MONSTERS
(2012年10月期・TBS・日曜21時枠)

脚本 - 蒔田光治
演出 - 福澤克雄
プロデュース - 石丸彰彦/高橋正尚

http://www.tbs.co.jp/MONSTERS/





第3話 推理作家の完璧すぎる時間トリック
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作家に贈られる成木賞の発表が迫る。
受賞者として有力なのは「狼たちの墓標」を書いた矢崎健吾
と「夜汽車Yの殺人」を書き今年で三度目のノミネートされた
篠田恭四郎だった。そんな中で、篠田とはかつて双子探偵の
加賀見小五郎シリーズで共作していた島村勉(47歳)が包丁で
刺されて死亡されて発見される。死亡推定時刻は10月31日の
午前9時から10時との事で、犯行現場にはダイイングメッセージ
だと思われるものが書かれていたという。果たして犯人は誰
なのか。

ダイイングメッセージやアリバイと言ったものに視線を向けさせ
ミスディレクションを起こして本来の目的を隠す辺りは、流石
作家の考えることだと言いたいところだけど、やはり近年の
科学捜査を勘案すると、殺害現場を動かすというのは容易では
なく、現場に飛び散る血痕の量、死斑の付き方、死後硬直の問題
などで都合良く行かないところが有るので、どうしても違和感
が有るのは確か。

今週のポイズンでも同様に感じたのだけど、容易に調べれ
ばすぐにウソだと分かる事を誤魔化している辺りが気になる。
犯罪者心理なのかも知れないが、平塚たちがこの山荘に来た
事が有るか?という質問に対して篠田は否定するけど、来た事が
有る事を語っておけば、それなりに予防線にもなるのに、それ
を否定することで、ウソの綻びによって刑事に着眼点をもたれ
てしまうところはちょっぴりマヌケという感じ。

口は災いの元とばかりに、看板にかかれた文字を語ってしまう
辺りはやはり完全犯罪など出来ないとする皮肉なのか。

冒頭からいきなり壁のタペストリーに着眼点を持つ平塚の姿に
違和感が有ったり、勝手に平塚たちが部屋の中に入り込んでくる
辺りは不自然だけど、推理としては論理的に行われているし、
見れば見るほど、香取慎吾版の古畑だなと思う。

平塚平八 …… 香取慎吾 (捜査一課・平塚班)
西園寺公輔 …… 山下智久 (捜査一課・新人)
剣持亘 …… 大竹まこと (捜査一課・課長)
金田一 …… 遠藤憲一 (捜査一課)
高野恵美 …… 柳原可奈子 (公輔の彼女)
高倉寛治 …… 蕨野友也 (捜査一課)
工藤隼人 …… 菊田大輔 (捜査一課)
藤崎純一 …… 肥野竜也 (捜査一課)
原 秀治 …… 白石朋也 (捜査一課)
北川浩二 …… 日中泰景 (捜査一課)

矢崎健吾 …… 白井晃 (成木賞候補の推理小説家)
篠田恭四郎 …… 中村橋之助 (成木賞候補の推理小説家)
島村勉 …… 小林隆 (篠田と「加賀美小五郎」としてコンビ)
相沢新一 …… 内倉憲二 (「藝和出版」編集)

石津康彦、田村義晃、浦池貴範
山内あゆ(TBS)、加藤シルビア(TBS)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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