NCIS:LA 極秘潜入捜査班 NCIS: Los Angeles シーズン2 http://www.tv-tokyo.co.jp/ncis_la/

Mar. 1, 2011
第18話 標的 Harm's Way
イエメンへ潜入せよ！大規模秘密作戦を敢行

脚本／Shane Brennan 監督／Tony Wharmby
--------------------------------------------------------
サムはオークビル刑務所に収監されている義弟・モーが殺害
された流れで、イエメンを拠点とするの"イラスム教徒の戦士"
アブドゥル・ハバサと知り合う。彼は組織のボスのサダト・
ハバサの弟だと知り、サダトとアブドゥルが接触するのを確認
して組織解明の為に潜入する中、刑務所に居たアブドゥルの
脱獄を手伝い、信頼を得る。アブドゥルの監視タグを付けて
意図的に泳がすと、彼はイエメンの首都・サヌアへと逃走して
いく。

サヌアでは少年・アミールが逃走するのをアブドゥルが掴まえ
ると、同行していたサムに銃を手渡し撃てと命令する。

--- 3日前 ---
サムが遅刻してくるのを知りカレンはどうしたのかと問う。
マルガリータの飲み過ぎなのか、ヨガ教室で体を痛めたのか、
それともファーマーズ・マーケットで人混みに疲れたのか。
すべてを否定するサムに対してまさか寝坊じゃないだろうなと
告げると、サムはディークスの家の前に張り込んで、彼の行動
を調べていたのだという。彼が襲撃されたのもパターン化され
た日常生活が問題であり、ヘティに頼まれてサムはディークス
に日常に於ける護身的行動を学ばせていたのである。しかし
サムによるといつまで経っても出てこないので諦めて来た事を
語る。
ディークスは今日から職場復帰だった。ケンジーはディークス
に電話してみると語り電話すると、なんとディークスの携帯は
サムの手荷物の中から聞こえるのを知る。ディークスは既に
オフィスに来ており、サムがコーヒー店に並んでいる時に
入れたのだという。サムはそんな筈は無いとして、俺は三カ所
のコーヒー店を常にランダムに通っている事を告げる。
もしかして一週間ずっと張り込みしていたのではないか?と
するが・・・実際にはディークスは少年に頼んで20ドルでサム
のバッグに携帯を入れてもらっていた事を知る。

そんな中エリックからの笛で作戦ルームに集まることになる。
アブドゥルから渡された電話にハキーム・ファイド宛(サムの偽名)
にメールが届いたのだという。差出人自体は不明だが、ウエスト
ハリウッドのある場所と時間が書いてあるのだという。
既にアブドゥル自身はエジプトを経由してイエメンに入国
している事は確認されていた。兄・サダトとは接触した形跡はなく
エジプト革命の影響で、慎重な行動を取っているのではないかと
分析される。現地の情報員によるとサダトの行方は不明だが
南部にいる可能性が高いという。
最悪なことにアブドゥルに埋め込んだタグの信号が弱まっており、一週間以内
にアブドゥルの居場所も分からなくなるとの事だった。そこで
サムに現地イエメンに潜入してアブドゥルと接触して欲しいと
の事だった。あくまでも目標はリーダーのサダトの方である
事を告げる。
アブドゥルに対してサムは「アッラーは偉大なり」とメールの
返信を返す。

メールが指定してきたのは短期滞在者が賃貸するアパートで、
借り手はジョーンズという人物だった。
カレンとサムは車で現地に向かうがもしかするとサムの正体が
バレていて罠かも知れない事を語る。
サムはカレンを車に残すと一人で室内へと用心深く入って行く。
すると人が一人亡くなっており、テーブルの上にアブドゥル本人
からの封筒が置かれていた。中にはパ偽造スポートとイエメン
までの航空チケット(エコノミークラス)が入っていた。

室内で亡くなっていたのは文章偽造では右に出るものが居ない
とされるフレディ・ジョン・ファニングだった。サムたちが
来る数時間前に後頭部から一発撃たれて亡くなっていた。
サムの写真は恐らくオークビル刑務所に服役した際の写真が
使われているのだろうとするが、下手をすれば正体がばれている
危険性も有った。

