俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)、畑嶺明(8)、桃井章(3)(5)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)、出目昌伸(3)(4)、小山幹夫、
土屋統吾郎(7)(8)
音楽:トランザム


第8話 男の胸には哀しさがあるのです
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カースケとオメダはちり紙交換回収のアルバイトをする。
ついでにグズ六が販売する英語のカセットテープも売りに出す
作戦。

その頃、
世界教育販売社に仮入社中のグズ六は未だにカセット
が売れず、上司の部長から厳しく言われる。正社員になる意志
は有るのか?現在就職難なので、募集すればお前以外に優秀な
人材が幾らでも来るというのである。グズ六の会社の女子社員
の和子や順子はグズ六が怒られるのを見ておれず、邪魔しよう
と画策する。自分も必死になって売り歩いているが運がない
というグズ六。

一方カイースケたちは洋子の姿を見かけ、声を掛ける。
洋子はおめかしして、これからラジオ局の人に会うのだという。
就職前にやっておくべき事を教わり、食事をするという。
オメダとカースケにも早く仕事を決める様告げる。

そんな中、カースケたちは
左内坂ハイムに住む・田島家から、
不要な雑誌や新聞が有るので引き取りに来て欲しいと言われる。
部屋に上がると彼らは麻雀していた。今度アメリカに渡るために
語学の勉強が必要だという田島の言葉を聞いて、カースケは
友人で英会話のカセットを売っている人物が居ることを告げる
と、興味は有るが麻雀で勝ったら購入するという。
オメダは田島が購買していた雑誌
"モーターカー"が不要で有る
事を聞いて、懐かしさのあまり持ち帰る。

グズ六は訪問販売に出るも、独身寮に売りに入ったり、外国人
の家に販売に入ったりで散々な形だった。

紀子はグズ六と待ち合わせしている喫茶店で待つが、一向に
来る気配がないために会社に電話する。しかしまだ帰社してい
ない事を聞かされる。

カースケたちは回収した古雑誌を集積場へと持って行く。
回収した雑誌の中で先ほどモーターカーの雑誌をもらってきた
オメダは、取りあえずそれを別の所に置いておく。すると近くに
同じ仕事をしていた
テツオがその雑誌を見ていた。

紀子はグズ六に会うために
食堂いろはに会いに行く。
まだ帰宅していないと聞くと、食堂で待たせてもらうことに。
奈美と大五郎は誰を待っているのか気になり紀子に尋ねると
熊沢である事を知る。奈美は動揺して食器を落としてしまう。
更に熊沢の事を尋ねて、和子が来たことで、三人の女性は
にらみ合いの状態になる。

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もてる熊沢

今回は食堂いろはに、熊沢目当ての三人の女性・紀子、和子、
奈美が集まった。面白い鉢合わせだけど、本人にとっては、
仕事で悩んでいる時に辛いシチュエーションになった。

ちり紙交換のアルバイトでやりたい放題

カースケとオメダは、ちり紙交換のアルバイト。
そこで出会った学生らしき男達から、屈辱的な扱いを受ける。

男から譲り受けた雑誌の中には、山手銀行の封筒の中に28万円
の現金。しかしそれを届けると50万円が入っていたことを知る。

テツオ、お前なのか!?

しかしこのテツオは、全額をチョロまかす訳ではなく、何故
22万円なんて中途半端に金を取ったのだろうか。
その優しさから足がついてしまった感じ。

テツオの盗んだ金の行方

なんとも寂しい家庭環境を見た感じ。
テツオの母役は、野村昭子さんだったけど、実に若い。

母は親戚に金を貸すも、騙されていたことが分かり、店まで
取り上げられそうな状況の中、何処で知ったかテツオが救済
の為に盗んだ金を手渡した有す。

しかしあの状況の中で、金のことを切り出すのは難しいものが
有るね。

ちなみに昭子さんが経営するのは、玉柳食堂
小さい子供達が沢山いたけど、貧乏人の子だくさんの典型だね。

カースケは自分が金を使ったと告げる。

カースケが体を張って自分が金を使かい込んだと告げることで、
28万円を勘弁してもらおうとしたのだろうか?
結局使い込んだとするならば、いずれにしても返金しなければ
ならず、殴られ損という感じがする。
ただグズ六の最低限のプライドを見せる展開に繋がるので、
この展開も仕方がないか。

グズ六の為に英会話カセットを売る

取りあえずグズ六を社員にさせて、紀子にプロポーズさせる
という一連の流れがあるけど、今回例えグズ六のノルマを達成
出来ても、また来月には新しいノルマが発生する。いつまでも
グズ六を助けるわけにはいかないし、彼自身が成長するしかない
んだろうね。しかしグズ六の人柄が出ているのか、セールスで
客に対応するときの優しい笑顔は、顧客を掴んでいきそうな
感じもするけどね。


津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (クズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

現バスケ部員
保積ぺぺ、清水昭博、福田信昭、岡田直樹、佐久間宏則
三景啓司

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)


坂田大五郎 … 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 … 水沢有美 大五郎の一人娘

野村昭子、佐藤晴通、宮崎和命、桑原大輔、小田原博
戸井田稔、佐久間定幸


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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