俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)、桃井章(3)(5)(12)(17)(22)
水木凡(13)、剣持亘(16)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)
出目昌伸(3)(4)
小山幹夫(13)(14)(22)、土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第22話 少女はせつなく恋を知るのです
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カースケはアルバイト中に洋子から呼び出される。
ちょうどランチをしようとしていたというカースケは、レスト
ランで逢う。何か用事なのか?というカースケに対して、洋子は
顔が見たかっただけだという。俺の顔を見たって何があるわけ
でもないのに洋子は変わっているとしながらも、カースケは
嬉しそうだった。

オメダが一人アパートにいる頃、妹の真弓が部屋を掃除に来る。
カースケの事を気にする真弓。アルバイトに行っていることを
話すオメダ。真弓は兄に対して、そろそろ家出を辞めたらどう
かと告げ、母さんが可愛そうだという。最近口にはしないけど
腰を痛そうにしているとし、親子は一緒に居てこそ自然な姿だ
という。

ピエロの格好をしたカースケはビラ配りのアルバイトをして
いた。仕事を終え駅前に着くと、グズ六と再会する。
何か新婚生活で俺たちに話したいことがあるんじゃないか?と
し、話を聞くから飲みに行こうと誘う。しかしグズ六は所帯を
持つと金がかかるとし、小遣いは一日500円だし、今日は紀子
から早く帰宅するよう言われているという。大好きなボルシチ
を作って待っていてくれるのだという。友情よりもボルシチが
大事なのか?と尋ねると躊躇無く当たり前だと告げる。

その頃一人食堂でみそ汁ご飯(150円)を食べるオメダ。
不憫な姿に大五郎は奈美に内緒で卵をくれる。
大五郎はオメダに、思い切ってウチの養子にならないか?とし
オメダの事をずっと目を付けていたという。女なんてそういう
関係になればおわりだとし、今晩辺りどうか?と告げる。しかし
奈美に聞かれ大五郎は大目玉を食らう。

カースケはアパートに帰宅すると、オメダに先ほどグズ六と
有って会話したときのことを一部始終話す。ボルシチという
名前を聞いてオメダはよく寒いときに母親が作ってくれたの
だと語る。単なる野菜の付け出しだろとし、何がボルシチだと
起こるカースケ。何をそんなに怒っているのか?と尋ねる。

その頃グズ六は、義母も交えて夕食を食べていた。
紀子は彼の大好きなボルシチを作ろうとしたが、父親が鍋を
食べたいとの一言で鍋になる。しかしそんな父は仕事で残業と
いう不自然な状況だった。紀子は義母にたまにはグズ六の好き
な料理にしても良いでしょうとし、いつも父親の好きなもの
ばかり作っていると非難する。
グズ六は鍋に直接箸を入れて食べる姿を見て、義母は菜箸を
使いなさいと叱る。私はあなた達二人と違って他人ですからと
一言。

グズ六は酒を持ってカースケたちのアパートにいく。
そして酒を飲みながら義母の愚痴を語る。やっぱり紀子よりも
お前達の方が可愛いというグズ六達は、大盛り上がり。
三日後に東大の試験を控えるワカメは度々五月蠅いと文句を
言いに来るのだった。

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カースケは家庭を持つグズ六の事を否定しながらも羨ましく
思う中、洋子さえも別の男性と歩いている姿を見てしまう。
更にオメダはカースケと一緒に住むのを解消して、実家に戻ろ
うかと考える。

カースケも家庭の姿に憧れるのであれば、生き方云々はひとまず
置いといて、洋子と結婚すれば良いのにね。

時折見せるカースケの姿がとても寂しく写る話で、そんなカース
ケに更に別れが有るのかというちょっぴり緊迫感の有る話だった。

これまでにも真弓のカースケの言動を見れば、好意を寄せている
であろう事は伺えたけど、今回は随分と大人っぽく迫り、
何かアクションを起こすのではないかと期待する者があった。
いつもカースケの事をスケベ扱いしていた真弓が、髪の毛を
下ろして口紅までしていたからね。

残念ながら真弓は、カースケが洋子を気にしている事を知って
身をひいたけど、片親とはいえ家族の居ない寂しさを知る真弓
だからこそ、カースケにもより同情心を抱いたのかも知れない。

ワカメの受験が近付くと言うことで、次回はその辺の事情にも
触れることになるのかな。

それといつかは別れなければならないという現実が突きつけら
れた事。オメダもカースケを慕って共に住んでいたけど、随分
成長した彼の姿が有る。巣立ちの日は何時のことになるのかな。

ドラマ中に岡田奈々さんの曲らしき歌が流れたね。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")


横溝 …… 石井強司 (ラジオ番組ディレクター)


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