そんな中エリックはサウジアラビアからの情報で、イスラム教徒
戦士がサウジアラビアの千人以上する王子の中でも権力のある王子
が誘拐され、囚人の釈放を要求していることが分かる。
人質の少年・アミールは7日前に誘拐され、昨日初めて誘拐の事実
が公表されたという。サウジアラビア政府はテロリストとは交渉
しないことは明らかにしている為に、断っているというが・・
恐らくイスラム教徒の戦士は自分たちの力の誇示を示す為に
誘拐したのではないかと分析される。

サムの元にメールの返信があり、サヌアのブルーオアシスに
部屋を用意しているのですぐに来て欲しいと書かれていた。
ケンジーとディークスはサムの正体がバレていないかを調べて
欲しい事を告げ、ヘティは調査の結果少しでもばれている事が
分かれば任務は禁止である事を語る。
ヘティはバンス局長に電話すると、イエメンに居る諜報員に
協力を求める。
--------------------------------------------------------

サムは Season 2, Episode 14で刑務所から脱獄させた
アブドゥルは交換条件として、サムの事をイエメンに帰国させる
ことを告げる。そんなアブドゥルからの連絡を待っていると
いよいよ指摘されてきたメールアドレスにメールが届き、出国
の準備が整ったとのこと。アブドゥルがまた兄で組織のリーダー
のサダトと接触した形跡がないが、サムに潜入して情報を
掴むよう告げる。

イエメンが舞台となった今回のエピソード。
こういう展開になるとどうしてもケンジーとディークスが展開上
不必要な感じにも思えてしまう。
もちろんサムの正体がバレていないかを調べる為に捜査すること
になるけど、既に潜入している中で、それが分かったとしても
後の祭りである可能性も高い。

イエメンでのエピソードという事でロケーション的には興味深い
ところも多かった。ヘティはこんな時にも民族衣装のフータ(明
るい色)を買ってきなさいと指示していたけど、着る機会なんて
有るのかって感じだし、ヘティと言えばお茶じゃないのか?

アラブの国でアメリカ人や黒人が行動をしていれば、正直
目立ち過ぎると思うのだけど、そういうのはほぼ無視した感じ
だし、サムの相棒のカレンだけがマンツーマンのように尾行
しているというのも展開としてはちょっと弱い。

サムが裏切り者ではないかと疑われる際に、子供・アミールを
撃ち殺せ!として銃を手渡されたけど、このエピソードは以前
潜入捜査でカレンがサムに強いられたことと似ている。
カレンはサムに銃口を向けて引き金を引いたとされたけど、
銃弾が入っていないことを知って引き金を引いた事を告げていた。
今回のサムもそのパターンによって、子供の事を入会の儀式と
ばかりに試されていた様だ。

状況的にサウジアラビアの王子を誘拐した為に金が目的なのか
それとも囚人解放が目的なのか分からないものが有ったけど、
実際に彼らが西側諸国に力を誇示するとしていた計画は、
連邦捜査官であるサムを人質として確保することだった。
連邦捜査官を掴まえれば力の誇示としては十分だとしていたけど、
実際には逆にイエメンのイラスム教徒の戦士たちの弱さが示され
たった二人で壊滅させられるという失態を演じてしまった。

最後に赤外線レーダーを使って距離を正確に割り出し、無人偵察機
からのピンポイントの爆撃を行った。
凄い精度の高さだったなぁ。CM前にはカレンが乗ってきた車にも
思えたのでカレンが爆撃されたのかと思ったけど、実際には
アブドゥルだった。

ネイトも今回登場した。
ネイトも神出鬼没になってきたな。
元々精神分析だったのに、今では精鋭の諜報員になっている感じ
だしなんだか設定としては違和感が有るな。

ネイトがシーズン2で出演した回って

Season 2, Episode 1
Season 2, Episode 3
Season 2, Episode 14
Season 2, Episode 18

だけなんだよね。次の登場はSeason 3, Episode 20 まで待たねば
ならないようだけど、NCIS:LAの座は完全にディークスによって
奪われてしまっているね。