シンデレラマン

演出/ユ・ジョンジュン
脚本/チョ・ユニョン

http://www.tv-tokyo.co.jp/cinderella_man/


第8話 夢と現実

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ユジンに好きだと告白したデサン。ユジンもまたデサンを好き
だと答えるが、この道の先輩としてという形容詞が付いた後、
ご機嫌を取らなくてもデザインは考えると彼女は答える。
一人になった後、ユジンはまさか本気だったのか?と思うが・・

デサンは彼女のことを何時も見ていたい、逢えないときも傷つ
いていないか心配だと思う。全然気持ちが通じていなかったこと。
いつもは詐欺師呼ばわりだが、告白したらほら吹き扱いだと
悲しむ。

デサンの店"坊ちゃん"に、客のクンソンがやってくる。
彼は仁川、釜山、木浦にナイトクラブを作るために、ホステスに
着せるドレスを探しているという。しかし彼が求めているのは
ブランドものでゴージャスなもの。ここには無いとして帰ろう
とするクンソンに、ご要望に応える服を用意するので一度だけ
チャンスが欲しいと告げる。

試作品を持って出社しようとするユジンを見掛けたジェミンは
彼女を乗せて会社に一緒に出社。その姿を見たセウンは何時の
間に二人が仲良くなったのかと思う。

デサンの元にヨ秘書がジュニ用の名刺を作ってもってくる。
デサンはその名刺を使ってクンソンに取り入り信用させると
契約にこぎ着けようとする。あの店は市場調査のために経営し
ていると嘘を付く。

ソフィアアパレルの会議では、セウン、ヒョンジョン、ユジン
の作品が並べられ、どれを今回の企画のメインにするかで話し
合いが為される。ドンヒョンは一番コンセプトに近いのはセウン
の作品だとするが、エレガンスは差別化を図るという意味で、
インパクトを重視するためにはユジンデザインの大胆なカット
の服が必要だという。それに賛同したジェミンは今回のメインを
ユジンのものに決定する。

ユジンは大喜びで母親にも電話する。セウンはおめでとうと
告げるがデザインで負けたのではなく、今回のコンセプトが
貴方に有っていたモノだと告げる。

生地屋のベルベットの元に行くデサンは、彼女から"坊ちゃん"
からのデザイン指示書が届いているという。ユジンがデザイン
したものだが、デサンは"坊ちゃん"の為にデザインしてくれた
ものと勘違い。すぐに明日までに仕上げられないかと発注して
しまう。それを見ていた東大門で店を開く"チェリーピンク"の
オーナー・サモクは仕上がった服を横流しして自分の店で販売
することになる。
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デサン、ついに告白も冗談と受け取られる。

これって何気に惨い仕打ちだな。
あまり深い関係になりたくないとして意図的に冗談に取ろうと
するって展開は有るけど、日頃のデサンのキャラクターが災い
したのかな。確かにこの瞬間だけデサンが真面目キャラになって
いたものね。

ジェミン、二度目の告白もやっぱり撃沈。

ジェミンの本命はセウンであり、彼女がジュニを好きだと言った
ので告白できなかったが、ついに二度目の告白。
しかし彼女からは貴方は傍にいて安心する人と愛している人を
勘違いしていると言われる。しかし他人の気持ちを勝手に解釈
して断るというのは、都合の良いいい断り方だな。しかもキス
までしているし。
安心する存在だから好きでも別に問題は無いと思うのだが・・・

ドラマとしての典型的な流れ。

前半部に物語が上手く機能してしまうと必ず後半部ではしっぺ
返しが来る。デザインが採用されユジンは順風満帆かと思わせ
ておいて、後半部は見事なくらい叩きのめした。
デサンにしても悪気が有ったわけではなく、自分のためにデザ
インしてくれたと思ったのだろうね。サプライズを演出する
ハズが別の意味でサプライズとして伝わってきてしまった。

東大門市場のコピーのされ方が上手く再現されている。

東大門で働く人を見たら決して信用してはいけない。
コピー商品として流通していく過程が面白いように再現されてい
る。
デザインを生地店にコピーさせたところがそもそもの間違い。
服が出来ていく各工程に置いても、デザインをコピーして
儲けようとする輩の多いこと。
サモクの言い訳は典型的な韓国人の姿で、デサンの為に店で
売っているとする責任転嫁の様な言い訳が実に滑稽に写るシーン
となった。

ネタばらしの連鎖的展開。

・ユジンの母が"坊ちゃん"で働いていることがバレる。
・デサンがジュニとして入れ替わっていることがイサンに
伝わり、そこからセウンにも伝わる。
・ユジンとジェミンがキスしようとする前にデサンが躍り出る。

物語がちょうど半ばで、洗いざらいぶちまけるよな展開。
まぁジュニも手術が上手く行ったというし、これからは堂々と
していくのか?

ユジンの複雑な心情。

少なからずコピー商品に関する複雑な心情が存在している彼女。
なんといってもコピー商品を否定することは、それを売って
育ててくれた父親を恨むことであり、自分の成長さえも否定
すること。この辺の葛藤はなかなか興味深いモノが存在している
と思う。

イ・ジェミン …… ソン・チャンウィ (長男)
オ・デサン …… クォン・サンウ ("坊ちゃん"の店員)
イ・ジュニ …… クォン・サンウ (次男)
チャン・セウン …… ハン・ウンジョン (財閥モア)
ソ・ユジン …… ユナ (デザイナー志望)

カン・ジュオク …… チョン・ヘソン (ジュニの祖母)
オ・ソニョン …… ユ・ヘリ (ジェミンの母、後妻)

アン …… アン・ソクファン (執事、冒頭で赤ちゃんを連れて行く)
エレガンス・カン …… イ・ビョンジュン (セウンの先生)
ユン・ウニ …… イ・ギョンジン (ユジンの母。倒れる)
イ・クッスン …… チャン・ジョンヒ (婦人服"オードリー"主人)
キム・ドンヒョン …… カン・ドンヨプ (ソフィアの面接官)
イ・ヒョンジョン …… キム・ミニ (ソフィア・デザイン長)
キム・ドンヒョン …… カン・ドンヨプ (ソフィア)

マ・イサン …… チョンウ (大陸総合サービス、借金取り)

ヤン・マダム …… パク・チュヒ (ホステス、テボンが売り込み)
ユ・ジョンヒ …… イ・イルファ (ジュニの母)
イ・ガンイン …… アン・ネサン (ジュニの父親・故)
ベルベット・リー …… ラ・ミラン (生地)
--- …… イ・デヨン (デサンが得意にする服修繕会社社長)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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