ザ・ホワイトハウス
The West Wing


第18話 昼食前に
Six Meetings Before Lunch

脚本/Aaron Sorkin 監督/Clark Johnson

大統領が指名するヒスパニック系のロベルト・メンドゥーサ
判事が上院の承認を得るかどうかで緊迫感を演出する話しから
始まる話し。確かメンドゥーサの話しは9話の「問われた過去」
に出てくる話だね。
冒頭から祝杯を挙げるべきかどうかで口を挟むトビー。
必要なのは51票という事でその数字を聞くまでは祝杯は早い
とするトビーだが、いざ必要数に達した後のトビーの態度が
今回のドラマの一番の面白い所だ。浮かれ気分のトビーも
マンディが持ってくる有る意味つまらない問題でもあるパンダ
の話しで現実に戻されるっていう所までが、トビーエピソード
の醍醐味。

CJはゾーイの件で奔走することになる。
ダニーからの情報で今回デビッド・アーバーなる人物が麻薬所持
と売人容疑で捕まる。デビッドの父親は大口献金者でもある
ので大統領府としては頭を抱えるところだが、それ以上に
アーバーが出席していたパーティーにゾーイも居たことが
問題になる。更なる問題はゾーイがこの点に関して嘘をついて
いること。自己防衛のためとはいえ、付かなくても良い嘘を
付いたことで、問題は複雑になるという段取りだ。
見ている方としてはCJの行動はちょっと神経質過ぎる気もする
んだけど、そういう小さい問題の芽をつみ取ることも大切な
仕事なのか。
CJといえば今回は冒頭で口パクでパフォーマンスを披露して
いた。見ることが出来た人と見ることが出来なかった人。
職員内ではみんなその楽しさを知っているために、仕事を辞め
てみんなその場に居合わせていたね。トビーなんて今は話しか
けるななんて言っているところを見ると相当好きみたいだ。

サムはレオの娘で教師のマロリーと教育補助制度を盛り込んだ
政策書に関する熱い討論。サムにマロリーを送り込んだのは
誰でもなくレオという事で、娘に相応しい人物かどうか、簡単
に娘の相手をさせまいとして妨害するレオの涙ぐましい静かなる
反抗がなんとも言えない。互いに交わし合う話しの内容はイマ
イチよく分からなかったが、ここで作った政策書はサムの本心
が盛り込まれたモノではなく、野党対策に作ったものだという
事で、最後に自分の意見を言うサムの格好良い姿が印象的。

ジョシュと司法次官候補の黒人弁護士・ブレッケンリッジとの
やりとりはもっとよく分からなかった。
"払われぬ負債"という本をリッジが推薦したのが問題の発端
らしい。黒人奴隷制度に対して国家に賠償を支払えという本の
内容に賛同していることから、難しい問題に発展した様子。
将来の人種間関係を見据えることが大切で、公民権改革に奔走
したいような事を言っていたね。
ジョシュは北部の白人だけど、同時にユダヤ人でも有るから、
ナチスに迫害された過去で、人種間問題に関しては、リッジに
共感するところも有るんだろうね。
まぁ今後もこの二人の討論とエピソードは続くと思われ。

細かいネタでは、ドナの文字がジョシュには判別不能らしい。
パンダの問題とバナナの問題を読み間違えていた。
結構くだらない問題だけど、アメリカのドラマらしく最後まで
ドナはこの問題を引っ張っていたな。

ゾーイはジーナとの信頼関係の強さを感じさせるエピソード
だったかな。報道官にもジーナはゾーイの事について守秘義務
を貫き通す所なんて凄いね。
ゾーイはチャーリーと大統領府内で面会し、大きな口を開け
合ってキス。人前も関係無しにキス出来る所は流石アメリカン。
大統領室から5kmは離れていないとダメだよと言っている
チャーリーが可愛い反面、ゾーイに手を出すとは白人至上主義
ではなくても嫉妬に狂うモノがあるな〜

マーティン・シーン (ジェド・バートレット) 大統領
ロブ・ロウ (サム・シーボーン) 広報部次長
アリソン・ジャニー (CJ・クレッグ) 報道官
ジョン・スペンサー (レオ・マクギャリー) 首席補佐官
リチャード・シフ (トビー・ジーグラー) 広報部長
ブラッドリー・ウィットフォード (ジョシュ・ライマン) 次席補佐官
ジャネル・モロニー (ドナ・モス) ジョシュの秘書
デュレ・ヒル (チャーリー・ヤング) 私設秘書
ストッカード・チャニング (アビー・バートレット) 大統領夫人

Moira Kelly (マンディ・ハンプトン) ジョシュの元彼女
Lisa Edelstein (ブリタニー'ローリー') サムと一晩を共にする
Kathryn Joosten (ドロレス・ランディンハム) 大統領の秘書
Suzy Nakamura (キャシィ) 大統領府職員。アジア系
Tim Matheson (ジョン・ホインズ) 副大統領
Robyn Pedretti (キャンディ) 副大統領の側近
J. August Richards (ビル) 副大統領の側近
Jackie Roberts (ジャニーン) 副大統領の秘書
NiCole Robinson (マーガレット・フーパー) 大統領府職員
Sara Botsford (ジェニー・マクギャリー) レオの妻
Melissa Fitzgerald (キャロル・フィッツパトリック) 職員

Stockard Channing (アビー・バートレット) 大統領夫人
Elisabeth Moss (ゾーイ) 大統領の末娘
Allison Smith (マロリー・オブライエン) レオの娘
Devika Parikh (ボニー) 大統領府職員。黒人系
Kim Webster (ジンジャー) 大統領府職員。
Charley Lang (スキナー) 議員
Timothy Busfield (ダニー) CJに好意を持つ記者

Jorja Fox (ジーナ・トスカーノ) ゾーイの護衛官
Chris Hogan (マーク・ミラー) CJにすり寄る
Nadia Dajani (リリー・メイス) 大統領夫人の秘書

Kenneth Choi (マイク) アジア系・シークレットサービス (SS)
Kimiko Gelman (ケリー) SS
Carl Lumbly (ジェフ・ブレッケンリッジ) 司法次官候補
Michael O'Neill (ロン・バターフィールド) SS
Christopher Wynne (エドガー・ドラム) 極右組織活動家

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system