ザ・ホワイトハウス
The West Wing (シーズン2)





第21話 突然の悲劇 18TH AND POTOMAC

脚本/Lawrence O'Donnell 監督/Robert Berlinger
--------------------------------------------------------
レオはジョーイに世論調査を頼んだことを大統領に話す。
その世論調査の結果が出て、地下室で話し合いが行われること
になっていた。
サムは世論調査の数字など判断基準にならないと一蹴。
ジョーイは通訳のケニーと共に来る中、大統領の病気の事実
を知る7人のスタッフが地下室に集まる。
ジョーイから世論調査の事が語られる。調査はミシガン州の
州知事という設定で、1170人から回答を得たという。
結果健康問題を隠していた件で、17%は許せる。83%は許せない。
再選出馬に於いて、71%は投票しない。74%はMSは命に関わる
病気だと思っていること、民主党支持者の62%が票を入れない
という結果が出ていた。

そんな中、ハイチで、ハイチ軍が次期大統領になるはずの
デサ
リン大統領
を裁こうとして掴まえようとしている事実が発覚。
肝心のデサリンの行方が掴めないとして、ホワイトハウスでは
騒然となっていた。噂ではドミニカに逃げたのではないかと
言われているが、大統領は軍が国家警察の主権を奪おうとして
いる情勢不安の国で、アメリカ大使館員を避難させるべきか
で対応に迫られる。

サムたちは大統領の件でどのように国民に知らせるのかを
話し合っていた。CJはテレビの生放送の場で、大統領自らに
語らせようと提案。生放送ならば変な編集が無く事実が伝え
られるという。そしてそれは明後日の晩・水曜日のテレビ
番組であり、その後会見を行うという。会見をするのはマスコミ
をコントロールするためのものだという。マスコミは大統領
の再出馬の件を尋ねてくるハズなのできっちり対策を取らねば
ならない事を告げる。

チャーリーはドロレスと話し合う。
ドロレスは新車を購入したというが、チャーリーはドロレスが
ちゃんと交渉して値引きして買えたのか尋ねる。ステレオの
スピーカーは装備しているのかとか、キャンピングカーを
率いるための牽引装置はついているのか、保証期間はどうなの
かなど色々と尋ねる。

ジョシュはレオに呼び出される。
ジョシュのレポートを読んだレオはタバコのニコチンの害
に於いて、司法省は31人の弁護団で挑むのに対して、タバコ
企業は1893人の弁護団が就いていること。人件費も10倍以上
の開きがあることに驚き、なんとか出来ないのかと尋ねる。
資金流用法案が委員会で通らない限り難しい事を訴える。
--------------------------------------------------------

■煮詰まるバートレット政権

最終話直前に出てきた問題は、ハイチ軍の暴動。
そして懸念となっていたジェドの病気の隠蔽問題。
そしてタバコの害の件でのタバコ会社との問題。

■ランディンハムさん、新車を購入

ピリピリしたムードの中でも唯一、ドロレスが購入した新車
の話が息つくエピソードだっただけに最後の衝撃のオチは
なんとも複雑な思いにさせてくれる。
ドロレスが値引きをせずに車を購入したのも、ホワイトハウス
職員として、ジェド政権に突っ込み処を与えないような配慮が
存在しているんだよね。

男に新車購入の話をすると如何に面倒くさいことになるのか。
そんなエピソードの面白さは伝わってくるものだけに、なんと
も辛い結末だった。

■タバコの件

民主党員の中でも、ウォーレンとロシターという二人の議員
はイデオロギーから反対を表明している。
元々二人は連邦検事だったようで、訴訟には疑問らしい。
1950年代からタバコ会社はニコチンの害を知りつつも売り続け
ていたのが問題だが、今更騙されたとして法で保護する価値は
無いのだという。ジョシュは若者達がニコチンの害で命を
落としていることを訴えるが、果たして伝わるのか?

■ドナに大統領の件が伝わる

伝えたのはトビーだった。
ジョシュにしてみれば自分で伝えたかったという。
今回亡くなってしまうランディンハムさんにも大統領は
伝えたかったハズだ。
秘書仲間の中ではドナだけに伝わった辺りが、如何に彼女の
存在の大きさを伺わせるものがある。

■ハイチの件はどうなる?

