ゴースト〜天国からのささやき Ghost Whisperer シーズン5 http://www.dlife.jp/lineup/drama/ghostwhisperer_s5/

Apr. 2, 2010
第17話 哀しいヒーロー On Thin Ice

脚本／Joy Blake、Melissa Blake
監督／Ian Sander
--------------------------------------------------------
メリンダの店にチャイを持って現れるイーライ。
そんな中デイモン・ウィーヴァーという男性がメリンダの元に
来て、隣の不動産"バンク&カトラー"とは知り合いかを尋ねてく
る。経営者のデリアは一週間留守にする事を言っていた事を
語ると、何か伝言があれば伝えておくというメリンダ。
デイモンはグラフィックノベル作家で現在ブラッドフォード
の一室で仕事をしているが、オフィス兼スタジオになるロフト
を捜しているのだという。
イーライは彼が新作の"運命"、そして"超越者"という作品を
書いた事を聞くが、コミックに詳しくないので作者のことは
知らなかった。今週ブックカフェでサイン会をするので、
良かったら来て欲しいと告げ、宣伝用のチラシを置いていく。
そして名刺も・・。

外はつららが貼る程の寒さだったが、少しずつ氷も溶け始めて
いた。店の外に出たデイモンの服の上につららから落ちた
水滴が落ちると、何故かその水滴は氷始める。それ処か
次々とつららが彼を目掛けて落ちて来たのである。
メリンダは彼の背後にシェーンという霊が居るのを目撃する。
"奴はウソ付きで、泥棒で有り報いを受けさせる"というので
有る。メリンダは何故家の店だけつららが垂れ下がっている
のかと疑問に感じると共に、スキーマスクを被った男の霊に
関してイーライと語り合う。低体温症で亡くなった人物に
関係が有るのか。

イーライの推理では、コミックの悪役のようなものではないか
という。「バットマン」に登場するポイズン・アイビーとか
トゥーフェイスのような特殊能力を持つものの仕業ではないか
というもの。デイモンの仕事にも通じるモノが有り、あながち
遠からずという感じに思えた。デイモンのブログを見ると、
絵にはつららがデイモンだと思われる人物に降りかかる絵が
掲載されており、月曜日の朝にアップされている絵だったので
ある。今日は火曜日なので、店に来る前に既に絵は描かれて
いたものだという。もしかするとデイモンは以前にも同様の事
が起きているのかも知れない事を告げる。絵で未来を予告して
いるというのか、それともイラストを見て同じ事を起こして
いるのか。

人類学部のエーヴリーがグラフィックノベルに詳しいので
話を聞きに行く。エーヴリーに取ってコミックは心の友であり
悩めるティーンエイジャーの頃からハマっているという。
イーライはバカにすると、貴方だって映画館で「トワイライト」
を見て泣いていたのでしょという。デイモンについて尋ねると
彼は2年前に出版した際にとても注目を浴びたが、今回久しぶり
の新刊出版だという。それまでは死人同然だったとのこと。
ストーリーがマンネリで読者も離れていったのだという。
新刊のためには宣伝が必要であり、自作自演を起こして話題
にしようとしているのではないか?と疑う。しかし霊は確かに
怒っていたのだとメリンダは語る。

デイモンはオフィスで絵を描いていると、突然氷がデイモンに
ぶつかってくる。更に製氷機からは氷が飛び出してくる。
イーライがちょうどデイモンのオフィスにやってくると、
その光景を目にする。イーライは自分やメリンダは霊の存在
が見える事を説明し、昨日デイモンが店に来た際にスキーマスク
の男が見えたこと。そしてブログにアップされている絵の
タイムスタンプを見る限り、イラストと同じ事が店の前で
起きた事を語る。霊に君は取り憑かれているのだと語るが、
デイモンはそんな霊に心当たりは無いとして、イーライのこと
を接近禁止命令を出すとして追い出すのだった。
--------------------------------------------------------

グラフィックノベルの作者・デイモンに対して霊が取り憑いて
いる事を知ったメリンダたちは調査を開始する。
デイモン本人はまるで身に覚えがないとするが、次々と氷に
纏わる事故が起き始めて、無意識の内に絵を描くという
自動書記と呼ばれる憑依現象が現れる。その絵の中にはデイモン
本人以外に、スキーマスクの男とナップサックの男が現れ
彼を殺害しようとしているのではないかとする描写が描かれる
が・・・

デイモンも悪いけど、一番悪いのは実際にはシェーンじゃない
のか?みたいな感覚が有り、自分で誤爆して氷の中に沈んで
いったのに、その死がまるでデイモンの責任とばかりに
押しつけてくる辺りに相当な違和感が有った。

ドラマ「HEROES」の中に出てくる未来の絵を描く事の出来る
アイザックの能力と、何でも凍らせてしまうニキ(トレイシー)
的能力が備わったコミックアーティストの設定みたいな
キャラクターが登場する。
コーヒーを飲もうとしたら思わず凍ってしまった的展開を
見ると「銀河鉄道999」で暖かいラーメンを食べたいとする
雪女の機械人間のエピソードを思い出させた。

このドラマのシーズン4の3話「アバター霊」の中で仮想空間
に入る霊の存在が描かれた際に、映像表現としても特異なもの
が有ったけど、今回のドラマも漫画として描かれるメリンダ
を含めたグランドビューの町並みが描かれたりして、その辺
は興味深かったのかな。まぁアニメ版メリンダは怖かったけど
ね。

アニメ・コミックというと依然としてアメリカではアジア・日本
という意識も高いのだろうか。演じているデイモンは完全に
韓国系って感じの顔で一重まぶたがくっきりって感じだったけど、
盗作してしまう辺り、妙にリアルだったのかも。

ただ上述したように、デイモンとしてはシェーンの事に関して
は覚えているハズもなく、兄弟の関係にしても、それ程
生前も親しくもない感じだし、イマイチ心の響くものがある
のかどうかは謎だった。まぁ互いに再婚同士の親を持つ身と
いう共通項は有るのだろうけどね。

そしてなんと言ってもエイダンが描いた弟の存在は来して
実現するのかどうか。

全然影とは関係無いエピソードでした。
グランドビューの町が崩れて下から遺体が出て来た事から
またグランドビューの地下の謎に迫っていくものかと思って
期待するものが有ったんだけどね。

■使用された曲

・