俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)、桃井章(3)(5)(12)(17)、水木凡(13)
剣持亘(16)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)
出目昌伸(3)(4)
小山幹夫(13)(14)、土屋統吾郎(7)(8)(20)、恩地日出夫(9)(17)
大森健次郎(10)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第20話 本気になって生きていますか?
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グズ六は紀子と結婚したことで、カースケたちと離れ紀子と
住むことになる。パジャマ姿のグズ六は、朝食を作る紀子を
見て、もうアイツらとではなく朝起きれば紀子さんの顔が見ら
れる事に大喜び。カースケたちが二人の家を訪れるが、熱々
っぽりに嫉妬する。俺も結婚生活をしたいというカースケ。
オメダは就職も決まっていないのに結婚など無理だとするが、
愛さえあれば関係ないという。
二人は学校に行くと、バスケ部の仲間達が集まっていた。
就職が決まっていないのにオメダとカースケだけだという。
後輩達は来月追い出しコンパを行う事を告げると、ついに追い
出されるのかと呟く。もうじき卒業なのに決まっていないのは
二人だけかとオメダも呟く。洋子はオメダに対して、カースケ
は卒業できるかどうかも分からないと告げる。
洋子は明日は倫理学の試験だからちゃんとしなさいと忠告する。

翌日倫理学の事件を受けるも全く出来ないカースケ。
あの単位を落とせば卒業できないままだと洋子。洋子は倫理学
の教師の前で、追試を願い出るが、何故本人が来ないのか?と
指摘される。洋子に言われカースケは教授の下へと頼みに行く。
洋子はカースケに対してホントは卒業できない方が良いと思って
いないか?とし、私一人ヤキモキして滑稽だという。洋子はもう
カースケの面倒は見ないと宣言するも、彼は一体その言葉を
何度言ったのか?と指摘する。洋子はオメダまで巻き添えにしない
でとし、彼はホントに一生懸命ならば今頃彼は就職している
ハズだという。その日暮らしのカースケに対して、オメダが
感化されていると言われる。

カースケはグズ六に逢うと、オメダは俺に影響を受けている
のか?と尋ねる。俺が就職しないせいでオメダも就職しないのか?
と尋ねる。アイツはお前のことを高く買っていて尊敬している
所があるとし、以前彼がカースケが就職できないのに俺が決まる
訳がないと言っていたという。

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カースケは自分の生き方を貫こうとする中で、彼が就職しない
事でオメダが影響を受けているのではないかと疑いをもたれる。
カースケはその責任を感じて、この機会に別々に暮らす道を
模索していく。

いよいよカースケたちも卒業が近付くという事で、今後どの
ように物語を進行させていくのか気になるところ。
まぁこれまでにも大学のシーンはあまり多くなかったけどね。

グズ六が紀子と同棲を始めたことで、彼との関わり方にも
これまでとは多少の違いが出ていくのかも知れない。

オメダが珍しくカースケに対して激怒し殴りかかる姿が有る
ところは、二人の関係が一方的な物ではなく、双方の間で
上手く機能していることを思わせる。

アルバイト中に起こした事故によって一人のベテラン作業員を
傷付けてしまい、一歩間違えばその人の人生を背負うことに
なる所だった。決して遊び感覚ではないのだろうけど、それでも
正社員から見れば十分にチャラい姿があるわけで、責任の無い
立場の彼に一人の男の人生を背負わさせる事へ、カースケに
とってはちょっと辛い形の人生の厳しさを味わう事になる。

意外なのはワカメの役割。
ワカメが人生を楽しく感じ、他の価値観を持つことに繋がるのは
カースケたちと出会ったこと。
何時かは別れなければならないのに、それでも一緒にいて欲しい
とする辺りは、なかなか泣ける物がある。
大五郎や奈美もこの一件に心配してくれる所など、彼らの周りに
いる人の優しさが伺える。

自分には将来や夢に描く物が無いけど、何時死んでも悔いのない
生き方をしたいとするカースケ。その日その日を精一杯生きて
いることを訴え、そんな生き方も有るとする辺り、当時の価値観
からすると、かなり特異に写ったのだろうね。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")


津村みゆき …… 秋本圭子 (カースケの妹)

富田浩次郎、大宮敏充、田代信子、町田博子、今西正男
福田信昭、清水昭博、手塚敏夫、三景啓司


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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