ザ・ホワイトハウス
The West Wing (シーズン2)





第18話 17人目の男 17 PEOPLE

脚本/Aaron Sorkin 監督/Alex Graves
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議事進行妨害の有った晩からトビーは悩んでいた。
石油業界と癒着している
ホインズ副大統領が、何故率先して
石油業界を批判したのか。
二日後、そしてそのまた二日後までトビーは思い悩み、ついに
レオに相談する。もしかして次の選挙戦でホインズ副大統領
を候補から外そうとしているのか。しかしレオは考えすぎだと
一蹴する。翌朝、トビーはレオのオフィスで朝を迎える。
ホインズは次の大統領選に出馬を考えているのではないか?と
尋ねると、出るとしても6年後だろうとレオは語る。
その晩にもトビーはレオのオフィスを尋ね、ホインズはIT業界
が密集している
ニューハンプシャー州で演説を行おうとしてい
る事を告げ、大統領が居るのにジェドが元州知事をしていた
土地で演説を行うなんて異常な事態ではないか?とする。しかも
表向きはキャンプ旅行としている事がまた胡散臭いという。
もしかして大統領が出馬しないのを知っているのではないか?と。

PM23:35。レオはジェドの元に行くと、トビーはホインズの動き
で全てを感づいていると告げ、トビーには全てを話したらどうか
と告げる。これはスタッフたちの気持ちを知るチャンスでは
ないかという。

記者クラブ主催のディナーパーティーに招待された大統領とス
タッフたち。
サムジョシュはその場でスピーチする原稿の草案
を見てあまりに寒いスピーチ故に書き直しを考えていた。

その頃ジョシュは
ドナに向けて花束をプレゼントする。
ドナに花束を受け取ったか?と尋ねるジョシュは、その花は
ドナが秘書になった日を記念するプレゼントだという。
しかしドナは私が秘書になったのは2月だとして、4月にプレゼ
ントを贈るなんておかしいという。しかもジョシュが花束を
贈るときは常に嫌がらせの時でしょうと告げる。ジョシュは
プレゼントしたのだから一言有っても良いのではないか?と
ふてくされる。そんな中、ジョシュはこれからサムとスピーチ
原稿を作るので君も来ないかと誘う。何で私を誘うのか?とする
と、君ほど笑える人物は居ないじゃないかと語る。

ヘイズの元に行くサム。
ヘイズは母校の
スミスカレッジに行く時の原稿を作成していた。
大学では
男女平等法についての講演が有り、そこに出席する
のだという。しかしヘイズは男女平等法には反対側の立場の
人間だった。フェミニズ発祥の大学で反対側に回ったら総スカン
を喰らうのではないか?とするが、私は南部出身の共和党員だと
告げる。サムはスピーチ原稿を手伝って欲しいと頼む。

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■17人目の男

タイトルの人数はなんと、ジェドの病気の事実を知っている
人の数だった。多発性硬化症。
今回16人目としてトビーが知ることになる。
全てはホインズの行動の意図を探っていたのが発端であり、
ジェド政権を守るためのトビーの行動が有る意味、ジェドを
苦しめることになってしまった。ただいつまでも隠し通せる
事ではないしね。

■サムとヘイズ

ヘイズは今回男女平等法の是非について、母校でのディスカッ
ションに参加する予定らしい。そこにはマスコミなども多数
詰めかけることもあり、発言は公にも知らされる事になるが、
フェミニズム発祥の大学を卒業しているヘイズが逆に反対の
立場を取ることにサムは、不思議顔。
結局話し合っている内に、共和党と民主党の罵り合いが始まる
といういつものパターンだけど、ヘイズは既に憲法で保障され
ているもので二重に守る必要性がないこと。またそれを制定
すると今まで男性の下で働いていたとの事実を認めることにな
るのが屈辱的な様だ。また必要以上に法律を作ると自由を奪って
しまう事になるという事情も有るとのこと。

しかし今回のヘイズは、狙っているのかFBI Tシャツを着ている
所が笑えたぞ。

■ジョシュとドナ

ドナに花束をプレゼントしたジョシュ。
記念日にされるのが嫌なドナは、ジョシュに対してありがとう
の一言も言わない。この流れは、ジェド大統領が自分の過ちを
決して認めずトビーに一切謝罪しない流れと対照的だ。

ドナがジョシュの秘書になったときのエピソードが披露され、
結果的に二人の結束感が増していくという流れだった。

■サムはスピーチを考える

まぁあんまり意味のない流れだったけど、自虐ネタと称して
色々と個人攻撃していく辺りの楽しさが詰まった流れだった。
サムは相変わらずコールガールの事を責められていたし、
アメリカ人に弱みを握られると一生ついて回りそうな感じがして
怖い。
サムがヘイズに対してドナがジョシュの秘書になるまでを
さらりと語ってしまうとか、なかなか見応えがあった。

■トビーの怒り、そして失望へ

自分の職、そして未来を失いかけているので怒るのも分かるし
何よりも一国の運命を握っている大統領が病気であり、それを
公表していないことが国民に対しても裏切り行為だと想って
いるようだ。とても真面目なトビーの姿で、全てに於いて
トビーの主張が有利なだけに、大統領とかレオが必死に説得
するも、無駄だといわんばかりの状況だった。
いつもは穏和なジェド大統領も激高する姿があったしね。
何よりもインドとパキスタンの核危機の際に、倒れた事を
受け、その状況の中で大統領ではなくレオが指揮していたと
言う辺りは、確かに公になると相当ヤバいことになるかも。

■レオはそれでも信じてる

ジェド大統領が出馬する事。
それだからこそ大統領の再選を望むチームを結成したのだしね。

ジェド・バートレット (マーティン・シーン) 大統領、民主党
サム・シーボーン (ロブ・ロウ) 広報部次長
CJ・クレッグ (アリソン・ジャニー) 報道官
レオ・マクギャリー (ジョン・スペンサー) 首席補佐官
トビー・ジーグラー (リチャード・シフ) 広報部長
ジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ウィットフォード) 次席補佐官
ドナ・モス (ジャネル・モロニー) ジョシュの秘書
チャーリー・ヤング (デュレ・ヒル) 私設秘書
アビー・バートレット (ストッカード・チャニング) 大統領夫人

マーガレット・フーパー (NiCole Robinson) 大統領府職員
ゾーイ・バートレット (Elisabeth Moss) 大統領の末娘
ダニー・コンキャノン (Timothy Busfield) CJに好意を持つ記者
キャロル・フィッツパトリック (Melissa Fitzgerald) 報道官秘書
ボニー (Devika Parikh) 広報部長秘書
ジンジャー (Kim Webster) 広報部秘書
ドロレス・ランディンハム (Kathryn Joosten) 大統領公設秘書
エインズリー・ヘイズ (Emily Procter) 共和党員・弁護士


ジョン・ホインズ (Tim Matheson) 副大統領
マーク・オドネル (Timothy Davis-Reed) WHのスタッフ
ラリー (William Duffy) WHのスタッフ
エド (Peter James Smith) WHのスタッフ


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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