ミディアム 霊能者アリソン・デュボア Medium (シーズン2)

第11話 狂気の芸術 Method to His Madness

脚本／Robert Doherty 監督／Peter Werner
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ハイウェイで車がエンストを起こして立ち往生しているキャシー
サマーズの前に一台の車が現れる。車を運転しているのはアリ
シアで、近くのガソリンスタンドまで送っていこうかと車に
誘う。キャシーは携帯電話を貸して欲しいと頼むが、アリソン
は自宅に忘れてきて今は持っていないとのことだった。
キャシーを車に乗せると、アリソンはたばこを吸って運転する。
しかしその時アリソンのカバンの中から携帯電話の音が鳴り響く。
不審に感じたキャシーはアリソンに対して、携帯電話を貸して
欲しい事を改めて頼むと、それを了承するアリソンだが、バッグ
から取り出したのはスタンガンであり、キャシーに突きつけて
気絶させる。彼女を自宅のアトリエまで連れて行くと、アリソン
は彼女に芸術の苦労について語る中で、メスのようなもので
彼女の顔や体を切り刻んでいくのだった。
それは全てアリソンが見た夢だった。

アリソンは深夜にもかかわらず、検事局から仕事を持ち帰り、
最近多発している女性被害者の顔写真を見ていた。ジョーはそれ
に気がつき、寝るべきだと語る。

翌日またしても女性が誘拐されたとの通報が入る。
これで同一犯による犯行は4件目だと考えられていた。
居なくなったのはパトリシア・ギルマーティン(24歳)。レスト
ランのフロア係をしていた女性で、被害者宅からは同じ銘柄の
たばこが発見されており、犯人が吸っていた物だと思われる。
夕べ居なくなったのであればまだ生きている可能性が有った。

アリソンが現場入りする。
アリソンは検事やスキャンロン刑事に対して、一件目の被害者
がハイウェイで誘拐された時の夢を見たことを話す。
犯人はジャーマンシェパード犬を飼っており、名前はバスターと
つけている事を語る。登録しているかもしれないので、その線
から容疑者を特定出来ないか?と語る。しかし検事はそこまで
夢を見たのならば犯人の姿を見ていないのかと尋ねる。
アリソンは姿こそ見ていないが、犯人の気持ちは分かったという。
今まで見つかった遺体は全て犯人にとっては芸術であり、美しい
仕事をしていると思っている事を語る。

バスターという名の犬を登録しているのは34頭。そのウチスキャ
ンロンは12頭の飼い主を調べたが容疑者では無かったという。
そして13頭目の飼い主の家を探しに行くと、外には容疑者の
たばこと同じ銘柄のたばこがあり、しかも袋には血痕が付着
している事が判明する。スキャンロンは検事に電話し、令状を
とってからでは被害者は殺されるかもしれない事を告げ、単独で
容疑者宅を調べようとする。

スキャンロンは室内におそるおそる入っていく。
すると地下室の方から音楽が流れている事が分かる。
銃を片手に地下へと入っていくと、そこには女性・パトリシアが
イスに縛り付けられていた。犯人はシャワー室に居るというが、
容疑者であるアルベルト・マルコットは、突然心臓発作で亡くっ
ているのが見つかる。亡くなったのは23時45分である事を知る。

無事事件は解決したかに思えた。
しかしアリソンはその日の夜にも同様に夢を見る。
バーに飲みに行くアリソンは酔った振りをして、バーテンの女性
リディア・カインに車まで連れて行ってもらい、そこでスタン
ガンを押し当て気絶させて拉致したのだった。
しかし何故ここに来て二件目の被害者の夢を見たのか。
ジョーは夜中に起きているアリソンの姿を見て寝るべきだと語る。
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アリソンは自分が犯人の立場となり女性達を殺害していく
姿を夢に見る。そのおかげで事件は解決するが、解決した後にも
何故か夢は続き、アリソンは自分自身を制御出来るとしながらも
自然と犯人と同様の行動を取っている事を知る。

以前のエピソードの中でもシーズン2の4話「眠りの中で」は今回
と同じようなパターンの話だった。アリソン自身の行動が猟奇的
にも写りジョーが心配するのも無理がない感じ。

ドラマとしては皮肉な物だけど、犯人が自分の犯行ではない
件を知らせるためにアリソンにメッセージを送り続けるという
ことで、そのこだわりには不思議なものがある。
不思議といえば、初めてアリソンが見た夢の時には、犯人は
生きているのではないかと思わせるものが有ったけど、結果的に
4件目の犯行の最中に亡くなったとする時刻を示すことで、
上手く整合性を合わせた感じ。

マスコミには知られていない連続殺人犯の殺害方法を模倣して
いくという事で、どこから情報が漏れているのか気になるものが
有ったけど、まさか検視医が起こしているものだとはね。

スキャンロンが一人単独で容疑者宅に乗り込んでいく姿とか、
アリソンが一人でそんな検視医の元に事情を探りに行く辺りの
流れがとても恐い。やはりせめてバディで行動しようと思わせる
ものが有るよな。っていうか原則二人で捜査するものじゃないの
か?