ザ・ホワイトハウス
The West Wing (シーズン2)



第13話 ファーストレディーの憂うつ BARTLET'S THIRD STATE OF 
THE UNION


脚本/Allison Abner、Dee Dee Myers 監督/Christopher 
Misiano 
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ホワイトハウス西棟 PM8:54。
大統領の三度目の
一般教書演説に向けてスタッフたちは大忙し。
演説は9時からの予定であり、変更すべき原稿をトビーが中心
となって手直ししていく。
特に2度目の演説に使った表現を巡り
"断固"という言葉を削り
たいと主張する。また超党派との
諮問委員会を設置するために
共和党に対して、ハイウェイ建設や自分の名の付いた公園を
作る事を引き合いに出して、協力を取り付ける。

PM 8:57、世論調査センターに行くのは、ジョシュとドナ。
ジョシュはスタッフの女性がガムを噛んでいる事が気になる。
電話するときにガムを噛んでいたら相手を不愉快にさせると。
しかしドナはここは
ジョーイ・ルーカスのスタッフたちなの
だからその辺は徹底されているので大丈夫だと語る。
ジョシュは結果が気になり、調査前からそわそわしていた。

PM 8:59 ホワイトハウス会見室では、CJがマスコミに向けて
報道する。今日はホワイトハウス内でテレビ番組の一つ、
"キャピタルビート"を生放送すると。

PM 9:00 連邦議会議事堂では、サムとトビーが最後の原稿の
チェックをしていた。いよいよ大統領がやってくると、
サムたちの仕上げた原稿を使って、大統領の一般教書演説が
行われる。

演説は大成功に終わる。ジョシュはすぐに世論の評価を聞きた
いとして、世論調査センターのスタッフたちを急かすが、
まだ調査が開始されていない事にイライラ。

一方政治討論番組の"キャピタルビート"の放送が始まる。
司会者は
マーク・ゴッドフリート。最初にゲストとして現れる
のはCJと共和党の
ヘンリー・シャリックだった。CJは演説が
拍手によって何度も中断された事を宣伝するが、共和党の
シャリックは、大統領は共和党の意見を奪ったのだと主張する。

そんな中、サムがCJの元を尋ねる。なんとCJはテレビに出演
するのにもズボンを履いていなかった。ペンキ塗り立ての
ベンチに座ってしまったのだという。バスローブを身につける
彼女。サムは演説の中で大統領が英雄として取り上げた警察官
ジャック・スローンは、17年前に黒人の容疑者・ウォルター
タピス
の足を骨折させた事で訴えられた事のある人物であること
を告げる。マスコミに知られれば、批判の対象になるとして
対策を求める。

一方チャーリーはドロレスの元に行く。すると大統領から
妻のアビーが使った小切手の内、500ドルが現金化されていない
事をアビーから聞いて欲しいと頼まれたという。
チャーリーはアビーに尋ねると、
ジェーン・ロビンソンに送っ
たものだと語る。

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いよいよ大統領の再選に向けた、一般教書演説が開始される。
前回の最後にレオとトビーが再選委員会を結成した事もあり、
ジェドは出馬するのかどうか興味深いものがある。
シーズン1では、体調の問題が取り上げられたけれど、一期
だけの約束で、妻のアビーも出馬を認めていたからだ。

CJのエピソードは、過去に問題を起こした警察官の対処。
冒頭からいきなりペンキを塗ったベンチに座ったとかで、
ズボンを履かずにテレビの生放送に出演している彼女の姿が
有る。しっかりしている様で、一番抜けているのがCJなのか
も知れないな。
警察官から直接当時のことを聞き出すも、実際には何の問題
が無かったものの、やはりイメージからすれば白人が黒人を
不当に暴行した様に見えてしまうのが辛いね。

ジョシュとドナ。
二人は世論調査センターでの仕事。
ジョシュはやたらと結果を聞きたくてそわそわしている。
そんなジョシュに対してまったり系のドナが上手いこと
雰囲気を緩和しているのだから、ホントに良い関係だ。
ジョシュが好意を寄せるジョーイが出てきたこともあり、
ドナとしては二人の関係を結びつけたいような感じだった。
ジョシュだけが浮ついていていたな。結局停電によって、
ジョシュのいらいら感を助長させるばかりだった。

