ザ・ホワイトハウス
The West Wing (シーズン2)





第22話 決断の時 TWO CATHEDRALS

脚本/Aaron Sorkin 監督/Thomas Schlamme
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ポトマック通りでドロレスは泥酔した女性運転手に追突事故を
起こされ死亡する。

レオは、会見前に民主党員たちにジェドの病気の事実を話す。
民主党が次の選挙に苦戦するのは必至。問題は隠蔽していた
事だと
ハリービルは激怒。ジェドは再出馬を断念すべきだと
告げる。レオは今夜会見する事を告げる。

ドロレスの死を受けてサムはトビーに、ジェドの会見は延期
した方が良いのではないかと告げるが、既にリークした事だと
して却下。トビーの元に4時に
グレッグ・サマーヘイズが面会
に来ると報告が入る。

CJはキャロルに席順を決めるよう指示する中、ジョシュはCJ
司法省とタバコ会社の訴訟の件について相談する。
資金管理をしている委員会のメンバー15人のウチ、8人が訴訟
の為に追加資金を投入することを反対しているという。民主党員
の中でも、
ウォーレンロシターは反対していると。ジョシュ
はこの件で声明文を書いたとしてCJに見てもらうが、今は出さ
ない方が良いとし、今訴訟の件を話題に出しても全く取り上げ
られないだろうという。

民主党議員たちは、指名候補について話し合う。
ホインズ副大統領ならばすぐに選挙資金も指示も集まるとして、
民主党員たちの意見は一致。他にも
ウェドランド、ハッチンソン
ジレット
など候補者は居るが、党の戦略としてはホインズだと
告げるトニー。しかしサムはそれを否定する。

その頃、WHの戦略室では
ハイチで起きているクーデターについて
話し合いが行われていた。その中でも問題視されているのは
アメリカ大使館を取り囲んでいる1200人のハイチ軍について
の対応だった。
ナンシー・マクナリは、フィッツ・ウォレス
現地に送ろうと提案する。ハイチ軍の
フランシス・セント・ジ
ャック
は、軍学校の際に同期だった人物だという。ジェドも
その案にゴーサインを出す。

ジェドはその頃ドロレスとの出会った頃について考えていた。
ジェドが学生時代に、校長をしていた父からドロレスを秘書
だとして紹介された事。

そんな中、ワシントンに向けて
熱帯性の嵐が上陸していた。
5月にそんな嵐が来るのは異例のことだとジェドは告げ、海洋
気象庁に調べさせる事に。
ジェドの元に一時間後に
大聖堂でドロレスの葬式が有ることが
報告される。
ジェドは会見の件で話し合いをしていると、突然部屋のドアが
誰も手に触れていないにもかかわらず開き始める。チャーリー
に修理させると告げるが・・・

大聖堂へ向かう中、アビーはジェドに話しかける。
加害者の女性は退院したという。しかし危険な運転をしたことで
起訴されるとの事だった。

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■いよいよシーズン2のフィナーレ

なんと言っても問題山積のまま最終話に突入したこと。
ハイチでのクーデターに、ドロレスの死、タバコ会社との訴訟
に、そしてジェドの病気の公表と再出馬の問題。
果たしてどんな形で解決に導くのか。

■ジェドとドロレスの出会い

今回はまた随分若い頃のジェドとドロレスの姿があった。
ジェドの親は大学の校長をしていたのね。
こんな若い頃からずっと一緒に言い合いしていたかと思うと
彼女の死はジェドにとって相当な喪失感だろうと思う。
今回何度も大統領室の部屋のドアが開いてしまうところなど、
如何にもドロレスの仕業だろうなと思わせる所があり、
なんとも切なさが漂う。

