ギルモア・ガールズ
Gilmore Girls シーズン2 (2000年から2007年)

監督:メル・エフロス、ジェンジー・コーハン
製作総指揮/企画:エイミー・シャーマン=パラディーノ
主題歌:キャロル・キング

http://www.lala.tv/programs/gilmore/index.html




 

Apr. 9, 2002
第16話 ママのいない夜 There's the Rub

脚本/Sheila R. Lawrence 監督/Amy Sherman
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ルークは隣のビルを購入した事で、店と繋ぐために改装工事を
していた。工事を請け負っているトムに対して、早く終わらせ
ろとルークを告げ、客は改装中でも食事に来るために、頭上か
らは待ったなしに崩れ落ちてくる。
ローリーとローレライも店にやって来てテーブルに座るが、
その席に座るのは危険だとして、三人が死にかけた事を語る。
するとジェスがローリー達の前に
傘を持ってくる。ルークは
その姿を見てトムと共にコメディアンにでもなったらどうかと
皮肉る。
ローレライの元にエミリーから電話が鳴り、
週末の泊まりがけ
のエステのチケット
が有るので要らないか?と言われる。
エミリーはエステには興味が無いのでローレライが行くならば
チケットを渡すという。エステで過ごせば丸々二日間は自分を
甘やかせることが出来るのだとし、犬の気持ちがわかるのだと
いう。エミリーは何の事かと尋ねると、犬は料理を出されて
世話されるばかりでしょと告げ、それが体験出来るのだという。
するとそれを聞いたエミリーは自分も興味が出て来たとして、
二名分のチケットが有るので私もいくと言い始める。明日の
朝に迎えに行くとの事だった。

ローレライは母親とは別の予約を入れるためにエステに電話
をする。予約が終わり"ヨーシ"と語ると、ローリーは何やら
邪悪なかけ声ねという。ローレライは母とはディナーまで
顔を合わせないようなスケージュールを組んだとの事だった。
ローリーは二日間一人切りになるがどうするのか?と問う
ローレライ。
大抵親が居ない時にはパーティーをするものだと
して、
不良が家を滅茶苦茶にするのが定番だという。ローリー
は映画を観て洗濯して、インド料理を一人で食べると告げる。
それでいつ家を滅茶苦茶にする不良が来るのか?とそんな事は
しないという。ローレライは
映画「卒業白書」(1983年)
見たでしょと問うと、あの映画のように娼婦を斡旋しないまで
も、サイコロ賭博くらいはやりなさいと告げる。

ローレライの元にエミリーがやってくる。
リムジンサービスでやってきたエミリーは楽しむ気満々だった。
そんな彼女に
「ドライビング Miss デイジー」だと指摘する。

ローリーの学校では電気化学のレポートが返却される。
教師はあまりに生徒の理解度が足りないとして、火曜日には
再度試験を行うという。レポートが返却されると、なんとパリ
スはA-判定だったことにショックを受ける。マデリンルイーズ
に対して、
勉強に付き合ってくれないかと頼むが、金曜日なの
でデートの約束が有るのだと言われる。パリスはローリーの元に
いくとあなたも金曜日はデートで用事が有るのか?と問うと、
私の
ハーバードの道が断たれようとしているのに関心も無しか
と呟く。ローリーは何事かと尋ねるとレポートがA-だったのだ
と語る。最近自宅では両親が離婚の件でいがみ合い、とても
勉強できる環境にないのだという。ローリーは今日は用事がある
が火曜日の試験で成績が悪いようならば勉強を付き合うと約束
する。

ローレライたちはエステ兼宿泊施設にチェックインする。
カフェインがない事にショックを受ける中、施設にはキューリ
入りの水があり、エミリーは気に入る。綿密にスケジュールを
計画していたのに変更されている事を知ると、エミリーが
計画が不自然だったので直してもらったのだという。エステ
をする間に親子で会話が出来るでしょと告げる。

