ザ・ホワイトハウス
The West Wing (シーズン2)



第6話 核実験禁止条約 THE LAME DUCK CONGRESS

脚本/Lawrence O'Donnell 監督/Jeremy Kagan
--------------------------------------------------------
CJはいつものように報道官としてマスコミの前で質疑応答に
出ていた。ウクライナの議員の一人・
バシリー・コナノフ
大統領に面会を求めている事に対してジェド大統領は面会する
のか?と問われるが、それを否定する。
スティーブ記者は
核実験禁止条約と関連し、それを反対して
いたペンシルベニアの
トミー・マリノ議員が落選し、モーガン
・ミッチェル氏
が議席を獲得した件で、大統領は議員が休暇
期間に入っているこの時期に上院議員招集を行うのか?と問う。

ドナはジョシュに対して、
労働安全衛生局が唱えている腱鞘炎
対策に於ける問題を相談する。現在203万人の人々が腱鞘炎で
悩んでいるとし、主にパソコンのキーボード入力による反復
運動によってそれが引き起こされている事を主張。政府が
予算を割り当てて対策すべきだとするが、予算が無いとして
ジョシュはドナの話を聞こうともしない。

ジョシュとCJとサムは、上院議員を召集することによって、
共和党の議席を回復できるのではないかと考えていた。その為
には反対派議員への根回しが必要であることも。
しかし休会中の現在、選挙に落ちた反対派議員を呼び出すこと
は不可能ではないかという。

AM10:15。ジェド大統領はスタッフを集め会議する。
上院議員の召集の是非を話し合っていた。市民や世界は
核実験禁止条約に批准する事を望んでいるとし、この機会に
法案の通過を阻止しようという。取りあえず賛成派議員が何人
いるのか数えてから決めようという。レオは投票で負ける
かもしれない事を口にするが、ジェドは逆にチャンスである
かも知れない事を語る。

一方CJは最近2週間で
ワシントンポストに掲載された政権に
対する論説批判が4回も掲載された事にご立腹。特に大統領は
時間を無駄に使っているとの批判には頭に来ていた。
それを受けてレオはスタッフたちに、大統領に意見があるとき
は、先ずは自分に要約書を2ページにまとめて提出するよう
告げる。

トビーは議員召集に際して、動向を調べるために
フォックス
ファウラーに逢うという。
一方サムは議会で賛成派を説得するために、補佐官と会い交換
条件を提示して反対派に回るよう根回しを試みる。

--------------------------------------------------------

核実験禁止条約の是非を巡り、大統領政府ではアクションを
起こすべきかどうかで悩む。新人議員のミッチェルは、禁止
条約の投票を阻止するとして、TVの前で現政権の意向に反対
を示すとするが・・・

核実験の流れはイマイチ、ワケが分からなかった。
ワケが分かったかのように話の流れを追っていたが、禁止条約
の禁止みたいに、どうも二重の否定状態が繰り返されることで
頭は混乱し、更には民衆の支持と政治家たちの思惑の違いから
現状では政府が意図しているのは、禁止なのか賛成なのかも
一見するとよく分からない。多分二度見すればそれらは明らか
になりそうだが、流石にそこまでするのも面倒くさい。

ミッチェルの動きに対応して、CJは新人議員として誰でも最初
はそんな野心を持って政府に楯突くが、所詮は100人の中の一人
に気がつくみたいな口ぶりをしていた事から、政府としては
取るに足らないと感じていたのだろうか。

核実験禁止条約を長年唱え続けて来たマリノ議員が落選した
事を考えると、相当影響力は有りそうな感じがする。
今後の政治活動は有権者の声を優先するとする事から、ここで
もちょっとしたねじれ現象を感じるところだけど、ジェド大統
領が政治家の悩みを吐露している所が印象深い。
批准する事は簡単だが、各国間の外交的な問題を加味する限り
では、民衆の声通りに行かない事もあるという事。
現在日本の沖縄で起きているアメリカ軍基地移転の話に於いて、
民衆の声と政治判断の違いが謙虚に現れている所は、そんな
セリフを象徴しているね。

ジョシュとドナのエピソードは、気難しい政治の話から離れて
面白いものが有る。
ドナの主張する腱鞘炎は、有る意味現場の声で有り、労働条件
の改善を望んでいる所なのだろうか。
レオにまで理解を求めに行くところは、ドナが一秘書官に
終わらない所を示している感じだけど、レオに言われて、
マーガレットら秘書達が連合して、ささやかな抵抗している
所が笑える。
ささやかな抵抗といえば、ジェド大統領もワシントンポストに
行っていたね。

サムとヘイズのやりとりは、政治的対極関係にいる間柄なの
で常に衝突は必至だけど、どちらかというとプライドの問題で
ぶつかり合っている感じがする。ヘイズもサムの扱いに慣れて
来たのか、交渉術を学びたいと行ったり、達人だと煽ててみた
り、笑える物がある。それよりもヘイズは今回、マフィンを
食べたり、ドーナツを食べたりカップケーキを食べたり凄い
食欲だな。

CJとダニーは相変わらず微妙な関係。
ワシントンポストに政権を非難されたことでご立腹のCJだけど、
ダニーに昇進話が出ていることで、ちょっとセンチメンタルに
なっているのかも。

ウクライナの議員の乱入もあったけど、大統領はあしらい方が
上手いな。ウクライナの一議員と会うことで、対立する国との
関係であったり、指導者とだけ会談すべき大統領の権威が
揺らぐことにも繋がるので避けようとしているけど、相手の
プライドを傷付けず、上手く処理した印象が有る。

ジェド・バートレット (マーティン・シーン) 大統領、民主党
サム・シーボーン (ロブ・ロウ) 広報部次長
CJ・クレッグ (アリソン・ジャニー) 報道官
レオ・マクギャリー (ジョン・スペンサー) 首席補佐官
トビー・ジーグラー (リチャード・シフ) 広報部長
ジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ウィットフォード) 次席補佐官
ドナ・モス (ジャネル・モロニー) ジョシュの秘書
チャーリー・ヤング (デュレ・ヒル) 私設秘書
アビー・バートレット (ストッカード・チャニング) 大統領夫人

マーガレット・フーパー (NiCole Robinson) 大統領府職員
ゾーイ・バートレット (Elisabeth Moss) 大統領の末娘
ダニー・コンキャノン (Timothy Busfield) CJに好意を持つ記者
キャロル・フィッツパトリック (Melissa Fitzgerald) 報道官秘書
ボニー (Devika Parikh) 広報部長秘書
ジンジャー (Kim Webster) 広報部秘書
ドロレス・ランディンハム (Kathryn Joosten) 大統領公設秘書
エインズリー・ヘイズ (Emily Procter) 共和党員・弁護士


バシリー・コノロフ (Yevgeni Lazarev) ウクライナの議員
トニー・マリノ (Mike Starr) ミッチェル当選によって落選議員
ボブ・ファウラー (David Kaufman) 条約反対派議員
ジョー・フォックス (Richard Tanner) 条約反対派議員
ピーター (Tegan West)
--- (Brian Stepanek) 議員補佐官
--- (Wayne Wilderson) 議員補佐官
--- (Sima Kostov) ロシア人女性
ケイティ・ウィット (Kris Murphy)
スティーブ (Charles Noland) 記者、CJに質問
--- (Amy Turner) ウェイトレス


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system