プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち Private Practice (aka プライベート・プラクティス LA診療所) シーズン2 http://axn.co.jp/program/privatepractice/

Dec. 3, 2008
第8話 罪と罰 Crime and Punishment

監督／Mark Tinker 脚本／Shonda Rhimes
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バイオレットは心優しいダグの主治医・カウンセラーとして
長年彼の事を見ていた。ダグが妻のカレンと別れたがっていた
が、どうしてもそれを切り出せずにいたこと。しかし長年の
バイオレットの説得によってようやくダグが離婚を切り出そうと
した際に、妻・カレンはウェゲナー肉芽腫症だと知る。

テレビでモデルのランウェイを見ていたバイオレットの元に
電話が鳴る。クーパーには常日頃から、ランウェイを見ている
時には電話しないと約束していた筈。電話に出ると患者のダグ
からの電話だった。
急いでバイオレットは担当患者であるダグの自宅に走ると、
バイオレットはカレンは何処にいるのかと問う。カレンはとても
具合が悪くて二階に居たのだとする中、寝室を見ると血だらけ
の状態だと判明する。そしてダグは銃を手にしてバイオレット
に対して、僕が妻を殺したのだと語る。

サムとクーパーは女性と別れたもの同士・ラケットボールで
汗を流していた。クーパーはシャーロットとは同じ建物で
働いている為に嫌でも目にしなければならないとして、悩みを
吐露するが、サムは俺なんて廊下の先に居るんだから、これ
以上の苦しみは無いだろうと告げる。クーパーは軽く死んで
くれないかと思わず思うときがあるのだというとサムの同意を
求める。サムはナオミはマヤの母親なんだぞと語るが、ナオミ
が別の男とセックスしていた時には確かにそう思った事を告白
する。

サムの元にバイオレットから電話が鳴る。
クーパーはバイオレットが親友の自分ではなくサムに電話
するのが許せなかった。いつもランウェイの時には電話する
なと言っているのに・・と愚痴る中で、サムは急いでバイオレット
の元に行く事を告げる。

メグは朝もランニングしたのに夜もこれから8kmほどランニング
をしにいくとピートに語る。退屈で死にそうだというメグ。
仕事や子育てをしていない主婦たちは一体何をして生活して
いるのかと呟く。ピートは新しい場所で馴染むのは大変である
事を告げ、何か仕事をすべきだと語る。ランニングで太ももを
痛めるよりも良い事があるとしてベッドに誘う。

アディソンは撃たれてベッドで寝ているケビンの体を拭き取る。
ケビンは病人扱いはしないで欲しいと告げ、君に世話をされた
くないのだという。俺が君の重荷になるのがいやなのだと語る。
しかしアディソンは重荷などではないと訴える。

サムがバイオレットに合流する。
ダグとカレンの夫婦に関して、バイオレットはダグをケアして
いたが、カレンはサムの患者でも有った。カレンがダグによっ
て殺されたという事を知り話を聞くと、カレンは痛みで変にな
っていたのだという。彼女に助けてと言われ、痛みを止める為に
殺して欲しいような事を示唆したのだという。サムは疼痛管理
などの緩和ケアは出来るのだとするが、彼女は早く死にたがって
いたのだという。サムはカレンの病気の前にダグが奥さんと
別れたがっていたことを指摘し、ダグが意図的に殺害したので
はないかと疑う。捜査官のファロンも殺人の線で調べていた
が、バイオレットはダグを守る為にカレンはウェゲナー肉芽腫
によって腎不全を起こしていた事を語る。

クーパーの元にシャーロットが謝罪に来る中、クーパーの怒り
は収まらず、思わず"地獄に落ちろ"と告げる。

クリニックの医師たちが集まる中、ダグ・アダムスが奥さん
を殺害した件をみんなに話す。しかしバイオレットはダグは
殺したのではなく頼まれて殺したのだと告げる。デルは安楽死
なのか?と問う中、普通の人間は追い詰められると殺すのだと
いうクーパー。愛のために愛がそうさせているのだという。
ゆがんでめちゃくちゃになった愛がそうさせたのだと語る。

メグが職場にやってくるとナオミに声を掛ける。
一方シャーロットはアディソンのオフィスにやってくると、
私は今回パシフィック・ウェルケアのスタッフとしてではなく
このクリニックに医療認可を与えた医局長として来た事を告げ
お互いに礼を尽くしましょうと言われる。
アディソンは彼女の職場である聖アンブローズに患者のアレーナ
デグレイが妊娠満期を迎えて難しい状況にあることを聞かされる。
なんと彼女は8ヶ月前に交通事故に遭い、ずっと昏睡状態のまま
でお腹の中の子を育てていたのである。そしてついに陣痛が
始まったのだとすると、お腹の子の父・ショーンは、アレーナ
が呻いていたのを聞いたとし、反応したのは良い兆候なのでは
ないかと告げる。
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■患者