一方ローリーとディーンは放課後町中で濃厚なキスをする。
ディーンは今夜ローリーの家に行っても良いか?と尋ねるが、
今日はサリンジャーのマネをしては一人で引きこもりたいのだ
という。あの家に一人で過ごすという経験は初めてであり、
やっとやりたかったことが出来るのだと。洗濯をしてインド料理
を食べて映画を観るとのだとすると、ディーンは彼女のことを
尊重する。その変わり明日は一日ディーンのしたいことをして
も良いと言うと、ディーンもその提案に応じる。

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■ローレライ周りの話

今回はローレライとエミリーが二人でスパにいく話。
エミリーとしてローレライとローリーの関係のように、自分と
ローレライの関係も仲良くなりたいと考えている様だ。
ローレライとしては静かな週末を過ごしたいと考えて、なるべく
母親と近づかない様なスケジュールを組むも、エミリーが
その意図を知ってか知らずか一緒の時を過ごそうとする。
育った環境が違うということで、なかなか同じような共有感
は味わえなかったけど、ローレライは自分の世界感の中に
エミリーを引っ張っていく。
JAZZバーのような場所で、一緒にステーキを食べに行く際に
エミリーをナンパする男性とちょっとばかりのチークなダンス
を踊ることになるも、気分良さそうなエミリーがフト我に
返った際には夫を裏切ってしまったと考えたようで、その辺の
価値観の違いはいかんともしがたい。ただアメリカでもそうい
った貞淑さが残っている部分も有るんだなという気がした。
悪の道に誘い込んだのはローレライだとして突然怒りだした
エミリーだけど、結局最後は肌触りの良いローブを一緒に
盗んでスリルからくる共有感・一体感を味わうことで、一歩
関係が近づいた感じがする。

ただエミリーも結婚した当時タイの小さな村で一週間すっ裸で
過ごしたことをローレライに語っていた。母親からそんな
話を聞きたくないと嫌そうな顔をしていたけど、エミリーにも
そんな常識外のことをする気概は有りそうだけどね。
親には保守的で有って欲しいとするローレライの主張も分かる
気はするけど。

■ローリー周りの話

母親が居ない週末。一人でしたいことをするというローリー。
洗濯とビデオとインド料理。
ローレライはローリーがマジメ過ぎる事も有って、パーティー
でも開いて不良を招くよう説得する訳だけど、いざ本当に
素行不良なジェスとかくると娘から遠ざけてしまうところが
有るんだよね。電話でも何度となく、いつ不良が家を荒らしに
来るの?と尋ねていたり、インド料理は臭いというイメージ
から、食べた後には家を燃やして置いてと語る辺り、インド
料理の何が臭いたべものなのかなという気がする。
ローレライが酒屋のフィルのモノマネして"何時ビールを届ける
んだ?"と語る辺りが笑えた。

一人で過ごすと決めてディーンが来るのを断ったローリー。
しかしパリスが勉強に訪れ、そして案の定ジェスがやってきた。
名目上ではルークがローリーを飢えさせないために料理を
運んできたとの事だけど、最後になってそれがウソであり
ジェスの画策だったことが分かる。

パリスとジェスが食事の場でビートニク文学について議論
するシーンが有った。男性はビートニクを代表とするケルアッ
クやブコウスキー信者ばかりでジェーン・オースティン
は読みもしないとするパリスに対して、ジェスはオースティン
も読む事を告げていた。ジェスは一見素行不良だけど、意外
と繊細で文学には精通しているところがあるという設定で、
ローリーと引き寄せ合うところが有るんだよね。

ローリーとディーンは町中でこれ見よがしにキスしていたし
相当な肺活量でバキューム的キスをしていたみたい。

ジェスとディーンが鉢合わせした際には、ジェスは発憤してい
るディーンに「ウエストサイド物語」きどりで騒ぐなと告げて
いたし、きっかけはどうであれローリーがディーンにウソを
付いていた事には変わりが無い。以前のエピソードの中で
私は嘘を付かないようなことを言っていたのにね。