シチュエーションルームでピリピリムード。
特にデサリン大統領をアメリカが保護して国外に退避する際に
空港で交戦があり、三人のハイチの兵士を殺してしまった。
後々しこりとして残ってくるのか。
元々アメリカがデサリンを推していたみたいだけど、彼は人道
援助用の金を1800万ドル着服していたのだという。
なんとなく日本政府が保護したペルー大統領の件がベースに
なっていそうな話だね。

■アビーに対してオリバーは弁護士の必要性を訴える

アビーが医療法を違反していることを指摘し、弁護士同伴での
会見にすべきだと訴える。アビー自信は夫人という立場よりも
ドクターとして呼ばれることを望んでいるようで、今の立場
は相当窮屈に思えていそうだ。
夫の傍にいたいとする彼女は果たして弁護士を同伴させるのか。

■射手座

ジェド大統領の地下での会合の時にはこんなコードネームで
呼ばれていた。冒頭からジョシュが射手座についてブツブツ
言っているので何かと思った。どういう意味があるんだろうね。

■最後にレオが決起

ジェド大統領が再出馬するかどうか分からない状況なので、
スタッフたちはみんな意向がどうなのか気になっている。
レオは今晩ジェド大統領も含めて会議する事を告げる。
弱気になっているスタッフたちを鼓舞したレオ。
卑怯な妨害にも怯むことはないとし、司法委員会の件で対応
に苦慮しているジョシュにもゴーサインを出した。
果たしてシーズン2最終話はどんなオチを用意するのか。

ジェド・バートレット (マーティン・シーン) 大統領、民主党
サム・シーボーン (ロブ・ロウ) 広報部次長
CJ・クレッグ (アリソン・ジャニー) 報道官
レオ・マクギャリー (ジョン・スペンサー) 首席補佐官
トビー・ジーグラー (リチャード・シフ) 広報部長
ジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ウィットフォード) 次席補佐官
ドナ・モス (ジャネル・モロニー) ジョシュの秘書
チャーリー・ヤング (デュレ・ヒル) 私設秘書
アビー・バートレット (ストッカード・チャニング) 大統領夫人

マーガレット・フーパー (NiCole Robinson) 大統領府職員
ゾーイ・バートレット (Elisabeth Moss) 大統領の末娘
ダニー・コンキャノン (Timothy Busfield) CJに好意を持つ記者
キャロル・フィッツパトリック (Melissa Fitzgerald) 報道官秘書
ボニー (Devika Parikh) 広報部長秘書
ジンジャー (Kim Webster) 広報部秘書
ドロレス・ランディンハム (Kathryn Joosten) 大統領公設秘書
エインズリー・ヘイズ (Emily Procter) 共和党員・弁護士

ジョン・ホインズ (Tim Matheson) 副大統領
マーク・オドネル (Timothy Davis-Reed) WHのスタッフ
ラリー (William Duffy) WHのスタッフ
エド (Peter James Smith) WHのスタッフ
オリバー・バビッシュ (Oliver Platt) WH法務
ジョーイ・ルーカス (Marlee Matlin) 世論調査、聾唖者


ナンシー・マクナリ (Anna Deavere Smith) 安全保障省
アンディ・リッター (John Rubinstein) 司法省の委員会
ポール・ハケット (Peter Michael Goetz) CJが面会するTV経営者
ウォーレン (Richard McGonagle) 民主党・法案反対派
ロシター (Robert Walden) 民主党・法案反対派
ロビー・モズレー (Gregory Alan Williams)
ヘンリー (Victor McCay)
マイク・クライスラー (Glenn Morshower)
ケニー・サーマン (Bill O'Brien) ジョーイの通訳
トンプソン (Thomas Spencer) 軍部の補佐官
ドニー (Bradley James) シークレットサービス
サリー (Ana Mercedes) 軍部の補佐官
シドニー (Roger Ontiveros) ナンシーの部下
ケーティ・ウィット (Kris Murphy) CJに質問する記者
クリス (Mindy Seeger)
マーク・オドネル (Timothy Davis-Reed)
スティーブ (Charles Noland) リポーター 
--- (Wendy Haines) アビーを護衛
--- (Eric Payne) シークレットサービス
ダン (Gary Carlos Cervantes)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system