ハート・オブ・ディキシー　ドクターハートの診療日記 Hart of Dixie Taylor Swift and Nathan Chapman "Love Story" http://www.dlife.jp/lineup/drama/hartofdixie/

Sep. 26, 2011
第1話 ディクシーからの便り Pilot

監督／Jason Ensler 脚本／ Leila Gerstein
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ゾーイはこの日、アラバマに向かう道中、バスに乗って
いた。ブランドものに身を包んだ彼女は一人浮いている都会人。
昨日まではマンハッタンの大病院で働きタクシー通勤をしていた
のである。しかし今では野原を走るバスに乗っていることに
失望していた。窓から外を眺めると"行け!アラバマ大学"と書かれ
ているのを目にする。

4年前、医学部の卒業式にゾーイは代表してスピーチをする。
ウィルクスパブリシストの母・キャンダスが卒業式を見に来て
いた為に、いつも感謝の気持ちが足りないと指摘されていた
彼女は、目一杯の言葉でスピーチする。
ハーレーという男性がスピーチに対してとても感動したのだ
として声を掛けてくる。自分はアラバマ州・ブルーベルの小さな
診療所を経営している医師である事を告げ、この街は美しくて
人情味溢れる町だという。若い医師が腕を磨くには良い場所だ
とし、是非来て欲しい事を告げるが、ゾーイは私の希望は心臓
外科医である事を告げ、失礼だがいけない事を語る。
母は外科医になる事を反対していた。父は心臓外科医だが、
ドイツに行ったまま帰国もしてくれなかった。
しかしゾーイは恋人のケイティと研修先も一緒で父も勤務していた
ニューヨークの病院に赴任されることになる。全ては計画通り
のハズだった。しかしまさか4年後に・・・

恋人ケイティには振られる。理由はゾーイが外科医の事にしか
頭にないという事だった。しかし父からの教えで感情には流され
るなと言われていた事も有り、すぐに立ち直る。しかし外科部長
からは、この病院では専門研修医にはなれない事を告げられる。
確かにゾーイの医師としての腕前は30年に一度の逸材だが、
まずは人間としての心を学ぶべきだと言われる。患者のズッカー
からニコラス・パークスの本を読んで欲しいと言われたにも関わ
らず無視した事を問題視される。しかし私はホルネル症候群の
患者に気がついたとして訴えるが、患者も人間であり、一年間
開業医の元で修行しろという。私は専門分野以外に興味は無い
と訴えるが・・・。父に電話するがいつものように留守電。
しかしその留守電の中に、ゾーイは必ずパパのパートナーになる
として訴えかける。
いざ研修先を捜すが、ニューヨーク中に募集している空きが
無かった。卒業以来毎年のようにハガキを送ってくるハーレー
医師の元に電話すると、貴方の根気には負けたとして、そちら
に行くと告げる。

アラバマ州・ブルーベル。
マンハッタンで過ごしていたゾーイには違和感だらけの環境
だった。バスから降りてタクシーを捜すがなかなか車さえ通らな
い。ジョージ・タッカーという車を運転する男から突然乗って
行かないか?と声を掛けられる。私は知らない人の車には乗らない
事を告げると、僕は弁護士であり、斧は積んでいないよと言われ
る。仕方なく乗ると、ジョージもニューヨークの法律事務所の
クラバスに勤めていた事が有るのだと言われる。
私はこの街に苦行に来た身だというと、ジョージからはこの街
は人情味が有り、毎月第三火曜日にパレードがあるという。
そして何よりも僕の故郷なのだと言われる。頑張って答えを
見つけて欲しいとして励まされる。

ゾーイはハーレーの診療所に到着すると受付にいた女性・エメラ
インに対して、ウィルクス先生は居るか?と尋ねる。しかし4ヶ月
遅かったねと言われ、ハーレーが他界している事を知る。
しかしゾーイは亡くなった後にもハガキが届いていた事を指摘
すると、貴方がゾーイかと語る。ハーレー先生からハガキを
出し続ければ必ず来ると言われていたとし、彼はこの診療所を
あなたに残したのだという。
ゾーイは何故私なのか?と問うと、先生からは説明は無かったと
いう。
この診療所には貴方以外にも経営権を持つ人が一人居るという。
ブリック・ブリーランドという人物で、今日は狩りに出かけて
いるとの事。
エメラインと共にランチを買いに行く中で、町中でドレスを
来て踊っている女性達を見て、あの人たちに現在が西暦何年なの
かを教えた方が良いのでは無いかと皮肉る。南部連合を祝う
踊りなのか?と問うと、ベルと呼ばれる南部伝統を守る美女軍団
であり、彼女達を怒らせるとマフィアよりも怖いよと言われる。