・アレーナ・デグレイ

妊娠満期の妊婦患者で、昏睡状態の中で出産するというもの。
今回のケース、妊婦の中の赤ちゃんが逆子ということも有って
外回転術を使って正しい方向に導こうとしたけど、胎児の
首にへその緒が絡んでいるらしく自然分娩が無理だという
ケース。
何よりも凄いのは、8ヶ月前から昏睡状態でお腹の中の赤ちゃん
を8ヶ月間その状態で育てていたことと、昏睡状態でも自然
分娩って出来るのか?ということ。ショーンはケンタッキー州
で似たようなケースが有った事を引き合いに出して、出産する
ことで母胎の意識が戻ったことがあると語っていたけど、
なんだか凄い話だった。
悲しいことに妻から妊娠2ヶ月の時に初めて知らされて
プロポーズした直後に夫のショーンがドライブ中に運転中の
彼女を笑わしたが為に事故に遭わせてしまっているという。
そして事実婚が果たして、法的にはアレーナの両親の決断
よりも優先するのかどうかの流れが有ったということ。
親ならば寧ろ母胎を助けて欲しいと考えそうだけど、もう
無理だと考えてせめて赤ちゃんでもと考えたのかな。
結果としては残念ながら母胎は生きられず、赤ちゃんだけが
無事に帝王切開で出産した。

ちなみにショーン役のNoah Beanは、「ニキータ」でニキータ
らに協力するCIA職員のライアン・フレッチャー役、
現在放送しているNHKBSの「Once Upon a Time」ではダニエル役
としてシーズン1の18とシーズン2の5話に出演。
「ダメージ」ではデビッド・コナーとしてレギュラー出演して
いた。

・レニー・オルセン

メグはこの土地に留まる理由を何とか見つける為に医療ボラ
ンティアを行い、そして新たに無料でのクリニックを
アディソンらのクリニックで行うことになった。しかし問題
は初めての患者であるレニーは堕胎手術をしたいという
こと。
賛成派と反対派で入り交じったけど、反対したのは不妊治療
をしているナオミとデルだった。ナオミの場合は不妊治療
している手前、堕胎が許されるべきことでないとする気持ちが
強いのも分かるし、一方で産むために努力しているのに
隣では子供を堕ろすのを手伝っているなんて知ったら患者
にも悪影響を与えそうだ。
ピーターはメグが相談もなくこのような事を始めたことに
憤りを感じていた。当然よく知らないメグに対するクレーム
は全てピートを通した訴えになるということも理解している
からだろう。
デルは自分の娘を産む際に、ドラッグ中毒の素行不良の
妻の妊娠・出産に反対していたようで、その事実が今後
親権裁判などに発展した際にどういう結果になるのか気になる。
結果としてデルが堕胎を許してしまったことにナオミとして
は失望を隠せないという感じ。産むことが必ずしも患者に
とって幸せとは限らないということ。アメリカだと色んな
宗教が混じっているので、当然反対する組織も多いよね。


・ダグ

Season 1, Episode 3の中で取り上げられたダグ。
妻との離婚を考えていたけど、結局妻が難病だと知って
離婚を切り出せなかった様だ。
ずっと終末介護のような形で妻を見守っていたのだろうけど
元々嫌っていたのに更に痛みによってダグに対する扱いは
度を超えた人間の尊厳を超える罵倒へと繋がっていき、
自分が崩壊する前に相手を殺害したのだろうということ。
バイオレットとしてはこの手の案件になれていないとして
アディソンの彼氏・ケビンに助言を求めると、自分から
殺して欲しいとする案件は今までに見たことがないという
事で、ダグには殺意があっての行動だと告げていた。
でも余程痛いのであれば自殺は有りそう。ただ嫌っているダグ
に殺しを求めるかは別だと思う。
これを第一級の殺人で扱うのはちょっと可愛そう過ぎる
よなぁ。


■その他

・シャーロットとクーパー

一番気になるのがこの二人。
シャーロットは憎たらしいのだけど、徐々にクーパーに
対して好意を寄せていき、いつの間にかクーパーが彼女を
愛する以上に恋をしている感じだった。
今まで恋愛馴れしていないこともあるのだろうし、男性は
言いなりだったみたいなところもあるのかな。
クーパーも許して上げて欲しいところだけど、そもそも
シャーロットは二つのクリニックを行き来するのだろうか?

・ピートとメグ、アディソンとケビン

ピートとメグの考え方の違いでやはり別れるのかなと思う
ところも有った。メグによるとピートはオンとオフの時が
有り、オフモードの時の彼の冷たさは今までには無かった
事だという。果たして何が有ったのかということ。
ピートは亡くなった妻のことを死の直前まで憎んでいたが
今になってみると取り消したい事実として存在している様だ。

アディソンとケビンは、前回アディソンの兄がケビンに対して
釣り合わない関係だとしたことが未だに根に持っている様だ。
しかし今回アディソンたちの力になったことで、少し株が
上がると同時に自信がついたかな。



・ You Have Been Loved by Sia
・ Achin' All the Time by Ray LaMontagne