ギルモア・ガールズ Gilmore Girls (2000年から2007年) 監督：メル・エフロス、ジェンジー・コーハン 製作総指揮/企画：エイミー・シャーマン＝パラディーノ 主題歌：キャロル・キング http://www.lala.tv/programs/gilmore/index.html

第11話 大荒れ授業参観 Paris Is Burning

脚本／Joan Binder Weiss 監督／David Petrarca
--------------------------------------------------------
ローリーとローレライは買い物に行きながら、二人は病名
しりとりゲームをする。負けた方が冷蔵庫を掃除するという
勝負。そんな中、捨て犬の里親募集をしている姿を目撃して
しまう。ローレライは犬を飼いたいとするが、ルークがやって
くると、コイツらは自分の面倒も見られないので話を聞くこと
は無いと告げる。ローリーもまた母に動物を買うなんて無理
だとし、かつて飼っていたハムスター"スキッピー"の話を
し始める。ケージの中に入れる度にスキッピーに噛みつかれて
いたローレライは、だんだんとケージの中の掃除をする事を
面倒に思い、ついにはティッシュをどんどん入れるだけの状態
になり、臭かったという。そして最終的にはペットショップの
レジの前に置いて逃げてきたのだという。それを聞いて呆れる
ルーク。ローレライはあのハムスターは「オーメン」の悪魔の
子みたいで邪悪なハムスターだったのだとして、言い訳する。
ローレライは名残惜しそうに犬を見るが、ローリーは私が
居るから良いでしょと説得。貴方では口にスリッパをくわえて
来てくれないでしょと告げると、変わりに持って来てあげると
いう。じゃあ首輪してというローレライにローリーも呆れる。

母・ローレライはマックス先生と彼の家で食事会。
食事の際にはろくに食べていなかった彼女だが、片付けを
し始めると同時に突然食欲が出てきて食べ始める彼女。
上の階に住むイタリア系のお婆さんから教わったトマト煮込み
だという。ローリーのレポートを読んだか?と尋ねると、
私が変わりにA評価と書いておこうか?と尋ねる。そんな事を
したらフェアではないだろうというマックスに対して、人生
なんて元々フェアでは無いという事を生徒たちにも教えた方が
良いと語る。
そんな中、ローレライは本棚に有る一冊の本に目が留まる。
たまたま綺麗な本だとして手にした格好だった。本はフランス
の作家マルセル・プルーストの"失われた時を求めて"だった。
マックスは貸してくれるというが、私にはせいぜいマイケル
クライトンの小説が精一杯だという。たまにはプルーストの
名言でも引用して語りたいとするが・・・
本を読んでいるとマックスは今読むのではないと告げ、彼女に
キスすると二人は熱く燃え上がる。

帰宅する頃、既に深夜1時を過ぎていた。
ローリーを起こさないように家に入るが、リビングのソファ
で仮眠していたローリーは帰宅するのを待っていた。
デートは楽しかったのか?と尋ねると、まぁまぁだという。
本を借りた事を話すと、ローリーは男性が本を貸す意味を
分かっている間か?と問う。

翌日、学校の授業ではマックスは、授業の終わりにアメリカの
詩人・エミリー・ディキンソンの詩の一説を引用し、是非
生徒達にも読んで欲しいと告げる。そんなマックスの情熱的な
指導にマデリンもルイーズもうっとり。マックス先生に恋人は
居るのか?と噂話をしていると突然、パリスが来て、出来る男を
追っかけるのは馬鹿な女がすることで、こんな安月給の教師と
恋人になるなんてと嫌な口を叩く。マリリン・モンローと
アーサー・ミラーが良い例だと。
実はパリスの両親は現在離婚劇がドロドロになっており、
パリスの父親が製薬会社の有名な人なので、新聞もおもしろお
かしく取り上げていたのである。その為不機嫌にしているパリス
だった。