サムとエインズリー・ヘイズ。
サムは今回見事な原稿を仕上げたことで、回りから相当賞賛
されていた。エインズリーもテレビ出演という大役をこなした
事で、何処か浮ついている。まさかCJと同様に、ペンキ塗り
立ての罠にハマるとは大爆笑者のオチ。
サムの頼みで大統領とヘイズを引き合わせる辺りも笑える。
しかもアルコールで酔い、ボサノバで踊り、バスローブ姿と
いう最悪のタイミングで大統領との初面会を果たすのだから
ヘイズとしては嬉しいのか悲しいのか。

ジェドとアビー。
女性の権利を主張するアビーにとって、教書演説の変更には
相当怒っていた様子。元々の草案では社会保障と高齢者医療
保険の事を取り上げるはずなのに、実際には党派の精神改革
とイデオロギーの超越に割かれていた事。
女性の暴力被害に対する法にも触れる予定が、削除されて
しまった事。500ドルの小切手の流れがこの辺りに繋がって
いるところは、上手く出来ているね。そして何よりも、ジェド
が出馬を意識している事でアビーは、夫への信用を失って
いくものだった。

またドラマではコロンビアのプツマヨで起きた捜査官の拉致
事件が発生。解放戦線のネルソングエラと交渉しようとする
も果たして上手く行くのか。3時間で埒が明かない場合、
作戦を決行するとか言っていたね。武力衝突になればまた選挙
にも影響が出てくるかな。

ジェド・バートレット (マーティン・シーン) 大統領、民主党
サム・シーボーン (ロブ・ロウ) 広報部次長
CJ・クレッグ (アリソン・ジャニー) 報道官
レオ・マクギャリー (ジョン・スペンサー) 首席補佐官
トビー・ジーグラー (リチャード・シフ) 広報部長
ジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ウィットフォード) 次席補佐官
ドナ・モス (ジャネル・モロニー) ジョシュの秘書
チャーリー・ヤング (デュレ・ヒル) 私設秘書
アビー・バートレット (ストッカード・チャニング) 大統領夫人

マーガレット・フーパー (NiCole Robinson) 大統領府職員
ゾーイ・バートレット (Elisabeth Moss) 大統領の末娘
ダニー・コンキャノン (Timothy Busfield) CJに好意を持つ記者
キャロル・フィッツパトリック (Melissa Fitzgerald) 報道官秘書
ボニー (Devika Parikh) 広報部長秘書
ジンジャー (Kim Webster) 広報部秘書
ドロレス・ランディンハム (Kathryn Joosten) 大統領公設秘書
エインズリー・ヘイズ (Emily Procter) 共和党員・弁護士


ジョーイ・ルーカス (Marlee Matlin) 政治顧問。世論調査官
ヘンリー・シャリック (Corbin Bernsen) 共和党下院議員
ミッキー・トロップ (Tony Plana) 長官
ジャック・スローン (Richard Riehle) デトロイト警察
ゴッドフリート (Ted McGinley) TV"キャピタルビート"
ケニー・サーマン (Bill O'Brien) 手話の通訳
マイク・クライスラー (Glenn Morshower)
ロビー・モズレー (Gregory Alan Williams)
グレッチェン・タイラー (Barbara Eve Harris) 市民自由連合
ラリー (William Duffy)
エド (Peter James Smith)
クリス (Mindy Seeger)
ドニー (Bradley James) シークレットサービス
ジョナサン (J.P. Stevenson) レポーター
Mr.フィンネイ (Keith Mills)
トム (Ralph Meyering Jr.)
トンプソン (Thomas Spencer) Military Aide
ゲイル・シュマー (Susan Krebs)

--- (Kelly McNair) 世論調査員
--- (Jon Hershfield) 世論調査員
--- (Sean Patrick Murphy) フロアマネージャー
--- (Molly Schaffer) 職員
--- (Marvin Krueger) 職員
--- (Michael Francis Clarke) 下院議員
--- (Doris E. McMillon) Newscaster
--- (Larry Carroll) Newscaster

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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