そんな中、ゾーイたちの前にドレスに着飾ったレモン・ブリー
ランドがやってくる。診療所のブリックの娘だと知る。貴方の
父への連絡先はどこなのかと尋ねるが、父が戻る前に消えた方が
身の為よと牽制される。貴方の脅しになど屈しないとして
強気を見せる中で、ゾーイはエメラインに対して、"ソイラテ"
を買ってきてと告げる。

ハーレーの診療所を見回る中で、母から電話が鳴る。
アラバマに来た事を説明していると、突然ジャクソンという
黒人の老人の患者がやってくる。自動車局の人に視力検査を
受けて医師のサインをもらうよう言われたのだという。
ジャクソンが視力検査表を読み上げているのを横目で見ると、
追い払うようにしてサインを書く。
またコリーンという患者が娘・メイベルと共にやってくる。
母は娘を馬鹿にするような発言をし、ゾーイに対して恋愛の
アドバイスでもしてあげてという。ゾーイはメイベルの顔に
シミが出来ているのを目にし、いつから出来ているのか?と
尋ねるが・・・
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心臓外科医として医療技術だけを磨けば良いと感じている
ゾーイに対して外科部長は患者は人間だとして、ゾーイには
技術よりも人間とのコミュニケーションの重大さを求め、
一年間の開業医の下での研修を求める。
研修先が見つからず、仕方なく卒業時に声を掛けてくれた
ハーレーが開業するアラバマ州ブルーベルへと向かう。
そこはニューヨークと違い流行とは無縁の田舎町で、南部の
伝統を守る街だった。

設定としては映画「フットルース」かそれとも映画「ドク・
ハリウッド」かという感じの初期設定だった。
ちょっぴりタカビー(死語)な都会人が田舎に移り住むことで
人情身に触れていく内に、物の見方が変わって行くであろう事は
明らかな展開。

しかも初回から爆弾発言として、熱心に勧めてくれたハーレー
は、ゾーイの実の父親だったというのだから驚きであると共に
人生感が変わる事は間違いない。今まで父親だと思っていた人物
が卒業式に来ず、電話に出ないのでどんな事情が存在するのか
と思ったけど、なるほど納得のものがある。
ただそんな事実を隠していて母親に対して嫌悪感をあらわにする
のも分かるし、逆にこの時期まで隠していなければ、大学にも
進学せずに荒んだ生活をしてしまった可能性を考えると、子供
の事を考えた措置という感じなのか。

ゾーイを演じるのは「The O.C.」で主人公の親友だった
サマー・ロバーツ役のRachel Bilson。サマー役の時の彼女は
滅茶苦茶可愛かったけど、ちょっと老けたかなという感じも
する。(1981年8月25日生まれなので放送時は29歳)

流石に上述する映画程にはオーバーな田舎的描写は無かったけど、
南部の都市に於いて、黒人が町長になっているところなどは、
随分と伝統を守りつつも黒人に対する差別は無くなっている
ところからも成熟された一面も有りそう。

それぞれ個性溢れる人たちだけど、当面は初めて村人発見!
とばかりに最初に車に乗せてくれたジョージと恋仲になるで
あろう事は必至だろうし、街の中でも目立つ存在で有りレモンの
婚約者でも有り、更には経営権を争っているブリックの娘
という事も有るので、衝突する事は明らかかな。

医療技術の差が都会と田舎で変わっていき、ゾーイの存在感を
医療技術で魅せていく展開になるのかと思っていたけど、とりあ
えずは控えめな出だしだった。親友になれそうなメイベルとの
出会いが有り、都会に憧れる少女・ローズが、「Sex and the City」
のキャリーとシャーロットの関係に例えていたけど、何処にでも
退屈な田舎町で暮らしている内に、都会に憧れる人物という
のが存在するんだなと思わせた。

ドラマは今後どういう方向性を持っていくのかだね。
父が残した診療所を守る為に戦っていくのか。
母と父の出会いはギリシャでのクルーズの際の一夜の情事だっ
たみたい。9歳の時から私はメスを持って居るとしたけど、
その翌年の10歳の時に父親とは血のつながりが無いことが
知られていたという辺りは、今にしてみれば衝撃的なのかもね。


アラバマ州の地図


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