金曜日の実家でのディナー。
ひな鳥の料理が出される中で、祖母が不気味な笑いを投げかけて
くるのをローレライは見逃さなかった。一体何が有るのか?と
疑うと彼女はチルトン通信で来週の水曜日にある授業参観の
事を口にする。ローレライは仕事で忙しいので出られるかどう
か分からないとすると、それならば私が出席するという。
それを聞いてローレライは、自分が出席する事を告げる。
--------------------------------------------------------

■ローレライとマックス

とても熱々な二人。
これまでには大した描かれなかった二人のデートの様子が
延々と描かれた。まぁこれだけ熱い様子が描かれるとその反動
が恐いのがドラマなんだけどね。

■マックス=ノーマン、ローリー=レベッカ

マックスが自宅に来た際に、私生活で逢うときには先生と生徒
という呼び名ではなく、名前で呼んで欲しいという。しかし
ローリーはそれは出来ないと告げると、全く別の名前で呼び合
おうと提案。ローリーはたまたま直前まで見ていた映画「サイ
コ」のアンソニー・パーキンスが演じていたノーマン・ベイツ
を思いだし、ノーマンと名付ける。

アルフレッド・ヒッチコックネタって事はレベッカは、アカデ
ミー作品賞を取った映画「レベッカ」の引用なのか。

■スーキーの恋

ズッキーニの花の肉詰めフライを巡ってジャクソンと言い争う。
ジャクソンは別の食材を使ってみろというが、これを目当てに
来る人物が居るのだとして、二人は対峙する立場に。

しかしローレライとスーキーの会話の中で、スーキーが恋愛の
アドバイスをした事に際して、彼女に対して独り身が長いのに
いつ恋愛の達人になったのかと思わず口にして傷つける事にな
る。

結局ジャクソンを誘っていくことになるが・・・

それにしてもリッキー・マーティンの曲を歌うスーキー。
最近リッキー・マーティンの名をあんまり聞かない。
ゲイであることを正式に公表していたけどね。

■親子としての暗黙の了解

母親が男を連れて来たときには、娘として家には居ないという
のが暗黙の了解のようだ。ただ基本的に家に男性を連れ込まない
というのがルールだと思っていたけど違うのか。

今回はそのルールを巡り、ローリーは時代錯誤なものだとする
し、ローレライはルールを決めるのは私だと告げ、ルールの
お陰で上手くやってこられたことを強調する。

■ナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディング

今回は親子でアイススケートに行く話だったけど、会話こそ
出てきたものの実際にスケートする姿はなかった。
錆びたMyスケート靴を持っていたという位だから、もう少し
上手いのかと思ったけどダメみたいだね。

■親の恋愛が娘に及ぼす影響

早くも別れるときの事を考えているという辺りが凄い。
そういえばルークと関係を持たないのも、別れた時にこの店に
来られなくなるのが嫌だと口にしていた事もあったよね。
感情に身を任せた結果、16歳の時に失敗してしまった訳だし、
慎重になるのも分かるけど、逆に抑えきれない衝動によって
最悪の展開を迎えてしまった。

■ビッチ・パリス

パリスの両親が離婚すると言うことで今回荒れていた彼女。
そして傷ついた腹いせとばかりに、マックスとローレライが
キスしていたのをみんなに言いふらしてしまう。
ローリーがパリスに、自分が散々嫌な目に有って来て辛いと
いう事を知っているのに、それを他人にしようとするなんてと
憤怒する。

ただローリーの心の広さから、少しずつ二人の間に友情が
生まれそうな気配。

■距離を置くことになる二人

結局別れはしないけど、中途半端な関係のまま距離を置くとい
う感じ。

■笑いのツボ

このドラマ、仲良し友達親子なので、時々立場が逆転する。
今回ローリーがママ役になって、ローレライに対して自分のした
事(深夜に帰宅した)を反省するのよと語ってみたり、マックス
先生に対しても、上から目線で話しかける所が笑えた。