家族法廷
(2011年4月期・BS朝日・水曜22時枠)

脚本:尾崎将也(1)(6)、関えりか(2)(5)、山田能龍(3)(8)
久松真一(4)、牟田桂子(4)(7)
演出:植田尚(1)(2)(3)(7)、二宮浩行(4)(5)(6)(8)
プロデューサー:川島保男、布施等、山本喜彦

http://www.bs-asahi.co.jp/kazokuhoutei/



第8話 15歳の涙
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夕食の際に家族で雑談する中、朋子は仕事上のストレスを感じ
ている様だった。また由加は食事の最中席を立つ。冴子は食事
が口に合わなかったのかと心配するが・・・
何だか由加の様子が変ではないか?とするが、久美は思春期だか
ら何か有るのではないかという。二、三日放っておけば直る
と突き放す。

夜、達彦の書斎に由加がやってくる。
由加は裁判官の仕事に於いて、
善と悪はどうやって決めるのか
と問う。学校のクラスの子が間違ったことを言っていたので
それを指摘したらクラスメートとの関係が悪くなった事を語る。
詳細については言えない事を告げると、達彦は色んな人の意見
を聞いてみて、知る努力をするのが第一であり、その上で正し
いと思えばその意見を貫けば良いのだと語る。しかし達彦は
まずこういう話は両親にすべきではないのかと問うが、両親
共に仕事で忙しそうだと語る。この事は家族の誰にも話さない
でと約束する。達彦は約束するので由加も頑張って解決する
様にしなさいと告げる。その人たちと意見交換してみるべき
だと語る。

由加は風呂上がりの朋子から話しかけられる。
携帯電話の画面と睨めっこしていた由加。朋子は彼氏の事で
悩んでいるのか?と問い、何かあったら相談してと告げる。

翌日、朋子は由加が登校した後に、健一や良弘に対して、由加
が恋のことで何か悩んでいるようだと告げ、もしかすると別れ
話かも知れないので、上手く行くようバックアップしてあげな
いか?と告げる。今晩の食事の時に何気なく話を聞いてみよう
と告げる。良弘には彼氏に返信するメールの文面を考えるよう
告げる。
しかし朋子はその晩合コンで帰宅が遅れるとメールしてくる。
健一と良弘は、朋子に言われたので早く帰宅したのにと憤怒。
たまたま達彦も早く帰ってきたので、一連の事情を語る。
由加は恋のことで悩んでいると。しかし達彦はそういう事で
悩んでいるのではないのではないかとして語るが、約束なので
詳細は語れなかった。

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家族のものたちは、由加の様子が可笑しいことに気がつき、
話を聞こうとするが一切口を開こうとはしない。恋の悩み
なのではないかとして、家族は由加の支えになって行こうと
するが・・・

今回山田能龍さんが担当した話だったけど、3話の時と同様に
朋子と久美の性格に嫌悪感を抱くところもあって、どうも素直
に楽しめない所があった。

久美は由加の悩みを延々と恋の悩みとして処理しようとして
いるけど、どう見ても繰り返される否定の表情を見れば
それが的はずれであることは明らかなのに、強引に流れを
作ってしまう。

ただ今回久美がストレスを感じている理由と由加の流れが
最終的には一つの流れとして処理される辺りは面白くできて
おり、由加の悩みの理由を中心として面白い流れを作れていた
と思う。

達彦が今まで子育てしてこなかった事で、痛いしっぺ返しを
喰らうかのように、娘からの信用を得られていない所や、
孫との約束から自分の知り得ている情報をなかなか話せない
口惜しさがドラマとしてはヤキモキする流れで上手くできてい
る。
ただこの一件で、もう少し冴子に役割を持たせても良かった
のかも知れないな。

小野寺達彦 …… 長塚京三 (62歳、裁判官)
小野寺冴子 …… ミムラ (28歳、家政婦)
桑島健一 …… 六角精児 (42歳、長女の夫・サラリーマン)
小野寺良弘 …… TETSUYA (31歳、長男・広告会社)
小野寺朋子 …… 岩崎ひろみ (34歳、次女・OL)
桑島久美 …… 松永玲子 (37歳、長女・レストラン店長)
桑島由加 …… 宮崎香蓮 (15歳)
桑島亮太 …… 小林海人 (10歳)
妙子 …… 岡本麗 (幸子の姉)
小野寺幸子 …… 上村香子 (達彦の妻、亡くなる)


星座占いの声 …… 三条恵美

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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