俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)、桃井章(3)(5)(12)(17)(22)
水木凡(13)、剣持亘(16)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)
出目昌伸(3)(4)
小山幹夫(13)(14)(22)(23)、土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第23話 ついに東大に入りました!?
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グズ六は朝出勤前に、食堂いろはに駆け込んでくる。
今日はワカメの東大入試の発表の日だろう?とし、ワカメは
どうしたのかと尋ねるとまだ寝ているという。どうせダメだ
というカースケは、アイツは東大に受かる顔じゃないという。
そんな中、ワカメが起きてくると、グズ六達は今日は発表の日
ではないのか?と問う。しかし彼はどうせダメだからとして、
本人が一番落ち着いていた。みんな貴方のことを心配している
のだと告げるが、全く覇気のない彼にグズ六は呆れて会社に行く。

ワカメは大五郎に対して、東大は諦めているから、この家の
婿にしてくれないか?という。東大3回落ちた婿だぞと告げるが
受かってなければ何の価値もないという。

ワカメは発表を見に行く。するとなんと自分の名前が書き込ま
れているのを目撃。ついに合格したとし、急いで食堂いろはに
向かう。大五郎に受かったことを告げ、ワカメは実家の母にも
受かったことを電話する。

その頃カースケとオメダと洋子はバスケ部の部室にいた。
カースケは同じバスケ部の松井昭の胸ぐらを掴み今にもケンカ
が始まりそうだった。松井は会社に内定していたが、何者かが
彼は高校生時代に活動家として行動していたことを手紙で
会社に知らせていたので内定が取り消しになっていたのである。
オメダもその会社の試験を受けて不合格になっていたので、
彼はオメダが手紙を送ったのだと告げたのである。そんな事
しないというオメダ。4年間一緒のバスケ部の仲間なのに
そんな事を言うなんてとちょっぴり落ち込む二人。

そんな中、カースケは駅前でエロ本を購入しようとすると
そこには同じアパートの住民・
桜井時江がパートしていた。
気まずそうなカースケは、オメダが買いたいと言ったと裏切る。
時江からワカメが東大に合格し、はしゃぎすぎて熱を出して
寝込んでいる事を聞く。

グズ六は帰宅すると、カースケ、オメダ、ワカメたちが彼の
家で待っていた。ワカメが合格したことを告げるとグズ六も
自分のことのように大喜びする。

しかしグズ六は夜家を出てアパートに行くと、カースケとオメダ
を起こす。自分にはどうしてもワカメが東大に合格するなんて
信じられないとし、何かの間違いだと可愛そうなので、明日
カースケたちが確認して来て欲しいという。どう見ても東大に
受かる顔じゃないとグズ六は告げる。

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いよいよ三浪していたワカメは東大受験の結果発表の日。
期待していないと自ら触れ回るワカメだが、期待は人一倍有り、
その結果、合格を知らせる掲示板に"浜田大造"の名を見るの
だが・・・

ちょっとワカメにしては可愛そうなエピソードだった。
大造が八造ってお約束の見間違いネタだったけど、喜ぶ彼に
対してなかなかそれを伝えられないところに、彼らの関係性が
上手く出ていたかな。

友人とは何かがテーマだった感じ。
カースケの大学のバスケ部の仲間が親友同士で引っ張り合い
をしていたり、三浪していて仲間のような関係にあるワカメ
と滝田の関係がまた複雑な心情が働いている所など、興味深い
ものがある。

ワカメが自殺をしたという事を聞いたときにはかなりドキっと
するものが有ったし、こういう時に限って仲間の足並みが揃わ
ないなとヤキモキさせるものが有ったけど、病院でワカメを
心配する姿を見せることで、滝田に対して上手く人間関係を
アピール出来たなと思う。
ただドラマとしては友情が一番だとするも、やっぱり合格した
方が良いという気持ちがあるのは事実だと思う。三浪もしてい
るわけだしね。負け惜しみに聞こえてしまうのも仕方がないかな。

今後のワカメはどういう進路を歩むのか。
東大を受けるくらいだから、頭は良いのかな。別の大学にでも
引っかかると良いんだけどね。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")


桜井時江 …… 結城美栄子 (たちばな荘の住民)
滝田 …… 武岡淳一 (ワカメの予備校の友人)
松井昭 …… 山西道宏 (バスケ部)

岸野一彦、丸山詠二、暮林修、殿岡美恵子
福田勝洋、宇野壬麻

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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