俺たちの旅 (1975年度10月期・日曜20時枠) 企画：岡田晋吉 プロデューサー：中村良男、奈良邦彦、山本剛正 脚本：鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18) 畑嶺明(8)(9)(11)(15)、桃井章(3)(5)(12)(17)、水木凡(13) 剣持亘(16) 監督：斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18) 出目昌伸(3)(4) 小山幹夫(13)(14)、土屋統吾郎(7)(8)、恩地日出夫(9)(17) 大森健次郎(10) 音楽：トランザム http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/

第18話 結婚するのも大変なのです
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グズ六はカースケに思いを寄せる洋子から公園に呼び出される。
カースケでもケンカしたのか?と問うが、彼女は突然グズ六の
事が好きだという。カースケの事は確かに好きだったが、グズ
六と何度も会っているうちに好きになり、諦めきれないので
本当の気持ちを諦めようとしたのだという。しかしそれはカー
スケが見た夢だった。夢の中までモテやがってと、隣で寝てい
るグズ六に嫉妬する。その頃グズ六は、紀子と両親が彼の元を
訪れ、娘と結婚してくれと両親側から頼まれる夢を見る。
しかしカースケによって起こされる。日曜日何だからもっと
寝かせてくれとするが、もう10時だと言われると、色魔のホー
ムラン王めとグズ六に突っかかる。
オメダによると、カースケは夢の中で洋子がグズ六に愛の告白
をしたから怒っているのだという。それを聞いてグズ六は大笑
い。グズ六は自分が見た夢についても話す。しかしそれを聞いた
カースケは、夢は現実とは反対を見るものだと告げる。

そんな中、部屋に誰かがやってくる。
ドアを開けると不機嫌そうにしている奈美だった。今ここに
紀子と両親が来ているとすると、グズ六は正夢か?とその気に
なる。
話を聞くと夢の通り、紀子の親側から娘にふさわしいのは
君しか居ないとして、娘と結婚して欲しいと頭を下げられる。
先のことは二人に任せるので話し合いで決めて欲しいという。
グズ六は両親が帰宅した後、紀子に尋ねると、なんと彼女は
グズ六の子を妊娠したと話したという。まだキスさえしていない
のに・・・紀子は最後の手段に出たのだとするが、こんな男と
そんな嘘をついてまで一緒になりたいのか?とカースケは呟く。

グズ六は、うちの母は堅物の教師なのでそんな事を言ったら
大変だとするが、妊娠の事は嘘だし言わなければ良いという。

そんな中、グズ六の母が水戸から上京する。
紀子とグズ六が駅まで迎えにいくと、グズ六から紀子を紹介する。
母は結婚したい人がいるからと連絡を受けたとき、貴方ならば
良いと思っていたという。

両家の母が対面する。
互いにザックバランに語り合おうという紀子の母・綾子は、
結婚式は出来るだけ早く行おうという。何故そんなに急ごうと
するのか?と疑問を持つグズ六の母。娘は妊娠三ヶ月だとする
と、母はグズ六に本当なのか?とすごむ。何も言えずにいるグズ
六の変わりに紀子が本当だとすると、よくも恥ずかしい顔一つ
せず言える物だとし、恥を知りなさいと告げると、自分はこの
結婚に反対だと告げる。
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グズ六が紀子と結婚する夢を見た日曜日。
夢の通りに朝から紀子の両親がグズ六のアパートを訪れて
娘と結婚して欲しいと頼んでいく。今まで逢うことさえ拒んで
いた彼に一体何があったのか。

いよいよグダグダしていたグズ六と紀子の結婚がようやく
決まるというエピソード。
ドラマの中では俺たちの旅界のドンファンと化していたグズ六
が身を固めるエピソード故に、彼を好意的に思っている周りの
女性たちがどのような態度に出るのかが、有る意味興味深い
ものが有る。

寄生虫のように社会人グズ六にたかっている学生二人・カース
ケとオメダだけど、肝心の時には彼のことを思って行動して
いる姿に好感なものがあるし、周りにいる人たちがグズ六の
結婚を祝う所に暖かさがある。

結婚前に男女が関係を持つことに対して違和感を覚える時代性
が存在していたけど、僅か30年間でそんな日本人の意識も変化
してしまった所が何とも言えないね。

一度きりの過ち故に今まで肩身の狭い思いをしてきたグズ六
の父が、最後に一言、グズ六のために妻を説得する行動が
何とも言えない味となった。
確かに妻は夫の過ちのせいで、グズ六の恋愛にもそんな怒り
をぶつけている姿があったものね。