良いので、
叔母さんの元に行き、母の件の話を聞いてこいと語る。
しかし今やデビューを果たした美男が、マスコミが多数詰めか
けている施設から容易に抜け出せるハズはなかった。
RINAは自分にアイディアが有るとして、NANAの控え室に行くと
彼女の服を美男に着せて、女性の姿で会場から出させようとす
る。いざ変装するが、そこには運悪く週刊誌の記者三人組が
現れ、廉に対してスクープが無いかと迫ってくる。仕方なく
廉は美男の手を引き、急いでその場を後にする。記者達は二人の
後ろ姿を撮影するが・・・美男を逃がした後、NANAにすれ違う
廉は、彼女に後始末をさせるのだった。

美男はシゲ子に逢うと、美男の母が亡くなった事を聞く。
しかし駆け落ち同然に結婚したので、あまり消息に関しては
詳しくないのだという。

美男が帰宅すると、廉、柊、勇気が待っていて、初ライブの
成功を祝ってパーティーをする。ようやく美男に笑顔を戻った
事を三人はホッとする。しかし美男は廉の姿を見て、胸がドキ
ドキする感覚に陥る。
他の二人寝た後に、美男と廉は夜空の星を眺める。
美男はそこで、A.N.JELLに入ったのは、有名になれば、何処かに
居なくなった母親が気付いてくれるかもしれないと思ったこと
を語る。しかしもうそれも叶わない夢になったことを告げ、
明日社長に全てを話すことを語る。

翌日、美男は社長に全てを話そうとするが、社長から突然
美男のソロデビューが決まったことを聞かされる。このプロジ
ェクトには金がかかっているので、後戻りは出来ないという。
曲はアルバムに入れるはずの曲だった、廉が作った"alone"だ
と言うが・・・
--------------------------------------------------------

美男は母を捜すため、兄の夢の手助けをしていた訳だが、母が
既に他界していると知り、ここに居る必要が有るのかどうか
自問自答していく。

韓国版では6話に該当する話を描いたもの。

このドラマで設定上良く出来ているのは、美男が一連の件で
戸惑う姿を常に見せる中で、実際には、美男によって振り回さ
れる男性たちの姿を描いている事だ。

男性の格好をしていたものが突然女性の姿をしたときのドキ
っとする高揚感が上手く、男性陣の心を惹き付けているし、
廉と柊が彼女のために行動を起こす辺りが、上手くバッティ
ングしてしまい、切なさを生んでいる。

柊が電話で指示しつつ、実際には後ろで彼女の様子を見守って
いる辺りが、とても良かったけれど、韓国版だと、柊は美男
の口から事実を話して貰いたい思いがずっと心にあり、ついに
ここで自分の方からアプローチしてしまうって感じのシーン
だったと思う。
まさか柊が美男の事実を知っていたのかとする、サプライズ
の演出としてはとても良く出来ているし、ギリギリの所で
振り返ってしまう辺りの気の持たせ方も上手い演出かな。

個人的に好きなのは、髪留めを貰った時に、1万円だと廉は言
うけど、実際の値札は500円である辺りのやりとりかな。

廉がNANAの靴を屋根の上に投げてしまう辺りも笑える。