俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)、畑嶺明、桃井章(3)(5)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)、出目昌伸(3)(4)、小山幹夫、
土屋統吾郎(7)
音楽:トランザム


第7話 人はみなひとりでは生きてゆけないのです
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カースケはたちばな荘に引っ越してきたこともあって、新しい
布団を購入する。女と布団は新しい方が良いとするグズ六。
自分が資金を提供したのだから一番最初に新しい布団で寝る
のは自分だと主張する。カースケとオメダは自分もアルバイト
で家賃の一部を払っているので一番に寝る権利は有ると主張。
結局ジャンケンで決めることになるが、その時、大家の娘・
坂田奈美がまだ一度しか使っていない布団があるとして、使って
欲しいとしてもってくる。友人の女性が寝た布団と言うことで
カースケは大興奮。そんな盛り上がりを見せている所に、
突然男性が入り込んできて五月蠅いと文句を告げる。

今日は日曜日。カースケたちは食堂に行き昼食を食べに行く。
坂田大五郎は三人のウチ、娘は誰に気があるのが気になる。
オメダかに思えたが、カツ定食のボリュームを見て、すぐに
グズ六に好意を寄せている事を知る。大五郎に住民の一人で
ヨレヨレのワカメのような若者が住んでいるが誰なのか尋ねる。
すると浪人生で東大を目指している
浜田大造だという。三年
も頑張っている事を聞く。

クズ六は上機嫌だった。紀子だけでなく、会社では順子や和子
から好意を寄せられ、そして奈美にまで好かれていたのである。
なんでこんな奴が人気があるんだと拗ねるカースケたちに対して
自分には大人の男としてのセックスアピールが有るのだと告げる。
納得のいかないカースケたちは、それならば実験しようという。
街で歩いている女性を誰がナンパ出来るのか。

一番手のオメダは声を掛けられず。
二番手のカースケは声を掛けるも、考えておくとして立ちされ
られてしまう。グズ六がナンパすると見事女性が一緒に食事を
しようと言われる。友達が他に二人居るので、みんなで合コン
しようという事になる。しかし連れて行かれた先には、紀子の姿
が有った。ナンパしたのは紀子の友人だったのである。

カースケたちはアパートに戻る際、グズ六に紀子の事は諦めて
奈美にしたらどうか?と告げる。奈美と結ばれれば食事がタダ
になるかもしれないという。そんな中、その話を聞いていた
大五郎は三人に話しかける。紀子という女性は、外の橋の上で
待っている女性のことではないのか?という。2、3日前から
アパートの住民の誰かを待っているようだ告げる。

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モテるグズ六

紀子だけでなく社員の二人はグズ六を取り合う現状があるし、
今回はまた新たなキャラクターとして、奈美が彼に好意を
寄せている事が知られる話だった。
完全にオメダ目当てだと思っていただけに、奈美の態度は
意外に思えた。

たちばな荘での新生活

アパートの一階に定食屋が有るというシチュエーションは
とても羨ましいものがある。ただラーメン屋なんかだとアパート
が隣接していると、夏場はゴキブリなんかが頻繁に出やすい
という事を聞いたことがあるな。

たちばな荘の住民

今回初めてたちばな荘の他の住民・浜田大造を見る話だった。
なんとなく70年代という事をもっとも体感できるような浪人生
の姿だったように思える。
東大に入るために三年も浪人しているという事で、カースケ
たちとは似たような年齢にあるのかな。

グズ六が早稲田出身だという事を今回初めて知った。

カースケたちの人間味溢れる対応

現代では失われてしまった隣人との関わり合いって感じの話
だった。見知らぬ人の命を気にするカースケたちの行動が
熱く、人生に焦りを感じている浪人生の心を上手く癒した
感じのもの。

死ぬ死ぬ詐欺か?

何度も浪人生・浜田大造は死ぬと叫んでは、カースケたちが
必死になるのを影で笑ってみていた。非常に残念な性格を
しているが、本人にとっては受験のストレスに加えて、これまで
の人生でここまで必死になって自分のことを心配してくれる人
に出会ったことが無かった為に、心地よい気分に浸っていたのだ
ろうね。

中村雅俊さんがドラマ中にギター片手に歌を披露

これなんて曲でしたっけ。
オープニングの曲といい、心地よい歌だね。
思わずドラマを見た後、amazonでCD購入してしまった。
明日辺り届くだろうか。


今日の詩

明日のために 今日を生きるのではない 今日を生きてこそ
明日があるのだ


津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (クズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

現バスケ部員
保積ぺぺ、清水昭博、福田信昭、岡田直樹、佐久間宏則
三景啓司


谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 … 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 … 水沢有美 大五郎の一人娘
浜田大造 … 森川正太 (ワカメ、たちばな荘の浪人生)
富永 … 永野裕紀子 (浜田と同郷で高校時代の同級生)

北川博子、竹村真吾、久里和代
近江大介、今井和雄、中野浩子、寺本梢


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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