■大聖堂でのジェドの怒り

大学時代から礼拝堂に於ける宗教性に関して、なんら疑問を
持っていたのね。ジェド自身は母親の意思をついでカトリック
教徒。大学時代にタバコを吸っているものが居るとして父親
から指摘されていたけど、このときもジェドが吸っていたで
あろう事が伺えるエピソードだった。
ドロレスの死に対して神に怒りを覚えるジェド。
自分が国民に嘘をついていたための罰なのかと思いつつも、
教えを守り御心を広めて来たつもりでいたのに、一番大事な
ものを奪った神に怒り心頭。しかしそんなジェドに対して
ドロレス自身が神の仕業ではない事を訴える辺り、凄い内容
だった。

■季節外れの嵐

ここ100年起きては居ないという季節性の嵐。
一体その嵐は何を意味するのか。

■ポケットに手を入れ笑うのは決めた事の合図

ドロレスとの学生時代のエピソードを通して、大統領となった
今でもそんな癖があるのであろう事は言うまでもなく、そして
それが再出馬を決意する証であろうことは、明らかだった。
会見場でのジェドの凛として晴れ晴れとした迷いのない表情が
シーズン3を期待させるものへと繋がっているね。

ジェド・バートレット (マーティン・シーン) 大統領、民主党
サム・シーボーン (ロブ・ロウ) 広報部次長
CJ・クレッグ (アリソン・ジャニー) 報道官
レオ・マクギャリー (ジョン・スペンサー) 首席補佐官
トビー・ジーグラー (リチャード・シフ) 広報部長
ジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ウィットフォード) 次席補佐官
ドナ・モス (ジャネル・モロニー) ジョシュの秘書
チャーリー・ヤング (デュレ・ヒル) 私設秘書
アビー・バートレット (ストッカード・チャニング) 大統領夫人

マーガレット・フーパー (NiCole Robinson) 大統領府職員
ゾーイ・バートレット (Elisabeth Moss) 大統領の末娘
ダニー・コンキャノン (Timothy Busfield) CJに好意を持つ記者
キャロル・フィッツパトリック (Melissa Fitzgerald) 報道官秘書
ボニー (Devika Parikh) 広報部長秘書
ジンジャー (Kim Webster) 広報部秘書
ドロレス・ランディンハム (Kathryn Joosten) 大統領公設秘書
エインズリー・ヘイズ (Emily Procter) 共和党員・弁護士

ジョン・ホインズ (Tim Matheson) 副大統領
マーク・オドネル (Timothy Davis-Reed) WHのスタッフ
ラリー (William Duffy) WHのスタッフ
エド (Peter James Smith) WHのスタッフ
オリバー・バビッシュ (Oliver Platt) WH法務
ジョーイ・ルーカス (Marlee Matlin) 世論調査、聾唖者
スティーブ (Charles Noland) リポーター 



若い頃のドロレス (Kirsten Nelson)
若い頃のジェド (Jason Widener)
グレッグ・サマーヘイス (Don McManus) ケーブルテレビ
バートレット (Lawrence O'Donnell) 父
ロビー・モスレイ (Gregory Alan Williams) 軍人
ビル (John Bennett Perry) 下院議員
ハリー・ウェード (Fred Ornstein) 下院議員
--- (Bill Gratton) アドバイザー
--- (E.E. Bell) アドバイザー
ハンソン (Patrick Thomas O'Brien)
トニー・フィリップス (Christopher Murray) 議員
レンフロ (Shelley Malil)
グリーンウェイ (Angelo Tiffe)
--- (Jane Lynch) Reporter in Briefing Room
モナハン (Robert A. Becker) 聖職者
--- (Trevor Eddy) バートレットの友達
サンディ (Doris E. McMillon) リポーター
ロジャー・サリアー (Ivan Allen) ニュースアンカー
--- (Lewis Grenville) リポーター
--- (Wendy Poole) スタッフ
--- (Michael Ahl) Air Force Major General
--- (Brian Dragonuk) Mourner at Cathedral
--- (Daniel Ferro) FBI
--- (Thomas M. Hagen) Pallbearer
--- (Tracey Kimball) リポーター
--- (Christopher J. Marcinko) Third Reporter 


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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