パリスがローリーが庇ってくれたお陰で一件落着。
ローリーはそんなパリスに一風変わった友達領域だとして
一緒に一晩過ごしていた。凄く濃そうな二人の夜だね。


■その他

ディーンは不安

最後にローレライがディーンに対して、ローリーは嘘を付か
ないので信じてあげてと語るけど、既に嘘を付いている感じ
だよね。

オマケ程度の登場のカーク

ローレライとローリーが話ばかりしていてなかなか席を立たない
ので早くどけとばかりに圧力をかけていた。

ルークの店改装中

前回購入した隣の店舗とくっつけるようだ。
しかし改装中も店舗を開くというのが凄いですな。
しかも凄く混雑している。いかに店が愛されているのかだね。
ルークは癇癪持ちのようで、工事しているトムに凄い言いがかり
を付けて発狂していた。遺伝なのか。

フランクシナトラのFly Me to the Moon

JAZZバーでMarty and Elayneが歌っているシーンが有った。
思わず「エヴァンゲリオン」を思い出した人も多いのかも。


■使用された曲

・Enyaの"Deora Ar Mo Chroi"
・Marty and Elayneの"I Can't Give You Anything But Love,
Baby"
・Marty and Elayneの"Come Fly With Me"
・Marty and Elayneの"Fly Me to the Moon"
・Marty and Elayneの"Someone to Watch Over Me"
・Marty and Elayneの"Stayin' Alive"

ローレライ・ギルモア (Lauren Graham) シングルマザー、ホテル支配人
ローリー・ギルモア (Alexis Bledel) 娘、チルトン高校へ
スーキー St.ジェームズ (Melissa McCarthy) ローレライの親友、シェフ
レーン・キム (Keiko Agena) ローリーの親友、スターズホロー校
ルーク・デーンス (Scott Patterson) カフェのオーナー
ミシェル・ジェラード (Yanic Truesdale) コック、フランス系
エミリー・ギルモア (Kelly Bishop) ローレライの母
リチャード・ギルモア (Edward Herrmann) ローレライの父、保険会社
パトリシア・ラコスタ (Liz Torres) ダンスの先生"ミス・パティ"

パリス・ゲラー (Liza Weil) 生徒、成績優秀、ライバル視
モーリー・デル (Ted Rooney) 隣人・長身・ピアノ弾き
バベット・デル (Sally Struthers) 隣人
マデリン・リン (Shelly Cole) 生徒、ルイーズ友人・赤毛
ルイーズ・グラント (Teal Redmann) 生徒、マデリン友人・金髪
ジャクソン・ベルビル (Jackson Douglas) 果物販売、ヒゲ
ドレラ (Alex Borstein) ハープ演奏者

Mrs.キム (Emily Kuroda) アンティーク店、レーンの母
ハンリン・チャールストン (Dakin Matthews) チルトン、校長
マックス・メディーナ (Scott Cohen) 教師
ディーン・フォレスター (Jared Padalecki) ローレライに恋心
テイラー・ドーズ (Michael Winters) 果物店、市政
カーク・グリーソン (Sean Gunn) 市民、美化委員
ブッツィ (Brian Tarantina) 本屋
ジェス・マリアーノ (Milo Ventimiglia) ルークの甥
ルーン (Max Perlich) ホテル従業員、ジャクソンの友人
クリストファー・ヘイデン (David Sutcliffe) ローリーの父

チャド (Hal Linden) エミリーをナンパするバーの男
トム (Biff Yeager) 大工、ルークの店を改装
ボビー (Michael Panes)
本人出演 (Marty Roberts) JAZZ歌手
本人出演 (Elayne Roberts) JAZZ歌手
--- (John Andrews) The Bass Player
--- (Carol Hickey) The Chemistry Teacher
--- (Tiffany Fraser) Hostess
--- (Tracy Maddox) The Spa Facialist
--- (Gary Riotto) Kip
--- (Gary Saxer) Bar Patron and Dancer

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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