ザ・ミュージックショウ The Music Show
(2011年1月2日、日テレ)

脚本・演出 - 及川拓郎
プロデュース - 戸田一也、森谷雄、高橋雄三
楽曲プロデュース - 玉井健二&agehasprings
音楽 - NARASAKI




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これがメロディーだ!
望月に語りかける日向だが、望月はそろそろ止めにしないか?
と告げる。こんなことを続けても意味がないと。しかし日向は
今回こそ見つかる筈なので、オレを信じてくれと告げる。

弁当"とおやま"の元に、一人の男性が訪れる。
店の女主人・
遠山景子(50歳)は、その男性を見て借金取りかと
勘違いし、急いで店じまいしようとするが、男は自分は銀河
テレビの案内人だとし、彼女に
"ミュージック・ショウ"へ招待
すると一通の招待状を手渡す。

一方その頃、一人暮らしをして音楽家を目指す女性・
山崎薫
(22歳)
の元にも同様に案内人が訪れ、招待状を手渡す。

司会の
MC MOCHIZUKI(望月)の元、半年ぶりに銀河テレビ
オーディション番組
「ザ・ミュージック・ショウ」が放送され
る。
三人の評論家、元ミュージシャンの
レイカ、TODOROCKプロダク
ションの社長・
轟健三、音楽プロデューサの村瀬龍の審査員と
して番組を審査し、二人の挑戦者の内に選ばれた一人がデビュ
ー出来るというもの。

番組では三段階の審査があり、

1) MIND JUDGE
2) PRESSURE JUDGE
3) ACAPPELLA JUDGE


そして最終的に視聴者からデータ放送によってどちらの音楽が
聞きたいかを投票してもらい審査員の評価と共に、選ばれた者
がGOD SINGERとなるというもの。

早速1つ目の審査が始まる。
薫に対して審査員たちが質疑応答するものだった。
何故歌手になりたいと思ったのか、これまでの経歴など聞かれ
三人の審査員達は、まるで彼女を罵倒するかのようにそれぞれ
につっこみを入れていく・・・
景子に対して、審査員は応募の動機を聞いていく。
彼女は緊張してまともに答えられなかったが徐々に落ち着きを
取り戻していき、対応していく。

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夢を叶える番組「ザ・ミュージックショウ」。
そこに招待される二人の女性には、それぞれに抱えている事情
が存在する。果たして戦いを制してステージで歌を歌うことが
出来る人物は誰なのか。

ザ・クイズショウのスタッフが贈るドラマという事で、
設定からストーリーから何から何まで全て似ている。
暴言を吐く三人の審査員の誹謗中傷にブラックさを求めつつも
二人の悲しい境遇の女性たちが、夢を摘むまでの事を描いていく。

司会をする望月が過去に傷を背負っていること。そして日向が
そんな傷を癒すために、番組を製作しているであろう事が伺え、
ゲストたちの音楽的センスや本人が持つリズム性を求めて、
感情を捨てたような望月の体内に再び生きるためのリズムや
メロディーを求めていくような内容なのかな。

ドラマとして興味深いのは、マルチなエンディングを用意して
いる事。視聴者からの投票によってその形が変わるというのは
面白いアイディアだ。

戸田恵子さん(人生はお弁当)と桐谷美玲さん(やきとり)の歌の
どちらが聞きたいのか投票させるというものだけど、この時間
帯の放送を考えれば当然ながら桐谷さんが圧倒するのではない
かと思わせるものがある。

結果として51%と49%という僅差である事が逆に不思議な感じも
した。この数字自体は予め用意されていたものだろうなと
思う。

評判が良ければ連ドラ化しようとしているのかもしれないけど、
「ザ・クイズショウ」を見た人には、やや食傷気味なものかも
しれない。

望月 …… 沢村一樹 (司会者、日向の兄?)
日向 …… 安田顕 (番組制作者)
山崎薫 …… 桐谷美玲 (22歳、父が6歳の時に蒸発)
遠山景子 …… 戸田恵子 (50歳、夫が他界、借金生活)
レイカ …… 片瀬那奈 (元ミュージシャン)
轟健三 …… 風間トオル (プロダクション)
村瀬龍 …… 光石研 (プロデューサ)
村瀬龍一郎 …… 山本耕史 (弟、歌手としてプロデュース)
案内人 …… 堀部圭亮 (案内状を配る)

山崎保 …… 小林隆 (薫の父、ホームレス)
遠山のぞみ …… 松平千里 (娘、服飾関係の専門学校を希望)
サブD坂本 …… 松尾英太郎
TK渡辺 …… 松田沙紀

犬飼若博、剣持直明、大村波彦、安井南、中村柊芽
立野海修、和田成正、飯田隆裕、竹内彩香、柿丸美智恵
中川智明、森谷ふみ、鶴田祐也、芳野友美、秦千香子、屋良学


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