ザ・ホワイトハウス
The West Wing (シーズン2)



第10話 クリスマス・キャロル NOEL

脚本/Peter Parnell 監督/Thomas Schlamme
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クリスマスイヴ。
ジョシュは
スタンリー・キーワース医師と心理学者でトラウマ
専門家の
ケイサ・トラスクと面会する。
スタンリーはATVAと呼ばれる
アメリカトラウマ被害者協会
職員の一人。
ジョシュはスタンリーの事を不審に感じ警戒心を露わにする。

スタンリーは
ロスリンで起きた銃撃事件についてジョシュから
事情を聞く。タウンミーティングであの場所にいたこと。
近くには政府関係者がみんな居たという。何があったのかを
聞きたいとジョシュに迫る。

スタンリーは三週間前に何が有ったのかをジョシュに尋ねる。
周りにいるスタッフたちがジョシュの言動に異変を感じたのが
三週間前だという。
ジョシュはパイロット事件が有った事を口にする。空軍の
パイロット・
ロバート・ケーノの事。しかしすぐにジョシュは
その発言を打ち消すような行動を取り、あの日は色々な事が
有ったと告げる。

トビーはあの日クリスマスムードを高めるためにホワイトハウス
内に音楽隊を呼び演奏させていた。ジョシュはここはショッピ
ングモールではないと抗議する。一方エネルギー省長官のサハ
リマンが問題発言していた事もホワイトハウス内で懸案事項
となっていた。

CJはこの日、記者との会見の中で見学ツアーで突然絵を見て
叫びだした女性のことについて聞かされる。その場は誤魔化す
が、その件について事実確認を取ろうとする。

その頃大統領はシチュエーションルームに呼び出される。
ニューメキシコで演習中のF16ファルコンが帰還しようとする
際に最後尾の一機が突然失踪した事を話し合う。戦闘機に搭載
される武器を使えばアメリカを攻撃される可能性もあり、
更にそのまま海外に逃亡することも考えられる。一体何を
するつもりなのかと。

ジョシュはそのパイロットの事をレオから聞いて初めて知る。
パイロットの経歴を調べるよう言われる。しかしドナはすでに
その経歴を調べていた。ジョシュはそのパイロットと同じ誕生日
であることを知る。

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ジョシュの言動に違和感を覚えたレオは、彼にカウンセリング
に通うよう告げる。銃撃事件で瀕死の重傷を負ったジョシュは
PTSDの症状が現れていく。

ジョシュとか下手に頭がいい人を診察する際には、難しいもの
が有るなと思わせた。ただ逆に頭が良いことで扱いやすい部分も
有るのかなとも同時に思わせる。

ジョシュは何を発端として彼の中に悪夢が蘇るのか。

ホワイトハウスでのエピソードは・・・

・サムがエネルギー省長官の発言に対する解決に奔走。
・CJは、WHの見学者の女性が叫び出したという案件を調査。
・ドナはヨーヨーマの事ばかり。
・大統領は、失踪したパイロットの件。
・トビーはWHをクリスマスムードとして盛り上げる為に演奏者を
招くもの。

ジョシュが不思議な縁で運命を感じてしまったのが、生年月日
が同じだとするパイロット。自殺願望が有り、共通性を探る
事で自分も同じ道を歩んでいるのではないかと苦悩している。

素晴らしいのはカウンセラーの男性・スタンリーの適切な処置
かな。見抜く力も凄いし、変な甘やかせ方をするわけでもなく、
ジョシュの心の悩みを大した物ではないように扱い、変に腐ら
ない様に演出したこと。

人間は回復する能力が備わっている。
しかしその原因やら要因を自らが認識しないことには快復力
は逆に機能してしまう。
原因を探らせる事で、上手く視聴者にもジョシュの抱えていた
問題を提示できたしとても上質な構成だった。

最後のレオの語る穴に落ちた男の話も絶妙。
レオ自身もそんな経験があり、上手くジョシュを回復するために
導いていく様が心強くも有る。
ドナの存在もまた絶妙な感じだね。

CJが今回関わったWHツアー責任者のバーナードの役割も良かった。
CJに対して成金みたいなネックレスをしているとか、大統領の絵画の
センスをCJのファッションセンスみたいだと毒づいていたけど、
最終的には絵の持ち主に対して暖かい言葉を掛けていた。

ジェド・バートレット (マーティン・シーン) 大統領、民主党
サム・シーボーン (ロブ・ロウ) 広報部次長
CJ・クレッグ (アリソン・ジャニー) 報道官
レオ・マクギャリー (ジョン・スペンサー) 首席補佐官
トビー・ジーグラー (リチャード・シフ) 広報部長
ジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ウィットフォード) 次席補佐官
ドナ・モス (ジャネル・モロニー) ジョシュの秘書
チャーリー・ヤング (デュレ・ヒル) 私設秘書
アビー・バートレット (ストッカード・チャニング) 大統領夫人

マーガレット・フーパー (NiCole Robinson) 大統領府職員
ゾーイ・バートレット (Elisabeth Moss) 大統領の末娘
ダニー・コンキャノン (Timothy Busfield) CJに好意を持つ記者
キャロル・フィッツパトリック (Melissa Fitzgerald) 報道官秘書
ボニー (Devika Parikh) 広報部長秘書
ジンジャー (Kim Webster) 広報部秘書
ドロレス・ランディンハム (Kathryn Joosten) 大統領公設秘書
エインズリー・ヘイズ (Emily Procter) 共和党員・弁護士

マロリー・オブライエン (Allison Smith) 元サムの彼女
スコット・テイト (Troy Ruptash) NASA広報部
ジャック (John Carroll Lynch) ロシア石油精製所事故関係
ナディア (Charlotte Cornwell) ロシア大使
タッド・ホイットニー (Colm Feore) 元CJの彼

スタンリー・キーワース (Adam Arkin) 精神科医・ATVA
バーナード・ザッチ (Paxton Whitehead) ツアー責任者
ロビー・モズレー (Gregory Alan Williams)
ボビー (Gary Carlos Cervantes)
ケン・シャノン (Daniel von Bargen) エアフォースワン
ヨーヨーマ (Yo-Yo Ma) 音楽家
ケーティ・ウィッツ (Kris Murphy) 記者、CJに質問
ケイサ・トラスク (Purva Bedi) トラウマ専門家
ボビー (Jana Lee Hamblin) レポーター
マーク・オドネル (Timothy Davis-Reed) 記者、CJに質問
ヴァレット (Robert Noble)
--- (Deborah Snipes) 職員
--- (Eric Payne) シークレットサービス
--- (Greg Wrangler) シークレットサービス
デビッド・ハウスマン (Michael Crider) レベッカの息子
レベッカ・ハウスマン (Etyl Leder) 絵画の持ち主
--- (Kate Cronin) Choir Singer
--- (Patricia Prata) Princess of Spain - White House 
Christmas celebration w / Yo Yo Ma


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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