ザ・ホワイトハウス
The West Wing (シーズン2)



第14話 麻薬戦争 THE WAR AT HOME

脚本/Aaron Sorkin 監督/Christopher Misiano 
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コロンビアでアメリカの麻薬捜査官が5人拉致される。
相手は解放戦線のメンバーであり、そのリーダーの
グエラ・ネ
ルトス
との交渉で、相手は刑務所に囚われている麻薬王の
フアン・アギラールの解放を求めるためにアメリカ大統領は
コロンビア大統領
ミゲル・サントス大統領と交渉するよう
言ってきていたのである。

火曜の夜。
レオは大統領の下へ。ジェドは外でタバコを吸っていた。
もうすぐ作戦の実行を決断する3時間に迫ってきていたのである。
大統領はシチュエーションルームへと行くと戦況を聞く。
19人のアルファーチームが現地に向い18kmの地点で待機すると
いう。人質が輸送される時を狙って奪い返すべきではないか
という。作戦名は
"カシオペア"。ミッキーにどうすべきか意見
を求めると、グエラとの交渉を待つべきだという。交渉している
間は少なくとも人質は無事が約束されるからだと。しかし大統領
は持論を語り、"長く生きられるのか、長く思えるのか"だと告げ
作戦の決行を指示する。

CJは17年前の黒人容疑者の件で問題が発覚した
ジャック・スロ
ーン巡査
から話を聞くと、問題がない事が明らかになる。
それを受けてCJはスローンに対して明日テレビに出演して
短いインタビューを受けて欲しいと頼む。過去の件で質問された
ら私に話してくれた様に話せば良いことを語る。
CJは生放送が終わったばかりのマークの元に行くと、スローン
巡査が無実だったことを告げ、容疑者はスローンに骨折させら
れたのではなく窓から飛び降りた際に骨折したようだと語る。
明日マークの番組に独占で取材させることを約束する。

トビーの元にサムがやってくる。
セス・ジレットの秘書・ドラ
イヤー
からトビーに面会を求めているという。演説の件で激怒
している事を告げ、彼は票の少ないノースダコタの議員だが
左翼勢力や環境保護団体と通じているので逢うべきだと進言
する。

ジョシュは相変わらず世論調査待ちだが、停電で埒が明かない。
ドナは相変わらずジョシュに対して
ジョーイを誘うべきだと
語る。彼女はジョシュの誘いを待っており、私は恋愛の達人
だから気持ちが分かるという。ジョーイがやってくるが、世論
調査はまた明日にしようとし、またねと言われる。ドナは
"またね"という言葉にジョーイからのサインが含まれている
事を語る。

ジェドは寒空の中ホワイトハウス館外のポーチでチェスをして
いたところをレオがやってくる。アビーが本気で怒っている
事やアルファーチームを待機させている事を語る。

水曜日の朝。
チャーリーはドロレスと話し合う。アビーが切った小切手の500
ドルが未だに換金されていない件について、ドロレスは調査
したのか?と問う。ドロレスは恐らくアビーから貰ったことで
相手の人が後生大事に小切手を額にでも入れて大切にしている
ので換金していないのだろうと告げると、チャーリーはドロレス
が何故分かったのか不思議に思う。ボクがヒントを与えすぎた
のか?と一人苦悶する。

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前話からの続き物。
大統領の一般教書演説の3時間後から物語がスタートする。

一番の問題はコロンビアで拉致された捜査官の件。
無線傍受して相手の動きを掴んでいるかに思われたが、それは
相手が使った固定的な罠で有り、あっさりと手玉に取られて
更に9人の先鋭部隊を失ってしまった。
ジェドの決断がミスだった事が明らかで、彼が一人ポーチで
声を上げる所が印象的。アビーとの間で大統領選再選に向けて
争っている事情も関わり、ジェドの心理的負担は相当大きい
な。

結果としてはコロンビア大統領の計らいによって、麻薬王の
保釈の動きで一件がまとまるが、テロリストとは間に交渉は
しないとするアメリカでも、ベトナム戦争での悪夢が重なり
麻薬戦争に於ける大変さを痛感して、今回は負けを認めた
様子。
2万人の解放戦線と戦うためには20万人のアメリカ軍が必要で
例え戦ってもその半分は命を落とすことになるという。その
覚悟が出来るのか否か。
アメリカは中・南米が麻薬基地になっている事もあって
大変だね。アジアでも中国が過去にアヘン戦争が起きていな
ければ、恐らくこの手の問題に悩まされていたかもしれない。
中国が国で麻薬にだけは相当神経質になっているお陰で、
流通が阻止されて居るんだろうね。

ジョシュとドナの件。
ドナからはジョーイの心理状況を説かれて、ジョーイからは
ドナの心理的状況を説かれる。ジョシュにしてみればドナと
ジョーイのどちらが本命なんだろうね。
ドナがジョーイとくっつけようとしているのは、彼女がジョシ
ュの事を好きだとする事のカモフラージュだという。
ドナとジョシュの漫才はドラマの中でホッとさせる一場面なの
でとても良い関係が築かれているな。ドナがジョーイの事を
口にする度に首にされたいのか?と言われていたけど、ドナ
自身がそれを本気だと捉えるハズもなく面白いやりとりに
繋がった。

ヘイズと大統領。
前回酔っぱらったところで初対面を果たしてヘイズは、リベン
ジとばかりに再度大統領に逢わせるようサムに頼む。
結局またしてもクローゼットとトイレを間違えて失敗をする
けれど、何時になったらまともな対面が果たせるのか。

トビーがセスとの関わりの中で、彼のことを犠牲にしている
事が明らかになる。アニメを例えに出していたけど、軽視
することで後々のエピソードに響くような気がするな。
ただ今後このキャラクターがこのドラマに出ていない所を
見るとその心配も取り越し苦労みたいだけど。

ジェド・バートレット (マーティン・シーン) 大統領、民主党
サム・シーボーン (ロブ・ロウ) 広報部次長
CJ・クレッグ (アリソン・ジャニー) 報道官
レオ・マクギャリー (ジョン・スペンサー) 首席補佐官
トビー・ジーグラー (リチャード・シフ) 広報部長
ジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ウィットフォード) 次席補佐官
ドナ・モス (ジャネル・モロニー) ジョシュの秘書
チャーリー・ヤング (デュレ・ヒル) 私設秘書
アビー・バートレット (ストッカード・チャニング) 大統領夫人

マーガレット・フーパー (NiCole Robinson) 大統領府職員
ゾーイ・バートレット (Elisabeth Moss) 大統領の末娘
ダニー・コンキャノン (Timothy Busfield) CJに好意を持つ記者
キャロル・フィッツパトリック (Melissa Fitzgerald) 報道官秘書
ボニー (Devika Parikh) 広報部長秘書
ジンジャー (Kim Webster) 広報部秘書
ドロレス・ランディンハム (Kathryn Joosten) 大統領公設秘書
エインズリー・ヘイズ (Emily Procter) 共和党員・弁護士


ジョーイ・ルーカス (Marlee Matlin) 政治顧問。世論調査官
ミッキー・トロップ (Tony Plana) 長官
ジャック・スローン (Richard Riehle) デトロイト警察
ゴッドフリート (Ted McGinley) TV"キャピタルビート"
ケニー・サーマン (Bill O'Brien) 手話の通訳
マイク・クライスラー (Glenn Morshower)
ロビー・モズレー (Gregory Alan Williams)

セス・ジレット (Ed Begley Jr.) 民主党・ノースダコタ
--- (Sean Patrick Murphy) Floor Manager
--- (Adam Alexi-Malle) 大統領の通訳
トム (Ralph Meyering Jr.)
トンプソン (Thomas Spencer) Military Aide
--- (Marvin Krueger) 職員
--- (J. Michael Flynn) 職員
ビリー (Patrick Falls) WHのコック
カリー (Emiko Parise)
--- (Lee Warren Jones) Aide
スミス (Joe Bernier) シークレットサービス


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